ゆめ か うつつ か
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かつての日本に、小学校しか出ていないのに総理大臣になったひとが居た。それは大変ロックな出来事だが、ロックとはいうまでもなく反体制、反日常、反常識を意味する。
あたしはいわゆる「受験戦争」末期の出身、WWⅡで例えるなら1945年4月ごろに赤紙を受けとったくらい末期だろう、しかしわたしは徴兵を逃れ、高校も大学もまともに受験をしなかった。「うちてしやまむ」と言わぬばかりの兄姉の華々しい勝ち戦・負け戦をつぶさに眺めていたからでもあるが、とことん平和主義、というかやる気がなかった。成績表を出したら適当に受かった高校にゆき、留学後にわか勉強で受け間違えた大学にとりあえずそのまま通ってみた、流されるのも命がけだとはいえ成り行きに逆らわないで良かったと今は思う。
それにつけても義務教育時代は学校がキライでしょうがなかった、何の罰で気も通わぬ奴らとひとつ箱に押し込められて長時間、足並み揃えて……何故みんな従っているのか……あるいはみんなとても頭がよいのかもしれない、あたしがバカなのかもしれない、バカになれないあたしがいちばんバカなのかもしれない。
だから誤解を恐れず直言すると、中卒に憧れた、中卒になりたかった。ロックな生き方をするひとは体制そのものになるか体制に殺されるかの、二者択一だとしても。
ようするにあたしに足りなかったのは 勇気 だ。
あたしはいわゆる「受験戦争」末期の出身、WWⅡで例えるなら1945年4月ごろに赤紙を受けとったくらい末期だろう、しかしわたしは徴兵を逃れ、高校も大学もまともに受験をしなかった。「うちてしやまむ」と言わぬばかりの兄姉の華々しい勝ち戦・負け戦をつぶさに眺めていたからでもあるが、とことん平和主義、というかやる気がなかった。成績表を出したら適当に受かった高校にゆき、留学後にわか勉強で受け間違えた大学にとりあえずそのまま通ってみた、流されるのも命がけだとはいえ成り行きに逆らわないで良かったと今は思う。
それにつけても義務教育時代は学校がキライでしょうがなかった、何の罰で気も通わぬ奴らとひとつ箱に押し込められて長時間、足並み揃えて……何故みんな従っているのか……あるいはみんなとても頭がよいのかもしれない、あたしがバカなのかもしれない、バカになれないあたしがいちばんバカなのかもしれない。
だから誤解を恐れず直言すると、中卒に憧れた、中卒になりたかった。ロックな生き方をするひとは体制そのものになるか体制に殺されるかの、二者択一だとしても。
ようするにあたしに足りなかったのは 勇気 だ。
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エクストリーム・アイロニングというスポーツがある。
ひところTVやラジオでも取り上げられていたので、ご存知の向きも多かろうが、ようするに海の中や山頂、空中など、極限状態(エクストリーム)でアイロンをかける、というものだ。
かつて、弟が服を着ながらにしてアイロンをかけていたのを観てよく焼けどしないものだと感嘆していたら、「こんなのは序の口」とばかりに教えてくれた。その場は「マジで? ありえねーワハハ」で終わったのだが、しかし、最近アイロンがけが好きな男性の多さに気付いて、ちょっと調べてみた&考察してみた。
その始まりは1997年、イギリスでさるアルピニストが提唱したそうで、日本にもちゃんした組織が存在し、『そこにシワがあるから』という入門書まであるらしい。なるほどアルピニストが提唱しただけあって、登山家の名台詞をもじっているのがこころにくい。
言うまでもなく、まっとうな勤め人の男性ならシャツは制服、アイロンは必然である。
そもそもアイロンがけは重労働だし、我が家では男性の仕事となっている。アイロンというくらいで鉄の塊で重いうえに暑い、その上綺麗にアイロンするテクニックというのは確かにあるので、そのへんがスポーツ的な要素たりえたのかもしれない。
そうして「アイロンのスポーツ性」まで考えてから、「エクストリームの精神性」をかんがみてはたと気付いた、
小学生くらいの男子が坂をノーブレーキでかけおりたりブランコからの飛距離を競ったりはたまた暴走族がチキン・ランする、これらすべてエクストリームじゃね???
