ゆめ か うつつ か
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金色夜叉は大人になってから読んだが、熱海で貫一がお宮を足蹴にする名場面だけは子供の頃から知っており、ゆえにわたしはてっきりこの物語をモンテ・クリスト伯ばりの華麗な復讐譚だとばかり思い込んでいた。銅像にまでなっているくだりは当然ラストシーンだと思っていたので、いきなり熱海から始まるのはびっくりした。ハイライトだと思ってた場面から始まるってなかなかシュールだ。
で 「どーしよっかなー 貫一さんは好きだけど、貧乏でお金無いしィ パパとママはお金持ちがいいってゆうしィ」とかなんとか呟いているお宮さんにも度肝を抜かれた。なんつうかお宮の感覚がライトすぎる。。貫一と違いすぎる。なんたって「今宵今夜のこの月を来年も再来年もぼくの涙で曇らせる」だもんなァ。。貫一が70年代スポコン漫画だとすると、お宮さんは90年代における少女コミックばりの軽さだ。
そんでいきなり時代は飛ぶし。貫一は復讐どころか自立もしてないし。しかもお宮のことは想いきれてないし。
そんな感じにうじうじうじうじしながら、未完。いろいろな意味で衝撃的だったのをよく覚えている。。
まあしかしそんなことはともかく、
清掃車まで貫一とお宮!ええーなにこのセンス!
熱海駅の前の足湯。お湯番のおばさんが居て、リクエストに応じてお湯の熱さを調節してくれる。
熱海は坂と階段の多い街で、少し高いところに行くとすぐに海が見えるところはちょっと神戸みたいだけど、でも神戸のようにお上品ではなくてもっと場末のくずれた雰囲気、いかにも温泉街、ゆきずりの男女やらゆきずらないけどワケアリの男女、及び老人会の団体旅行なんかが似合いそうなレトロな雰囲気で非常に私好みなのであった。
伊豆山神社。紅白一対の龍が棲む、頼朝と政子由来の縁結びの神社だそうだ。
山の上にある閑静なお宮だった。車で周れるなら一度行って見るといいかも。
紅白の龍が絡む、強運守り。デザインがいかす。
*
平日、日中 がら空きの高速をぶっとばして帰宅。
面白かった!
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ずいぶん前から母に同道をせがまれていた伊豆に、昨夜から来ている。風が強く波も高いが、いい天気。冬の海は時化るくらいの方が風情があっていい。

朝風呂を浴びてから、水仙を観に下田・爪木崎まで車を飛ばした。
やはり母と、数年前に一度訪れた際は吹雪の大荒れ、氷の礫に苛まれながらの水仙観賞で、ある意味思い出深い地。今回こそはとやって来たものの、太平洋から吹き付ける容赦ない暴風に閉口。いや、帽子を飛ばされたので脱帽と言うべき?
母「お前と来ると、どうしていつもコウ天なのかしら」
…荒れる方のコウですね!

車を下りた途端、ふわりと慎ましい甘い香りがした。水仙のように楚々とした花でも、群生していると匂いが立ち上るほどなんだな。群青の海が泡立つほどの強風になぎ倒され、地を這うように咲いているクリーム色の水仙が、健気に映る。
*
帰りは河津、熱川などのシーサイドラインをゆっくり流して、伊東でご飯。魚類・イカ・イクラのみのアレルギー
に優しい海鮮丼とアオサの味噌汁で暖まった。

さてそれでは、二度目の風呂に行ってきます。
朝風呂を浴びてから、水仙を観に下田・爪木崎まで車を飛ばした。
やはり母と、数年前に一度訪れた際は吹雪の大荒れ、氷の礫に苛まれながらの水仙観賞で、ある意味思い出深い地。今回こそはとやって来たものの、太平洋から吹き付ける容赦ない暴風に閉口。いや、帽子を飛ばされたので脱帽と言うべき?
母「お前と来ると、どうしていつもコウ天なのかしら」
…荒れる方のコウですね!
車を下りた途端、ふわりと慎ましい甘い香りがした。水仙のように楚々とした花でも、群生していると匂いが立ち上るほどなんだな。群青の海が泡立つほどの強風になぎ倒され、地を這うように咲いているクリーム色の水仙が、健気に映る。
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帰りは河津、熱川などのシーサイドラインをゆっくり流して、伊東でご飯。魚類・イカ・イクラのみのアレルギー
に優しい海鮮丼とアオサの味噌汁で暖まった。
さてそれでは、二度目の風呂に行ってきます。
アウトレットで友達と買い物しているというmに合流。幼なじみだというH君に紹介してもらったのだが、初対面なのに女性下着売り場でブラジャー選びに付き合わせるというセクハラぶり。笑。
m「最近は男もののブラジャーもあるらしいよ」
私「じゃあ一緒に選ぼうか!」
H君「やめろ~!」
ちなみに男もののブラジャーは本当にあり、ブラジャー着用のサラリーマンをブラリーマンと言うらしい。
…旧約聖書の神ならそろそろ本格的に滅ぼそうかな、と思われるね この国も。
『男が女の衣を 女が男の衣を身につけてはならない』 だっけ?
m「最近は男もののブラジャーもあるらしいよ」
私「じゃあ一緒に選ぼうか!」
H君「やめろ~!」
ちなみに男もののブラジャーは本当にあり、ブラジャー着用のサラリーマンをブラリーマンと言うらしい。
…旧約聖書の神ならそろそろ本格的に滅ぼそうかな、と思われるね この国も。
『男が女の衣を 女が男の衣を身につけてはならない』 だっけ?
ちょっと前にmと行ってきた。

