35℃を越える大暑のなか、気に入りの喫茶処へ母を案内すると、「暑いので」と濃茶を勧められた。

めのうの茶碗にひすいのような濃茶が映える。菓子はなんと、蚊取り線香モチーフ。ここはいつも季節をみて、また人をみて茶器や茶菓子を工夫していて素晴らしい。ちなみに濃茶って初めていただいたけど、「点てる」ではなく「練る」というほど濃厚な、ねっとりした味わい。このあと改めて薄茶をいただく。

干菓子は金魚の和三盆。水を入れた硝子の杯に浮かべたいほど愛らしかった。
炎暑のなか、庭を眺めてゆっくりお茶をいただく贅沢。別天地とはまさにこのこと。
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