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ゆめ か うつつ か
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さすがは大トロ様、家庭用冷凍室では日保ちしないというので、家族が出払っている今、ありがたく独り占めさせていただいた。

さすがは大トロ様、解凍からして凡百の魚たちとは違い流水やら塩水やら常温やら冷蔵庫やら、時間をかけねばならぬのであった。

そして、大トロ様はとにかくものすごい脂で、包丁もまな板もべとべとなのであった。

あまりにも脂が乗っている大トロ様は、すいません、五切れでギブアップしました。

参りました。



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 蟹が食べれるようになったので、海老も食べたい(目標というか、欲望まるだし)。

 ひたすらに静か。

今年は仕事終わりが早かったのでとてものんびりすごしている。

おかげで十年くらい変化のなかった部屋のレイアウトも変えることができ、だいぶいろいろ処分した。読みかけの本もなくしたと思っていたピアスも出てきたし、なによりこれで地震のたびに部屋ごと本につぶされる心配をしなくてもすむというもの。


山小屋で眠っている。
うとうとしているのだが、何となく落ち着かない。雨戸が半分くらい開いているようで、薄明かるいのだ。

開きかけの扉や雨戸って何かが覗いていそうでいやだなあ、と、寝返りをうっていると、ただならぬ寒気に襲われる。そのうち室内に得体の知れぬ気配がしてきて、ぞっとしてわたしは塩を取りに立ち上がった。やたらに眠かったが、恐怖が眠気を上回った。寒気は増すばかりで、全身が逆毛立つようだ。これはいけない、となるべく辺りを見ないようにお勝手へ行き、ちりかみに塩を盛ると部屋の四隅に置く。

『やめてよ そんなこと』

あどけない子供の声がした、それがわたしの緊張のピークだった。全身の力が弛んでゆくのを感じながら、わたしは言った。

「なら、怖がらせないで」

声は小さく笑った。

それからたまにおかしなことが起こるようになった。テレビやラジオが勝手についたり、本を置いておくとひとりでに挿し絵の部分が開いていたり、ぬいぐるみの位置が移動していたり。それはひどくかわいらしいイタズラだったので、全く恐怖は感じなかった。それどころかわたしはそれら他愛ない異変を待ち遠しいくらいに思うようになったのだ。

東京に帰る日に、わたしはツツジの小さな花枝を折りとると、机の上に置いた。扉がさよならを言うようにぱたぱたと開いては閉まった。


冬になったころ再び小屋を訪れると、机にそのまま根を生やし、炎のように咲きほこるツツジの木があった。


おかしなことはもう二度と起こらなかった。


言い忘れていたがクリスマスは一応、それらしく過ごしました。

mからは一輪の薔薇を模した黄金のピアスを頂いた。ネズミーランドの『美女と野獣』仕様らしいが、肝心の本編を知らずどこで薔薇が絡むのか知らないと言うので、寝物語にお伽噺。

いわく、冬場にみずみずしい一輪の薔薇、それこそ最上なる贈り物!

 
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