ゆめ か うつつ か
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……と 言うとみんな「はァ?」という顔をする。まあアラ煮込みでもない限りフツーは食べないもんね、目玉なんて。
特筆するような味は無い。コリコリと仁丹を食べているような食感がするが、それが癖になってしまった。
きっかけは他愛ないことで、小学生の頃に「魚を食べると視力が良くなる」という話を聞いて、とりわけ目玉を食べた方が効果がありそうに思えたからだ。(後年人類学の講義で、フレイザーがそのような呪的行為を感染呪術と名付けたことを知って、感慨深かった。未開精神における無自覚な同一性。)
そのうちに家族のぶんの焼き魚の目玉まで欲しがり始めたので、母にはいたく気味悪がられ、自然人前では自粛するようになった。
けど、今もたまに、こっそり食している。ちょっぴり背徳の味。
特筆するような味は無い。コリコリと仁丹を食べているような食感がするが、それが癖になってしまった。
きっかけは他愛ないことで、小学生の頃に「魚を食べると視力が良くなる」という話を聞いて、とりわけ目玉を食べた方が効果がありそうに思えたからだ。(後年人類学の講義で、フレイザーがそのような呪的行為を感染呪術と名付けたことを知って、感慨深かった。未開精神における無自覚な同一性。)
そのうちに家族のぶんの焼き魚の目玉まで欲しがり始めたので、母にはいたく気味悪がられ、自然人前では自粛するようになった。
けど、今もたまに、こっそり食している。ちょっぴり背徳の味。
乗ってもいない車のフロントガラスがやけに汚れるので、水で洗い流してみたら、その水が黄色く染まった。
ああ、今日も元気に飛んでるな~、と、遠い眼になった。
もちろん、スギ花粉の話。これがたんぽぽの綿毛ならちょっとしたメルヒェンだが、スギ花粉だと途端にまがまがしさ全開なのは、やはりわたしもいつ花粉症になるか(あるいはもうなっているのか)、と恐れているからだろうな。事実わたしの住んでいる地域は、スギ花粉の多さで都下トップクラス、家族も半分は花粉症にやられてしまったし、わたし自身も、くしゃみや鼻水ではないが、アレルギー症状が出てきている。
せっかく春うららのいい季節なのになあ、うららかになればなるほど辛いって、悲しい。有史以来、人間はすべからく春を待ち望むようになっているのに。反自然、じゃない?
仕事の都合上、Macの簡単な操作を覚えることになった。
ウィンドウズですら覚束ないのに、と恐る恐る支給された入門書を読んでみたら、予想外に面白くて、読みふけってしまった。何ていうの、暗示的な、象徴的な呪文のような言葉の数々に、つい想像力をかきたてられてしまうというか。
魔法の箱。それはどこにでも転がっていて、誰もがたやすく触れることができる。そして正しく〈命令〉すれば、世界をも構築できる。
うむ。ちょっとボルヘスっぽくもある。
だって「コマンドZ」とか、まるで魔法の呪文じゃん。
実際わたしたちは科学を使ってさまざまな夢を実現しているのだから、これはもう、「科学使い」と名乗ってもいいような気がする。
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仕事中、小気味良い音でハサミを使っていたら、ヂョキンとイヤな音がして、ひきつるような痛みが走った。調子に乗って、指の肉まで切り込んでしまったのだ。ぱっくり開いた傷口に、鮮やかに切れるもんだなあ、まるで布みたい、などと思っていたら、みるみるうちに血が溢れて止まらなくなった。
以前負傷した時も思ったけど、実際の痛み以上に血って流れるもんだなあ。泣きたくなってしまうからやめてほしい、と思いつつ何事もなかったかのように止血して、素知らぬ体で作業に戻った。
ハサミで怪我とか、今時小学生でもやんないよなあ。つくづく使えねーなわたし、ってちょっと凹む。
もっとこう……スマートな失敗をしたい(だがしかし、失敗した時点でスマートではない罠)。
以前負傷した時も思ったけど、実際の痛み以上に血って流れるもんだなあ。泣きたくなってしまうからやめてほしい、と思いつつ何事もなかったかのように止血して、素知らぬ体で作業に戻った。
ハサミで怪我とか、今時小学生でもやんないよなあ。つくづく使えねーなわたし、ってちょっと凹む。
もっとこう……スマートな失敗をしたい(だがしかし、失敗した時点でスマートではない罠)。