ゆめ か うつつ か
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そこは荒野に囲まれた砂っぽい街で、中心にある教会ではちょうど朝の礼拝が行われていた。死人のように青白い貌をした男が通りすがりのわたしを手招きする、
――共に来て泣け。祈りを棄ててなお神を忘るることなかれ――
その言葉に惹かれ、信徒でもないのに、わたしは男について教会の中へ向かう。
教会に一歩足を踏み入れた途端、立ち込める腐臭にわたしは慄然と悟った。いけない、ここは化け物の巣だ。しかしわたしが悟ったことを奴らも悟り、わたしはたちまち死者の群れに囲まれてしまう。
洗礼盤をひととびに越え、聖像によじ登り、ステンドグラスの窓をぱりんと破る。色とりどりのガラスの破片をまといわたしは地面に落ち、地面は柔らかくのめるようにわたしを包んだ。
橋を渡り屋根を伝いわたしは死者から逃げる、生命に満ちた安全な子供部屋へ。
――共に来て泣け。祈りを棄ててなお神を忘るることなかれ――
その言葉に惹かれ、信徒でもないのに、わたしは男について教会の中へ向かう。
教会に一歩足を踏み入れた途端、立ち込める腐臭にわたしは慄然と悟った。いけない、ここは化け物の巣だ。しかしわたしが悟ったことを奴らも悟り、わたしはたちまち死者の群れに囲まれてしまう。
洗礼盤をひととびに越え、聖像によじ登り、ステンドグラスの窓をぱりんと破る。色とりどりのガラスの破片をまといわたしは地面に落ち、地面は柔らかくのめるようにわたしを包んだ。
橋を渡り屋根を伝いわたしは死者から逃げる、生命に満ちた安全な子供部屋へ。
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