ゆめ か うつつ か
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配膳係はうんざりと、シチューをお皿に盛り付ける。
「とっとと行きな、先は長いぜ」
なるほど、ふと前を見やると、給食に並ぶ列は長々と、果てが霞んで見えるほど。
「だけどどうして、こんなにあったら、器に入りきらないでしょう」。
歩みを止めずに一歩進むと、わたしはポテトサラダの配膳係に尋ねた。
「そうかね、だけどお前の皿はまだ空いてるぜ」
なみなみつがれたシチューがゆげを立て、ポテトサラダが大きなスプーンで山形にすくいあげられると、次はわかめごはんだった。その次は筑前煮、その次はメロン、その次は揚げパン……メニューはごちゃごちゃだが、しかし、皿は常にどこかしら空いており、わたしは一歩ずつ、ごちそうを捧げもち、進むことしかできない……
「とっとと行きな、先は長いぜ」
なるほど、ふと前を見やると、給食に並ぶ列は長々と、果てが霞んで見えるほど。
「だけどどうして、こんなにあったら、器に入りきらないでしょう」。
歩みを止めずに一歩進むと、わたしはポテトサラダの配膳係に尋ねた。
「そうかね、だけどお前の皿はまだ空いてるぜ」
なみなみつがれたシチューがゆげを立て、ポテトサラダが大きなスプーンで山形にすくいあげられると、次はわかめごはんだった。その次は筑前煮、その次はメロン、その次は揚げパン……メニューはごちゃごちゃだが、しかし、皿は常にどこかしら空いており、わたしは一歩ずつ、ごちそうを捧げもち、進むことしかできない……
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