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ゆめ か うつつ か
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『雨月物語』、僧が死んだ稚児を愛するあまりに鬼になるという物語「青頭巾」の舞台、大中寺へ。
そういや下野国って栃木だっけ!(無知)NMさんに教えてもらうまですっかり忘れ果てていた……



うっそうとした杉木立に囲まれて、なにやら雰囲気は十分。



寺には「青頭巾」の話とは別に七不思議があるらしい。



寺の正面階段。七不思議の一、「油坂」。
なんでも、灯りを盗んだ僧が転げ落ちて死んでから、この階段を往来するとたたりがあるために封鎖されているらしい。

迂回して本堂へ行くと「枕返しの間」、裏にまわると「根無しの藤」。



「青頭巾」の鬼を供養するため、坊さんが杖をさしたらそこから藤が生えた、らしい。



「不断のかまど」。かまどに隠れていた男に気づかず火をつけてしまい、そこから火を絶やしていないとか。
……でも思い切り火 絶えてた。しかもかまどの前が傘干し場になってた。しかも写真とってたらさやいんげんの入ったざるを片手に寺の人が「ああっ すいませんね~今片付けますんで!」って来てくれた。

怖くねえ!!!

他にも「開かずの雪隠」とか「馬の鳴き声がする井戸」とか「異変を告げる拍子木がきこえる山」などがあるのだけど、まあ不思議かどうかは各人の判断に任せる。。個人的に井戸は見ごたえがあったな。

寺としての雰囲気(ちょっとこう鄙びたかんじ)が好みだった。七不思議というエンターテイメント性もあるのに 観光客はわたしたちだけだった……みんなもっと注目してあげて!



帰京してから『雨月物語』読み直したらもう一回行きたくなった。秋成おもしれえ~!




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台湾から帰国した次の日に、NMさん&Bさんと栃木でお泊まり会。…とはいえ関東圏だし、わたしのところからはまっすぐ北上すればいいだけなのでむしろ千葉や神奈川よりも近かった。意外!

①越谷のカフェにて。ピクルスの大瓶みたいな器に入ってるコーヒー。飲み切れない!

②うわばみ草の炒めもの。道の駅に売ってたもので、Bさんが作ってくれた。これアレだ、日本昔話に出て来る蛇が消化を助けるために食べてた草!ほんとにあるんだ~、と感動!でもこれ人間が食べると確か溶けちゃうんじゃ…?






帰ってきたばかりだけどまた明日あさって友達の家におとまり会です、ので旅話の続きはまた改めて!


改めました。詳細は旅・アジアからどうぞ。そしてお泊り会の話はまた後日。





臨月の姉のリクエストでお買い物に付き合った。今時のマタニティ用品はすごいな!妊婦用の下着とか洋服とか、かわいいのがいっぱいある。姉にはお礼にとまだあまり着ていない上等の夏物ワンピース&キャミをもらった、かわいい!うれしい!お姉ちゃん居てよかったと思う瞬間。

何だかいろいろと話したいことがあったんだけど、今、姉の中には+1が居るのであんまり変な話はしたくないと思っていいことばかり話すようにしてた、今の姉+1は美しいものや綺麗な話だけ聞いたり見たりすればいい。

しかしまあそれは母がわたしに対する態度なのだと考えたら何だかちょっとおかしかった。昔、勝手に本や絵(まあいわゆる「きもちのわるい」、猟奇なやつとか)を捨てられたけれどそれはやっぱり愛だったんだなあ。

とはいえ生まれ持った性質というものは救いがたいもので、いくら回避させようとしてもやっぱりそちらへ走って行ってしまうのであった。植物は光のある方向に伸びていく、どんなに歪んでも。

……+1にとっての光がまっとうな光であることを願う。

jiufen(九ふん)の奥にある金鉱山跡地、金瓜石へ。

戦前に金鉱脈があった場所で、最近まで観光地化されていなかったせいか台湾人観光客は多いが日本人観光客はいない。ここの「黄金神社」を一度見ておきたかった。神社の廃墟ってなかなか見らんないからね。