っていうかつまりそういうこと、児戯にひとしいってこと、レベルS(小学生)。
だってエクストリームアイロニングに女性の競技者が少ないのもそうじゃん、アイロンなんてせいぜい安全な場所=家庭内でやるだけでおなかいっぱい、わざわざ危険な場所でやってどーすんの?って主婦ならいうだろう、でも弁護しておくと小学生だって命張って遊んでるんだぜ!
キライじゃないです こういう精神性。
ひところTVやラジオでも取り上げられていたので、ご存知の向きも多かろうが、ようするに海の中や山頂、空中など、極限状態(エクストリーム)でアイロンをかける、というものだ。
かつて、弟が服を着ながらにしてアイロンをかけていたのを観てよく焼けどしないものだと感嘆していたら、「こんなのは序の口」とばかりに教えてくれた。その場は「マジで? ありえねーワハハ」で終わったのだが、しかし、最近アイロンがけが好きな男性の多さに気付いて、ちょっと調べてみた&考察してみた。
その始まりは1997年、イギリスでさるアルピニストが提唱したそうで、日本にもちゃんした組織が存在し、『そこにシワがあるから』という入門書まであるらしい。なるほどアルピニストが提唱しただけあって、登山家の名台詞をもじっているのがこころにくい。
言うまでもなく、まっとうな勤め人の男性ならシャツは制服、アイロンは必然である。
そもそもアイロンがけは重労働だし、我が家では男性の仕事となっている。アイロンというくらいで鉄の塊で重いうえに暑い、その上綺麗にアイロンするテクニックというのは確かにあるので、そのへんがスポーツ的な要素たりえたのかもしれない。
そうして「アイロンのスポーツ性」まで考えてから、「エクストリームの精神性」をかんがみてはたと気付いた、
小学生くらいの男子が坂をノーブレーキでかけおりたりブランコからの飛距離を競ったりはたまた暴走族がチキン・ランする、これらすべてエクストリームじゃね???
っていうかつまりそういうこと、児戯にひとしいってこと、レベルS(小学生)。
だってエクストリームアイロニングに女性の競技者が少ないのもそうじゃん、アイロンなんてせいぜい安全な場所=家庭内でやるだけでおなかいっぱい、わざわざ危険な場所でやってどーすんの?って主婦ならいうだろう、でも弁護しておくと小学生だって命張って遊んでるんだぜ!
キライじゃないです こういう精神性。
パダン パダン=フランス語で雨の音を表す擬音、或いはシャンソンのタイトル。
*
夜半に仕事が終わって外に出てみたら、ひどい雨だった。ここのところ降りそうで降らないうじうじした天気にいい加減うんざりしていたのでいっそ小気味よいくらいの降りかた、とはいえ雨にあたるのも憚られるご時世にため息が出る。紫陽花の色は土壌の性質によって変わるというが、放射能に汚染された土では、どんな色になるにだろう。
*
紫陽花といえば。
かれこれ十年くらい前に地方の文芸誌に寄稿していた、その伝をたどって文章の依頼を受けた。畏れおおくもかしこくも、わたしの文章をまた読みたいということで、さる業界誌に推薦してくだすったらしい。種々検討の末、以前「藪」中にあった、紫陽花ゆかり小文を送ることになった。
縁もゆかりもない業界の季刊紙なので続いて話がくるかどうかわからないが、とりあえず、読みたいと言ってくれるのは本当に何よりありがたい。
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夜半に仕事が終わって外に出てみたら、ひどい雨だった。ここのところ降りそうで降らないうじうじした天気にいい加減うんざりしていたのでいっそ小気味よいくらいの降りかた、とはいえ雨にあたるのも憚られるご時世にため息が出る。紫陽花の色は土壌の性質によって変わるというが、放射能に汚染された土では、どんな色になるにだろう。
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紫陽花といえば。
かれこれ十年くらい前に地方の文芸誌に寄稿していた、その伝をたどって文章の依頼を受けた。畏れおおくもかしこくも、わたしの文章をまた読みたいということで、さる業界誌に推薦してくだすったらしい。種々検討の末、以前「藪」中にあった、紫陽花ゆかり小文を送ることになった。
縁もゆかりもない業界の季刊紙なので続いて話がくるかどうかわからないが、とりあえず、読みたいと言ってくれるのは本当に何よりありがたい。