しかしなぜ親は何もかも「家から持っていけ」と言うのだろう。

ショパン、じゃなくて諸般の事情によってわたしもついに、ついに引っ越すことになり、家電やら家具やらいろいろ下見しに、師走の大つごもりに街に出ている。

ちなみに「ついに」のクレッシェンドは、いかに今まで私が引っ越さない人間だったかを示す強調。片道二時間かけて通勤するほうが引っ越しよりはいい。そういう引っ越したくないスピリット。

まあわたしの引っ越さない話はともかく、いざとなるとありがたいのが親きょうだいの存在で。姉は不要になった自転車や土鍋を下げ渡してくれ、弟はテレビを調達してくれるという。ありがたや。

そして親の手によっていつの間にか新居にこたつが二台も運ばれていたのは、ありがた、……………？？？