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スーパーの鮮魚コーナーで、
白い棺のような発泡スチロールの箱に収められた冷凍の烏賊たちが、
あるいは足を同じく不運な同胞に絡め、あるいはわが身を抱きかかえ、
よじりひねりもだえていて、
なんだか凄惨なのであった。
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聞いた話によると、烏賊がいちばん旨いのは十一月だそうだ。
わたしは小さい頃「いかそうめん」がやたら好きで、それはやはり何かの本の影響だったのだけれど、釣りたての烏賊を細切りのそうめん状にして、山葵を溶かした醤油につけてスルスルいただく・・・・・・という情景に憧れて、よく他人の分まで奪って食べていた。
二十代に入ったころ、さすがに「いかそうめん」にも飽きが来て、それまで好んで食っていたのが返って敬遠するほどになったのだが、両親はいまだにわたしが烏賊を好きなものと思い定め、時折夕餉に饗してくれるのがなんとも面映いのであった。
就寝前、日影丈吉やら久生十蘭なぞをさんざ読み返した後、目を閉じてうとうとしていると、何かとてもよい密室トリックを思いついた気がしたので、急ぎまぶたをこじあけ携帯電話のメモ機能にぽちぽち打っていたら猛烈に眠くなって結局寝てしまった。
朝になり、残されていたナゾの一文が、タイトルのもの。
容疑者たちと探偵が密室に閉じ込められている間に起こる殺人事件!みたいな・・・・・・・。
・・・・・・ここまで話して、mには「なにそれ ギャグ?」と大笑された。なるほどそう言われてみると、大変にナンセンスな設定だと自分でも思った。しかも肝心のトリック部分はまるで要を得ていないメモで、どうやら「よい密室トリックを思いついた」時点で夢でも見ていたようだ。
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よく、良いアイデアが浮かぶ場所について「三上」(馬上=移動中、厠上=トイレ、枕上=寝る前)と言うけど、このうちトイレでアイデアが浮かぶことは、わたしはあまり無い。幸い胃腸関係は強いので、長トイレする機会もないし、それなら風呂のほうがずいぶん長居する。「三上」のひそみに倣えばさしずめ「湯中」とでもいうのだろうが、これだとなんとなく「湯あたり」と読まれそうで、間抜け。
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梅雨入りになってもいっこうまとまった雨も降らず、こりゃあ今年こそ空梅雨かな、と思っていたが、ようやく少しずつ湿りだしたようで、なにより。音もなく降りだす小ぬか雨とか、朝に夕に靄がたちこめる川沿いの道とか、この季節ならではの情緒だなあと思う。
↓
……お昼休み、古本屋で日影丈吉の探偵小説を物色していると、向かいに佇んでいた紳士がおもむろに高らかな放屁をした。
思いおもいに本を探す人々が散らばる静謐な店内を揺るがすような、ラッパのように長々と途切れない一発に、いっそすがすがしさを感じ……たわけもなく、波が引くように紳士の周囲から人が引けていくさまはシュールとしか言いようがなかった。いや実際赤の他人の放屁をここまで鮮やかに実感したのは初めてだわ。。
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何ですね、最近の研究では、屁の臭い(硫化水素)には高血圧を下げる効果があるのだとか。
高血圧が気になる人は、いっぱい放屁すると良いよ!
わたし自身、幼い頃は「前」と「後ろ」を正反対に覚えていたし、鏡文字をよく書いていた。破壊衝動も強かったようで、花を見たら茎を全てちょん切ってしまい、つららを見たら壊したがった(らしい)。
姉はハサミが大好きで、持たせると服からカーテンから何でも切り刻んでしまったというし、弟は鼻や耳や尻の、とにかく穴になにもかもを詰めたがった(そのおかげで病院の世話になったこともある)。
何を考えてるんだろね、きっとなにか自分だけにわかる理屈がそこにあるんだけど。
自分の気持ちを、こころを、考え、をうまく伝えられなくて、もどかしくて悔しくて、なんどもなんども涙を流して、そうやって大きくなってきたな、と思い返す。
まあ、今も、似たようなもんだけど。
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街で見かけたステキな看板。
まず いちばん近いインターチェンジの場所がわからない。
→十五分くらいメーター入れ忘れる。
→高速道路の大型車両専用出口から出る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええーーーー!?
それでもあなたプロですか、とか言うのはかろうじてやめておいた。
「知らないとこ走るの、怖いですね~~~~」とか言うのも、、まあ、許す。わたしもそうだし。
でも、ウインカー出さずに左折&右折すんのは、やめて。。
命に関わります!!!