ゆめ か うつつ か
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みなかみに行ったとき、時季外れの大雪に見舞われて避難がてらランチにと近くの和食店へ入った。
平日の、しかも大雪とあって、客は私たちのみ。そこで通しに出されたお茶が、ひどくぬるい上に微かにぬるりと昆布のような舌触りがした。冷えきっていた私たちは、そのお茶に思わず眉をしかめてしまったのだが。
ずいぶん後になって、それが玉露だったと知って、赤面。
シーズンオフにふらふらしてる若造ふたりに玉露を出してくれるなんて、思わないじゃない。しかもちゃんと客のかおいろを読んで、後程、熱々のほうじ茶を出してくるあたり汗顔の至れりつくせりとはまさにこのこと。恐れ入りました!
*
伊豆の某有名店で「一見客」とわかったとたんに扱いがよそよそしくなったこともある。
わたしは確かに一流の客ではないが、相手が本当にもてなしてくれているかどうかくらい、判るよ。
平日の、しかも大雪とあって、客は私たちのみ。そこで通しに出されたお茶が、ひどくぬるい上に微かにぬるりと昆布のような舌触りがした。冷えきっていた私たちは、そのお茶に思わず眉をしかめてしまったのだが。
ずいぶん後になって、それが玉露だったと知って、赤面。
シーズンオフにふらふらしてる若造ふたりに玉露を出してくれるなんて、思わないじゃない。しかもちゃんと客のかおいろを読んで、後程、熱々のほうじ茶を出してくるあたり汗顔の至れりつくせりとはまさにこのこと。恐れ入りました!
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伊豆の某有名店で「一見客」とわかったとたんに扱いがよそよそしくなったこともある。
わたしは確かに一流の客ではないが、相手が本当にもてなしてくれているかどうかくらい、判るよ。
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電車で前に座った二人組みの外人(男)が、でかいボストンバッグを座席においたままなにやらくっちゃべっていた。浅黒いけど黒人ではないな、どこのひとかな、話してる言葉はスペインとかポルトガル系っぽいけど、などと思いつつ眺めるでもなく眺めていたが、そのうち席が混んできたのに、おじさんが乗ってきてもおばさんが乗ってきてもバッグをどける様子はない。
混んでいる状況に気付いてないのかな、と思った瞬間、かわいい女の子が乗り込んできて、彼らは即座にバッグをどけた。
なんかそこにものすごくラテンを感じた。
何つうか、ずうずうしいなあこいつ!って思うには思ったんだけど、いやな思いはしなかったっていうか、毒気を抜かれた。あっきれたー、バカだなー、って思うだけで何かユーモラスというか。日本の男にはこういうずうずうしさって許されないよなあ・・・・・・。
*
ところで久々に姉のところに顔を出したら、めいっこが80センチになっていた。
めいはようやくわたしの名前を覚えたらしい。たまにきまぐれのように呼んでくれるのが、不覚にも嬉しい。
ねこは、かごバッグの羽毛と格闘していた。野生をおもいだしたか。
混んでいる状況に気付いてないのかな、と思った瞬間、かわいい女の子が乗り込んできて、彼らは即座にバッグをどけた。
なんかそこにものすごくラテンを感じた。
何つうか、ずうずうしいなあこいつ!って思うには思ったんだけど、いやな思いはしなかったっていうか、毒気を抜かれた。あっきれたー、バカだなー、って思うだけで何かユーモラスというか。日本の男にはこういうずうずうしさって許されないよなあ・・・・・・。
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ところで久々に姉のところに顔を出したら、めいっこが80センチになっていた。
めいはようやくわたしの名前を覚えたらしい。たまにきまぐれのように呼んでくれるのが、不覚にも嬉しい。
わたしはもうずいぶん前からここを動いていない。わたしは躄(いざり)である。
もうずいぶん前から、汚物を頭からかぶるような日々が続いている。毒気や瘴気に満ちた生活は、わたしを暗い感情の海に突き落とした。絶えず不安という波に揉まれながら、わたしは早いところ自分が溺れきってしまうよう祈った。台風の中心が穏やかであるように、水底にたどり着いてしまえば安全なはずなのだ。わたしは一歩も動けないまま居ながらにして沈んでゆくのだろう、墜落するのだろう、この世界から。
そしてわたしはごみ溜めから新しい生命が生まれるのを見る、聖アントワヌのように。
《物質の奥の奥まで下りたい》《物質になりたい》のだ。
もうずいぶん前から、汚物を頭からかぶるような日々が続いている。毒気や瘴気に満ちた生活は、わたしを暗い感情の海に突き落とした。絶えず不安という波に揉まれながら、わたしは早いところ自分が溺れきってしまうよう祈った。台風の中心が穏やかであるように、水底にたどり着いてしまえば安全なはずなのだ。わたしは一歩も動けないまま居ながらにして沈んでゆくのだろう、墜落するのだろう、この世界から。
そしてわたしはごみ溜めから新しい生命が生まれるのを見る、聖アントワヌのように。
《物質の奥の奥まで下りたい》《物質になりたい》のだ。
っていうか、油とか人工調味料の使用量がはんぱなくて日本人の舌にはなじまない。
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豆板醤から本格的にマーボー豆腐を作ったら、弟に「青りんごの味がするけどウマイ」と 言われた。
具にも調味料にもかけらすら使用していないものの名前を出されると、ほんとにウマイと思われてるのかとてもうたがわしい。
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トマトと卵をごま油で炒めて水入れてコンソメと砂糖で味付けする鶏蛋西紅柿(トマトとたまご和え)スープは簡単だから良く作る。麺を入れてもいい、夏場にオススメ。
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美味しい中華も、もちろんあるよ。でも美味しいと思うまでにはまず日本の味覚・食事習慣を忘れ去らないと。わたし自身の体験から言えば、レストランの汚さに慣れることがしばらくできなかった、ちらかせばちらかすほどマナーにかなう国それが中国。でも麺類を音をたてて食べるのだって欧米なら恥ずかしいことらしいね、こと食において、国際的であるってのは難しいと思う。
具が無いおまんじゅう「マントウ」をスライスして、油で揚げて、練乳をつけて食べる「炸饅頭」が好きだったな。よくテイクアウトしてた。あと、鯉の姿揚げはゴージャスだったし、魚香茄子(なすのはさみあげ)、皮蛋豆腐、宮爆鶏丁(鶏肉カシューナッツ炒め)、抜絲地瓜(さつまいもの飴煮)なんかも、好きだった。
食べたい……