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昨日のゼミは長引いたなあ!そして今年の四年生はいよいよ本格的に留年しそうだ!←ひとごとでは ない。
あがけあがけ、最後まで。
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幻想小説短編集、買ってしまった。日影丈吉の「猫の泉」入ってるんだもん。この話好きだ。『どうぶつのお医者さん』でこの話のオマージュらしきものがあったなあ。日影丈吉の絶版本八千円もして手が出せなかったのだ。筒井康隆の「たたずむ人」久々に読んだ、この話の作者を阿部公房と勘違いしていたのは何故だろう。反社会的とみなされた人間が植物にさせられる話で淡々とした怖さが。
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読書メモメモ覚えてるだけ:
大岡昇平『野火』 大昔に読んだときはなんてえか、主人公の卑屈さ⇔尊大さとかに共感できなかったけど今はわかる。おとなになったとゆうことか。「猿の肉」が人肉の暗喩だってのがしっくりはまったときに「こええ!」って思った。体験の記というか、戦場のリアルさとかそういうものは今のあたしには書けないと改めて。書けるようになっても嫌だけど。『武蔵野夫人』より全然好きだなーこの容赦なさ。
イサベル・アジェンデ『エバ・ルーナのお話』 千一夜ぽい。一話目が一番いいかな。言葉を売る女と大佐。あとはどっかで読んだことある話ばかりだった。「クラリーサ」とか、相手に恋させて死んで復讐、って何かいかにも女の考える話って言うか奇麗事だなあと。奇麗事が悪いって訳じゃないけど話としてはやっぱりマルケスくらい容赦ないのがいい。男同士の復讐譚は壮絶だぜえ。百回殺してもあきたらん、ってのを地でいく勢い。
あと バルガス・リョサの『密林の語り部』とかエスコフィエの自伝とか。エスコフィエはフランス料理の完成者とかゆわれてる人なんだけど読んでて・なんか・肌にあわないというか水があわないというか…蛙の事を「妖精さん」とか名づけちゃう感覚はよくわからんし調味料とか調理法がえたいの知れないものばっかで…フォワグラとかグラティネするとか・「味噌であえる」くらい簡潔な表現にならんものか。ソースに「夏の美しい夕暮れ」って名づける感性とか・美味いのか?それ?
あ でも 全てを赤で統一した 赤い晩餐会 の話は綺麗だと思った。