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ゆめ か うつつ か
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午前中は学校、午後は別件の文化祭に強制召喚されてご機嫌伺い、夕方一回おうちに戻っていろいろ、洗濯物やら食材の買い物やら夕飯やら支度してからGにとっといてもらったレイトショー「デスノート後編」観に。

以下、感想。ネタバレ反転ご注意。

 

前編よりはるかに編集がきめこまかくなっててびっくり!導入もスピーディであれくらいなら観客も自然に入り込めるかな。音楽の使い方も前回よりは全然マシ。監督違う人なんじゃないの?と思ってしまった…やっぱり前編は時間無さ過ぎたのかな…。ただやはり演技についてはひっかかるとこ多々アリでしたね。アナウンサーのカツゼツとか。甘い。犯罪者とか心臓発作の演技も、前編よりマシだったけどところどころ難が・あと大学がやたら安っぽかったのがきになった。背景とか小道具の安っぽさは最後までつきまとったな…。

主役の藤原君はさすがの演技でした。でもやっぱ老けすぎてる気が。あと、初対面の女の子を自室のベッドに座らせるというのはキャラクタ的にNGだと思った。L役のひとはいい線いってたんだけどもう一歩だったな。特に喋り方。息継ぎおかしい。演技のため意図的におかしくしてるというのがわかるというのは演技ではない。

んで 私が言いたいのは「子殺し」か「尊属殺人か」ってことで…

途中から、主人公が親殺しの禁忌を犯すだろうというのは見えてたんだけどその先で…ひっくりかえったのがなー… いかなる物語でも、子が親より先に死ぬという結末はよくないと私は思っている。この物語では主人公が自分の親を殺すか否かということがひとつのドラマ要素になっていたと思うんだけど、結論から言うと私は「親殺し」はありうる結末だと思っていたし、主人公はそうせざるをえないと思っていた。でも映画でもやはりそういう結末は選ばれなかった。

「尊属殺人」「親殺し」っていうのは世界的・特に日本含む旧中華文化圏では最大のタブー・なんだよね…親が子を殺すより、子が親を殺す方が罪も罰も、ずっと重い…そういう風潮が今も、ある。堕胎や間引きだって殺人なのに殺人とはみなされない…親は子供を殺していいが その逆は許されない ゆるされえない…

『軍鶏』っていう漫画で主人公は、両親を殺して少年院に入りその日のうちにカマを掘られていて、それで「強くなろう」と決心した。そして強くなった主人公の通り名は「親殺しの…」。殺人よりゴウカンよりドロボーより他のどの犯罪よりも忌み嫌われている、それが「 親 殺 し 」。

殺人が悪いことだとかそういう基本的な前提はとりあえずおいといて。いかなる世界でも・子が親より先に死ぬことはよろしくない。

よろしくないんだよ。

この物語のテーマとは大きくずれているかもしれないがそもそもこの物語にはテーマなど存在しないだろうと思っている、少なくとも原作には。この物語は積み木と同じで、誰かが何度でも好きなように組み立てられる要素を持っている。それは語り手が抹消されている=言い換えれば作者が主義主張を完璧にとっぱらっているからだ。そういう物語のことを「神話」もしくは「伝説」という。

 

 

 

 

 

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