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ゆめ か うつつ か
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母が古い人形を手に入れた。

百歳をゆうに超える、けっこうな骨董品らしく、あちこち古びてはいるがさすがに顔は綺麗。よく出来てるな~と感心。

こういう歳月を経た人形って、しかしなんか怖いんだよね。哲学者のデカルトが亡くなった愛娘の人形を作らせて可愛がった話は有名だけど、「ひとがた」って念が籠るというし、とかくいわく因縁がつきもの。

髪が伸びるとか動き出すとか、ベタな怪談は山ほどあるし、人形をモチーフにした物語も多い。『くるみ割り人形』『コッペリア』『ホフマン物語』(このへんはバレエやオペラで有名)、人形じゃないけど彫像を含むならピグマリオン神話、メリメの『イールのヴィーナス』、ぐっと新しくなるけど映画『チャイルドプレイ』もそうだよね。

……どうも人形や彫像なんかのいわゆる三次元は西洋モノが主流で、東洋には絵画など二次元の怪が多い気がする。正確に数えてないから断言できないけど、ぱっと思いつくのが、乱歩の『押絵と旅する男』聊斎志異の画中美人、絵に描かれた人物・動物が動き出す話も多いよね。

……そういう文化なのか? (笑)











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姪っ子に「あそぼ」って言われたが最後、即待ったなしの強制お遊びコースになる。たいていは体を張ったハードなお遊びで、こどもが疲れるまで相手をするとへとへとになる。「また今度ね」って言っても通じないし。「明日」とか「後で」とかはわかっても、「今度」って言う概念はよくわからないみたい。そうだよね、大人みたいにカレンダーで動いてるわけじゃないしね。

でもこのちいさい子の「待ったなし感」、「今!すぐ!!」っていう刹那的な感じ、懐かしい。思いついたときが遊ぶとき。

いろんな遊びを教えてもらったし、自分でも発明したけど、なかでも「崖くだり」は楽しかった。近くの崖線のゆるい斜面を、木の根とかにつかまりながら下りていくんだけど、ちょっとしたスリルがあって、ひとりでもよく遊んだ(変な木の枝や石ころや草を拾ってくるのはそのころからの習性)。あと「原始人ごっこ」、体にバスタオルを巻きつけて原始人になって、押入れに入るだけなんだけど。「原始人ごっこ」の日はお母さんに頼んでご飯を手で食べるのを許してもらった、その無作法さがイレギュラーで楽しかった。家中に暗号手紙を隠しておく遊びもよくやった。秘密基地で犬を飼おうとして失敗したり、側溝の中に入ったり、廃スーパーの建物を探検したり。どちらかというと家遊びが多かったわたしですら、今思いつくだけでこれくらいはすらすら出てくる。外遊びの思い出。

ちなみに家遊びのときは、お化け屋敷を作ったり、即興の紙芝居を作ったりしてた。なんか「創る」系統が好きだったみたい。弟は「迷路」にはまってて、画用紙一杯に細かく入り組んだ迷路を描いたり、ひとに解かせたりして喜んでいた。

遊びは与えられるより、自分で考え、改良していくほうが楽しい。ゲームやパソコン・ケータイはひたすら受動的・内向きで、そういうのに興じるこども時代を送ってきた世代とはたして将来、真に解りあえるんだろーか、とかいらぬ心配を今からしてみる。








うなぎ、蒲焼き2切れで九百円なんだぜ……。

いろいろしんどい季節でもあるし、景気づけ&精をつけるために思い切って買ってみた(てもうなたま。量を増やすために)。

しかしうなぎ高騰も極まったものだ。アホウドリや海亀の卵みたいに、将来は物語のなかだけの食べ物になったりしてね。

先だってアメリカでは人工的に肝臓肥大にされるがちょうが「残酷だ」ってんでフォアグラが提供禁止になったが、安定供給のために人工的に改良され生産・と殺される牛や鶏は残酷じゃないんだろうかとか。

  








カップヌードルってなんかときどき無性に食べたくなるんだけど、久しぶりに食べたらかやくの味がすごく進化しててびっくりした。肉とか、ここまでジューシー食感再現できるんだ! カップ麺なのに! って感じ。

年々ジャンクフードのレベル(味覚的な)が上がってて、巷には安くてウマイ食べ物が溢れているがしかし、大量な添加物のリスクを考えるとまあ、こういうのはときどきでいいかなという気はする。

かといって高級な食事を毎日摂取すると成人病になるしねえ。日常的に美食を求めると何かしら病を得るってことかしらね。粗食がいちばん。

  










とかよくmが言ってるんだが、どんつく=突き当たり、の意味らしい。mは東京育ちだがご両親が九州のかたなのであちらの方言だろか。と思って調べてみたら、近畿の方言で、正しくは「どんつき」であった。

確かに「どんつき」のほうがどん詰まり+突き当たり÷2、って感じで、より袋小路感が出る気がする。

でも「どんつく」のほうが、繰り返すと何だか賑やかな感じがしてそれもまたいい。どんつくどんつくどんどんつくつく。







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