「よくそんな寒々しいところへ行けるわね!」と母には言われたが、鍾乳洞の中の温度は一年を通して一定しているので、かえって地上よりあたたかいくらいなのであった。
暗くて狭くてじめじめしてて今にも死体が落ちてそうな不気味な雰囲気に、mもいたく気に入っていた。横溝正史の、迷路荘の惨劇だっけか。洞窟内で殺人事件が起こるのは。A・有栖川にもあったな、学生シリーズの二作目かなんかで。ところで洞窟内だか洞窟附近だか、昔この近くでバラバラ死体が発見されてるんだよね。。などと盛り上がりつつ散策。
水琴窟(水滴で琴のような音を出す仕掛け)が設置されてて、思わず聴き入った。澄んだ音色で聴いてると心も洗われるよーな美しさがすごい好きなんだけど、日本庭園やこういった洞窟なんかじゃないと、なかなか聴く機会が無いんだよね。。
いいなあ水琴洞・・・将来洞窟に住むことになったら絶対作る!などと無駄に意気込んでみる。
(←ここはあえて日本庭園のある家ではなく洞窟をチョイス!)
*
実際 底知れない暗い穴というのは、覗き込んでいて不安なような、逃げ出したいような、落ちてしまいたいような、闇に溶けてしまいたいような高揚を覚える。
「よくそんな寒々しいところへ行けるわね!」と母には言われたが、鍾乳洞の中の温度は一年を通して一定しているので、かえって地上よりあたたかいくらいなのであった。
暗くて狭くてじめじめしてて今にも死体が落ちてそうな不気味な雰囲気に、mもいたく気に入っていた。横溝正史の、迷路荘の惨劇だっけか。洞窟内で殺人事件が起こるのは。A・有栖川にもあったな、学生シリーズの二作目かなんかで。ところで洞窟内だか洞窟附近だか、昔この近くでバラバラ死体が発見されてるんだよね。。などと盛り上がりつつ散策。
水琴窟(水滴で琴のような音を出す仕掛け)が設置されてて、思わず聴き入った。澄んだ音色で聴いてると心も洗われるよーな美しさがすごい好きなんだけど、日本庭園やこういった洞窟なんかじゃないと、なかなか聴く機会が無いんだよね。。
いいなあ水琴洞・・・将来洞窟に住むことになったら絶対作る!などと無駄に意気込んでみる。
(←ここはあえて日本庭園のある家ではなく洞窟をチョイス!)
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実際 底知れない暗い穴というのは、覗き込んでいて不安なような、逃げ出したいような、落ちてしまいたいような、闇に溶けてしまいたいような高揚を覚える。
「高速道路、トラックの衝突事故で二、三時間くらい前から通行止めですよ。高井戸で降りなきゃあいけません。でもねえ、下道もすごい混んでるしねえ、どうします?」
と、ナビとにらめっこしながら運ちゃんが言ったが、都内から自宅近辺まで行ける道は限られているので大渋滞は免れないだろう、ああ困った、と思いつつとりあえず「行けるとこまで行って下さい」と高速に乗ってもらうと、目の前で交通規制が解かれた奇跡。。
「すごい!すごいですよお客さん!」←運ちゃん大興奮。
他の車は全て下道に降りてしまったので、がら空きの高速をトップで独走状態。35分で帰宅できた、最高記録だ(笑)
「三十秒違ってたら下道に降りてました、ラッキーですねえ」
と、和歌山での宿以来、またぞろ宝くじを買うことを勧められた。が、このケースは何か不幸が起こってからそれをリカバーする幸運が訪れてるだけの、mいわく「プラマイゼロ」の作用なので、くじ運とはあまり関係なさそうだ…
m「と、言うことは あらかじめ何か不幸が起こればくじ運が向上するかも…?」
…嬉しくない!!
と、ナビとにらめっこしながら運ちゃんが言ったが、都内から自宅近辺まで行ける道は限られているので大渋滞は免れないだろう、ああ困った、と思いつつとりあえず「行けるとこまで行って下さい」と高速に乗ってもらうと、目の前で交通規制が解かれた奇跡。。
「すごい!すごいですよお客さん!」←運ちゃん大興奮。
他の車は全て下道に降りてしまったので、がら空きの高速をトップで独走状態。35分で帰宅できた、最高記録だ(笑)
「三十秒違ってたら下道に降りてました、ラッキーですねえ」
と、和歌山での宿以来、またぞろ宝くじを買うことを勧められた。が、このケースは何か不幸が起こってからそれをリカバーする幸運が訪れてるだけの、mいわく「プラマイゼロ」の作用なので、くじ運とはあまり関係なさそうだ…
m「と、言うことは あらかじめ何か不幸が起こればくじ運が向上するかも…?」
…嬉しくない!!