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ゆめ か うつつ か
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酔っ払ってるわけではない。

時間が過ぎるのが早くなったというよりは世の中の移り変わりが速すぎて付いていけてないだけなんだけど。近頃はどちらを向いても選挙カーがかまびすしく、それだけで浮世にうんざりしてしまうのだった、なんでああスピーカーの音って暑くるしいのだろうか。深夜、三時くらいにようやく寝付いて明け方五時、寝苦しさに目を覚ます、しとど流れる汗をぬぐって水を飲み、ふたたびうとうとするかしないかのうちに選挙カーのおでましというわけ。

ここちよいまどろみはもはや電車のなかだけのものなのかしら……。





ところでわたしには普段親しく連絡を取らないけど、どうしているだろうと時折思いをかける友人というのが何人か居る。そのうちもっとも年若いであろう友人のMoちゃんと久々に連絡が取れたので、会ってきた。

知り合ったとき彼女は15歳だったけれども、知り合ったころのほうが落ち着いていたくらい、いい意味でも悪い意味でも老成した部分を持っている子だったのが、大人になっておしゃれにかわいくなっていてちょっと安心。それでも語る内容は以前にも増して鋭くなっているので、手ごたえのある会話を楽しんでいたらあっというまに時間が来てしまった。

時代劇なら「待て次回!」って感じかな、まあいい、また会うから。

ここんとこGにも会えてないし他にも無沙汰してる友人がいっぱいいる、みんなが恋しいと思いつつmに逢うのはやめられないのは、これは病の域だと思う。


 

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牛=中国語・マンダリンで、「(勢いがあって)強い」「イケてる」の意。今年が牛年だから流行っている言い回しらしい。

牛!

この店の後ろには象と言う名の喫茶店があった。

牛!


わたしが旅した時もテロで列車が爆破されたばかりで、漢族の友人には「あんな危険なところに行ったら殺されるよ」とえらく心配された。実際行ってみたら日本人は大歓迎、「戦争のときによくぞあれだけ中国人を殺してくれた!」。

……嬉しくないよそんな歓迎!

でもそれで解った、漢族はウイグル族をあたかも凶暴な野獣のように思っていて、ウイグル族は漢族を、虐げられた奴隷が主人を憎むように憎んでいること。

根は深い。

それぞれがそれぞれに自由に生きるためには必ず妥協や譲歩が必要で、そのルールを決めるために政治があるはずなのだけれど。強者のルールだけがまかり通るのもよくある話で。でもそれが結論だなんてお粗末なことはナシにしようぜ。

わたしは漢族にもウイグル族にも友人が居るし、どちらも好きだ。信じたい。





黒ゴマきなこ豆乳!香ばしい。


足音のごとく雨の降る。





犬には過去や未来の観念が希薄で、常に今しか無いらしい。主人がどこかへ出かけるたびに心から悲しむのはそのせいで、もう二度と会えないかもしれないと思うのだそうだ。

わたしは犬のようにひとを愛してるのかもしれないと思った、

なつかしい友達と遊んで帰宅するとなつかしい友達が便りをくれており、でも考えてみるとなつかしくない友達など居ないのだった、一週間会わなければGすらなつかしい。




 善光寺。

七年に一度というご開帳は終わっていたけれど、仏様と結縁できるという地下道めぐりは体験してきた。お堂の下に掘ってある真っ暗なトンネルを手探りで進んで、途中にある鉄の輪で扉をこんこん叩くの。前も後ろも見えない玄妙の闇なのだけど、一列になって進んでいくのでそこまで怖くない。

BさんNMさんは御朱印帳を購っていた。わたしは、「牛に引かれて善光寺参り」手ぬぐいを買う。

 

善光寺門前にて。蕎麦がき団子のようなものと、黒蜜牛乳。団子がどう見ても焼き鳥にしか見えない。

この後に温泉行ったら21時をまわり、それから夕食を食べるとこを探したが、ファミレスしか開いてなかった。。
しかもそのファミレスが大繁盛していた。みんな…行くとこないんだね…
そんで霧の中山小屋にたどり着き、さっさと寝ようとか言ってたくせになぜかフラフープで盛り上がる。いや…正確には、「わたしのフラフープ」に盛り上がったのか…。自分ではよくわからないけど、常人の技とは大変に異なるらしい。Bさんいわく「荒ぶる山のフラフープ」。どんなだ。

そんなこんなで明け方まで駄弁りつつ 翌朝九時起床で今度は別所温泉へ。

 北向観音!

善光寺の後にこの北向観音を訪れないと、「片参り」と言われるそうな。

 真田ゆきむらの隠し湯、岩の湯。湯銭160円也。汗を流してさっぱりと。

何にも考えてない割りには楽しめた。

そもそも土日の休みにm以外の人間と一緒に居ることじたいきわめて珍しく、ほぼ一年ぶりくらいに会ったにもかかわらず二人ともかわらず楽しくて面白くて、ああ、友達は大切にしなきゃなあ…と、改めて思った次第。

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