ゆめ か うつつ か
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もちろんあたしのライブなわけはなく、某台湾人アーティストの来日コンサート。
二か月ほど前、いつもマイペーでクールなAちゃんが幾分照れながら「一緒に行ってくれそうな人が君以外居ないんだけど」と誘ってくれたので、「いいよー」と気軽に返事した、そのアーティストははっきり言って日本での知名度はお世辞にも高いとは言えない、数年前、華流とか言われかけた頃まっさきにやってきたわりには日本で曲流れてんの聴いたことない。
でもあたしはたまたまその人がデビュー当時中国に居て、その頃のチャイニーズポップスとしては曲のセンスが悪くないので時々チェックしていた、Aちゃんてのがまたそういう芸能系に全く興味なさそうなコなのに、そいつだけはアルバムも写真集も買い込んでて何だかかわゆいの。
それでゆくりなくもアジアンアイドル好きな留学時代の友達Jを思い出して懐かしくなり連絡を取ってみたら
「上京するわよもちろん両日とも!」
という威勢のいい返事。するするとライブ前に新宿でお茶することに決まった。
①Jと、新宿にて
会うなり「はい!」と、光るスティックとメッセージカードを手渡され、何の用意もなかったあたしはうろたえまくる。
「折角だからファンらしいことやろうよ!」
お説ごもっとも。いやでもあたしファンていうか…海賊版のアルバムを、しかも数枚しか持ってないんだけど…まあいいや!
うろ覚えのチャイニーズで「熱烈歓迎!我好等待這次演唱会!我永遠愛~」などといいかげんなメッセージを書き散らしながらいろいろばかばかしいことを駄弁る、Jは昔通り面白くて気が利いて優しい人だった、だいすき!
②Aちゃんと、九段下にて
武道館でAちゃんと落ち合ってチケットをもらう。Jとはここでばいばい。席は二階中央で舞台から遠いけど見晴らしは悪くない、しかしここは実は魔のエアポケットだったのだ!
何故か私たちの前後左右の人々が、とにかくノリが悪い。目の前の人なんか拍手すらしない。後ろの人も、揺れてすらない。うちら、立ち上がれない。叫べない。スティック振るのも遠慮する始末。なにこの人達!ほんとにライブに来たの!?ほらこれ新曲じゃん?反応…してよ頼むから!一階なんか総立ちなのにさあ…
アンコールの終わり、ついに前の人が立ち上がったときは
「立った!」
「立った!!」
「クララが立ったー!」
…みたいな囁きをAちゃんと交わした。
コンサート自体の感想。正直あまり期待してなかったけど、演出は頑張ってたし悪くなかった、ただ字幕・通訳がヒドい。場内の半分以上チャイニーズわかんない人だった(これは意外だった、つうかみんなどうやってこの人知ったん?フェイ・ウォンほど知名度無えぜ)から、折角面白いことゆってんのに訳が追いついてなかったり、間違えてたり…Aちゃんも中国語話者なので二人で苦笑い。
③先輩と、国分寺にて
とりあえずライブについて語りたいよね!とAちゃんを誘ってあたしの行きつけの店に行ったら…ぎゃあ!ゼミ帰りの先輩に遭遇!
やっべ あたし課題図書読んだっけ?とか思ってすぐに、あれ?あたしもう学生じゃないんだ、と考えなおした。あほだ。
で なんとなくライブの話はできなくなってしまい マスターと先輩と四人で人生語りに突入。いろいろ説教される。でもこの先輩の説教は嫌いじゃないなあと思った、そう思える自分が何かちょっとだけ成長したような気がした。会えて良かった。
みんなだいすきだ!
二か月ほど前、いつもマイペーでクールなAちゃんが幾分照れながら「一緒に行ってくれそうな人が君以外居ないんだけど」と誘ってくれたので、「いいよー」と気軽に返事した、そのアーティストははっきり言って日本での知名度はお世辞にも高いとは言えない、数年前、華流とか言われかけた頃まっさきにやってきたわりには日本で曲流れてんの聴いたことない。
でもあたしはたまたまその人がデビュー当時中国に居て、その頃のチャイニーズポップスとしては曲のセンスが悪くないので時々チェックしていた、Aちゃんてのがまたそういう芸能系に全く興味なさそうなコなのに、そいつだけはアルバムも写真集も買い込んでて何だかかわゆいの。
それでゆくりなくもアジアンアイドル好きな留学時代の友達Jを思い出して懐かしくなり連絡を取ってみたら
「上京するわよもちろん両日とも!」
という威勢のいい返事。するするとライブ前に新宿でお茶することに決まった。
①Jと、新宿にて
会うなり「はい!」と、光るスティックとメッセージカードを手渡され、何の用意もなかったあたしはうろたえまくる。
「折角だからファンらしいことやろうよ!」
お説ごもっとも。いやでもあたしファンていうか…海賊版のアルバムを、しかも数枚しか持ってないんだけど…まあいいや!
うろ覚えのチャイニーズで「熱烈歓迎!我好等待這次演唱会!我永遠愛~」などといいかげんなメッセージを書き散らしながらいろいろばかばかしいことを駄弁る、Jは昔通り面白くて気が利いて優しい人だった、だいすき!
②Aちゃんと、九段下にて
武道館でAちゃんと落ち合ってチケットをもらう。Jとはここでばいばい。席は二階中央で舞台から遠いけど見晴らしは悪くない、しかしここは実は魔のエアポケットだったのだ!
何故か私たちの前後左右の人々が、とにかくノリが悪い。目の前の人なんか拍手すらしない。後ろの人も、揺れてすらない。うちら、立ち上がれない。叫べない。スティック振るのも遠慮する始末。なにこの人達!ほんとにライブに来たの!?ほらこれ新曲じゃん?反応…してよ頼むから!一階なんか総立ちなのにさあ…
アンコールの終わり、ついに前の人が立ち上がったときは
「立った!」
「立った!!」
「クララが立ったー!」
…みたいな囁きをAちゃんと交わした。
コンサート自体の感想。正直あまり期待してなかったけど、演出は頑張ってたし悪くなかった、ただ字幕・通訳がヒドい。場内の半分以上チャイニーズわかんない人だった(これは意外だった、つうかみんなどうやってこの人知ったん?フェイ・ウォンほど知名度無えぜ)から、折角面白いことゆってんのに訳が追いついてなかったり、間違えてたり…Aちゃんも中国語話者なので二人で苦笑い。
③先輩と、国分寺にて
とりあえずライブについて語りたいよね!とAちゃんを誘ってあたしの行きつけの店に行ったら…ぎゃあ!ゼミ帰りの先輩に遭遇!
やっべ あたし課題図書読んだっけ?とか思ってすぐに、あれ?あたしもう学生じゃないんだ、と考えなおした。あほだ。
で なんとなくライブの話はできなくなってしまい マスターと先輩と四人で人生語りに突入。いろいろ説教される。でもこの先輩の説教は嫌いじゃないなあと思った、そう思える自分が何かちょっとだけ成長したような気がした。会えて良かった。
みんなだいすきだ!
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