 

黄金博物館の上、山道へとつづく階段を上る。



とかげ!しっぽが綺麗。



着いた!!ぼろぼろの石灯籠と鳥居。



拝殿は破壊され、ギリシャ神殿みたいに石柱だけが残っている。



眼下に見下ろす街。眼を上げれば海が見える。神さまが居ても居なくても、この風景は変わってないんだろうなあと思いつつ、崩壊した神殿に五円玉をなげいれて、拝んできた。





神社の廃墟跡で、登山姿の台湾人の男性二人に声をかけられた。ここら一帯は登山道になってるらしく、五時間かけて向こうの山から縦走してきたとのこと。確かにこのへん歩いたら綺麗だろうなあ!日本人だということを話したら、「今年富士山に行く」とのこと。すげえ!

そんな登山大好きおやじーズにサンザシの実を戴いた。酸味があって疲れもふっとぶ。

いい天気で風邪もあって花はいたるところに咲きほこり蝶は素手で捕まえられそうなくらいたくさん飛んでいて、ちょっと天国、つうか桃源郷。母が「一度も来たことないけど懐かしいわね」といっていて、ああそうだなあ、と思った。郷愁を思わせる場所。






母を休ませるために西門の「麻布茶房」へ。
日本食をチョイスしたのは年配の人間にとって体調悪いときは食べなれたものが一番だろうという配慮から。

麻布茶房は台湾にかなり多くの支店があって、ウエイトレスがちゃんとカタコトの日本語で「イラシャイマセー」といってくれる。メニューも日本食ならひととおり揃ってるのが嬉しい。

とりあえず「おにぎり」を注文する。



とにかくデカい!手のひらくらいの大きさで二つに切り分けてある。



ひっくりかえしてみた。これもうおにぎりじゃない(笑)。
多分マニュアルが「米の中に具を入れて海苔で包んだもの」とかそういうのでそれを忠実に実行したっぽい物体。全くにぎってない状態なのでぜんたいに柔らかく、箸でないと食べられなかった。ちなみに中身は(味のない)鮭。これにお吸い物がついて500~600円くらいかな?
総体的な味は美味しかったと思う、海苔にうすく塩味があってちょうどよいかんじ。

客はほぼ全員台湾人の若い子で、みたところ丼ものが人気だった。
緑茶をいっぱい淹れてくれてサービスも良いし、オススメ。。





西門からはタクシーで帰ったのだけど、その運転手がやたらおしゃべりで、日本人だということがわかると怒涛のように自分の日本旅行の話を始めてきた。わたしもついつい言葉の練習とばかりにおしゃべりに付き合っていたら

いきなり

人を

ひいた。

ええええええええ!!!?

どかっ、ていう衝撃があって、歩行者のおっさんがバンパーに一瞬乗り上げた後、くずおれた。

台湾旅行はかなりの回数来てるけど乗ってるタクシーが人をひいたのは初めてでものすげえうろたえていたら、運転手がすばやくおっさんに駆け寄って平謝り。おっさんはよろけながらも立ち上がり、ぷりぷり怒って歩み去っていった。

すげえ(いろんな意味で)。

あんまりスピード無かったから大したことない接触事故だったんだけど、日本だったら絶対警察沙汰だよ……すげえよ……

さすがの運転手もその後はものすごい静かになって、そのままホテルまで静かに運転してくのかなーと思ったらものの五分くらいでまたおしゃべりが再開。今度は怖くて私の方が黙りがちだった(笑)
台北の18:00~20:00はちょうどラッシュどきで、車やバイクの往来が激しくなるんだよね。しかしすげえ。

呆れながらもちょっといいなあと思った、人に車ぶつけても平謝りすれば許してくれるアバウト社会。



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