ゆめ か うつつ か
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銀色の杭を振りかざし、或いは乗り物に見立て、思い思いに子供たちが遊んでいる。わたしは窓辺でそれを眺めている。
海沿いの坂道が風景をななめに切り取る。石造りの道に太陽の光が反射して何もかもがきらきらと輝いて見える。水面に視線を移すと、波が寄せては返す岩の上に緑色の子供がにゅうと顔を出す。
死人の顔色みたい、とわたしは思う。思う側から子供たちが次々と海に身を踊らせる。
不意に、銀色の杭は彼らの骨なのだと気付く、波に洗われ白銀色に光るかぼそい骨……
額縁の向こう、あかるい死を眺めながらわたしは服を身に着けはじめる。下着のリボンがうまく結べない。
「手伝おうか」
「脱がせる方でしょ」
男の手をはたくと、わたしはそっと窓を閉めた。
*
眩しい夢だった。
海沿いの坂道が風景をななめに切り取る。石造りの道に太陽の光が反射して何もかもがきらきらと輝いて見える。水面に視線を移すと、波が寄せては返す岩の上に緑色の子供がにゅうと顔を出す。
死人の顔色みたい、とわたしは思う。思う側から子供たちが次々と海に身を踊らせる。
不意に、銀色の杭は彼らの骨なのだと気付く、波に洗われ白銀色に光るかぼそい骨……
額縁の向こう、あかるい死を眺めながらわたしは服を身に着けはじめる。下着のリボンがうまく結べない。
「手伝おうか」
「脱がせる方でしょ」
男の手をはたくと、わたしはそっと窓を閉めた。
*
眩しい夢だった。
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