ゆめ か うつつ か
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姪っ子Aの誕生日、ひと言おめでとうを言うため姉に電話すると、「ちょうどケーキを食べているところなの、ちょっと待ってね」と、Aに代わってくれた。
わたし「もしもしAちゃん? 今何のケーキ食べてるの?」
A「……いまねー、Aちゃんは、アイスたべてるのー」
わたし「アイス? ケーキじゃないの?」
A「……プーさん食べてるのー」
わたし「???」
そこで姉が代わっていわく、彼女は今、「プーさんの形をしたアイスケーキ」を食べているとのこと。Aはある意味、大変的確に答えてくれていたわけだ。恐らく、もう少しゆっくり話すことができていたら、Aが食べているものが一体何なのか、姉の解説がなくともわたしに完璧に伝わったはずだ。
幼児は自分の表現能力を超越したものについて問われても、幾つかの示唆や曲折を経て的確な答えにたどり着くことができる、という言語学実験を、U・エーコがやっていたのを思いだした。
もう少しAの語彙が増えたら、ゆっくりと「質問ごっこ」をしてみようと思っている。
*
老人の話はこの上ない知的財産だが、子どもの話は貴重な発見の連続だ。思うにオトナがいちばんつまらない話をしている。
わたし「もしもしAちゃん? 今何のケーキ食べてるの?」
A「……いまねー、Aちゃんは、アイスたべてるのー」
わたし「アイス? ケーキじゃないの?」
A「……プーさん食べてるのー」
わたし「???」
そこで姉が代わっていわく、彼女は今、「プーさんの形をしたアイスケーキ」を食べているとのこと。Aはある意味、大変的確に答えてくれていたわけだ。恐らく、もう少しゆっくり話すことができていたら、Aが食べているものが一体何なのか、姉の解説がなくともわたしに完璧に伝わったはずだ。
幼児は自分の表現能力を超越したものについて問われても、幾つかの示唆や曲折を経て的確な答えにたどり着くことができる、という言語学実験を、U・エーコがやっていたのを思いだした。
もう少しAの語彙が増えたら、ゆっくりと「質問ごっこ」をしてみようと思っている。
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老人の話はこの上ない知的財産だが、子どもの話は貴重な発見の連続だ。思うにオトナがいちばんつまらない話をしている。
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