ゆめ か うつつ か
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中国古典の志怪・・怪談を志(しる)す・・のひとつ、の、詳細がどうしても思い出せない。
話の筋やなんかからすると多分唐代以降、宋代かもしれないなあと思って『酉陽雑俎』からこのかたいろいろ、漁ってるんだけど…花園に集う花妖たちと風姨(かぜのおばば)の会話を人間が盗み聞きするって言う単純な話なんだけどね。
中国古典にはこういうなんてことない佳話が多くて、だいすきー。
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そんでなにげなく見直した唐宋伝奇で、皇甫枚が書いた『魚玄機』ストーリーは、やっぱり鞭で侍女を「打ち殺」してたこと判明。
魚玄機ってのは唐代の美人女流詩人だけど・最後は侍女を殺しちゃって刑に服すとゆーなかなかエキセントリックなおねえさんで、日本だと森鴎外が翻案して小説書いてるんだけど・それだと、侍女を「縊り殺」してるの…
でもってあたしがまだ若かりし頃、十七とかそのくらいんときにその話を書いたことがあって、そのときはもちろん「打ち殺」すのを採用した、女 の 狂 気 は、荒々しく、描写したかったから。
鴎外も皇甫枚も男だからね、「男になりたかった」っていう詩を残してる魚玄機を描けたとは、思えないんだよね…
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秋になると漢文や漢詩が読みたくなるのは、漢字の清冽さが空気に適してるんだろうなぁ。
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