ゆめ か うつつ か
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Gとドライブの約束してて、Gんちの前に乗りつけた直後から エンジンが停止したままうんともすんともいわなくなった。イグニッションキーにいくら念をこめてもぜんぜんダメ。
親父「あーそりゃバッテリー切れだあ。よしまってろ、今からいってやる」
かくしてオヤジ・ジャフ、十分後に到着。すみやかにバッテリー切れを確認すると、さっそうと新しいバッテリーを買いに行き、手際よくバッテリー交換を……しようと思ったら工具を忘れたためにGんちで工具を借りて、一時間くらいかけて交換。。
車の中あけてみるのは、実は初めて。軽自動車はコンパクトに納まってるなーと感心した。普段動かしてるものだけど内部構造初めて見た。自分の内臓だって滅多に見る機会ないもんね、そんなかんじ。
親父「んー? あれー? なんじゃこりゃ」
医療手術だったら絶対に言ってはいけないワード連発の親父に、助手さながらに次々工具を手渡しているGが好対照だった。
そんでどうみても絶対はまりっこないパーツをむりやり重ねてねじふせようとしてる親父を見て、ああわたしはこのひとの娘だなあとしみじみ思ったのだった。
ドライブは結局お買い物に予定変更になったが、有意義ないちにちだった。
親父「あーそりゃバッテリー切れだあ。よしまってろ、今からいってやる」
かくしてオヤジ・ジャフ、十分後に到着。すみやかにバッテリー切れを確認すると、さっそうと新しいバッテリーを買いに行き、手際よくバッテリー交換を……しようと思ったら工具を忘れたためにGんちで工具を借りて、一時間くらいかけて交換。。
親父「んー? あれー? なんじゃこりゃ」
医療手術だったら絶対に言ってはいけないワード連発の親父に、助手さながらに次々工具を手渡しているGが好対照だった。
そんでどうみても絶対はまりっこないパーツをむりやり重ねてねじふせようとしてる親父を見て、ああわたしはこのひとの娘だなあとしみじみ思ったのだった。
ドライブは結局お買い物に予定変更になったが、有意義ないちにちだった。
PR
明け方ようやく少しうとうとしてたらゆり起こされ、両親と山菜採りに行くことに。
わたしは帰りの運転要員なので、行きはずっと寝ていて、いつ山についたのか気付かなかったほどだが 東京は雨模様だったのがさわやかに晴れていて、なんだかすがすがしかった。
眠い眼をこすりこすり、はさみと軍手を携えてやまのぼり。清流の脇に終わりかけのこごみ、山うど、
本命たらのめ。骨のように痩せた、灰色の鋭い棘を持った木。
トトキ(つりがねにんじん)。茎を折るとまっしろな乳が出る。
父「おばあちゃんは、『山でうまいはオケラにトトキ』ってゆってたなあ」
わたし「おけらって虫? あれ食べるの?」
父「いやあ、違うだろ。なんだろうなあ、俺も知らんなあ」
いい天気。このへん寝不足であたまが真っ白だった。
道端の雑草にしか見えないが、「コンフリー」というハーブらしい。母が無造作に摘み取ってラーメンに入れていて、衝撃を受けた。
母「何言ってるのよ、体にいいのよ~」
と いうので後に調べてみたが、確かにかつてヨーロッパで炎症や骨折に効くともちいられてはいたようだが、近年の研究では「肝障害の恐れがあるので多量に服用しないこと」とあってやはり衝撃を受けた。
そんなわけで体力も尽きたので、午後はずっと寝ていた。
夜は楽しみにしていた地元のレストランで野菜バイキング。これだけのために眠さをこらえて山に来たといっても過言ではない……!うまいんだここのごはん・・・・・・・・
*
今回初めてプリウス運転したけど、あの運転中に表示される「エコ運転グラフ」みたいのに操られて、ついつい80キロくらいでのろのろ、帰ってきてしまった。いつも高速では100以上かっとばしてさっさと帰るのに!
でもリッター30キロはかるく走った。エコの力ばんざい!
わたしは帰りの運転要員なので、行きはずっと寝ていて、いつ山についたのか気付かなかったほどだが 東京は雨模様だったのがさわやかに晴れていて、なんだかすがすがしかった。
眠い眼をこすりこすり、はさみと軍手を携えてやまのぼり。清流の脇に終わりかけのこごみ、山うど、
父「おばあちゃんは、『山でうまいはオケラにトトキ』ってゆってたなあ」
わたし「おけらって虫? あれ食べるの?」
父「いやあ、違うだろ。なんだろうなあ、俺も知らんなあ」
母「何言ってるのよ、体にいいのよ~」
と いうので後に調べてみたが、確かにかつてヨーロッパで炎症や骨折に効くともちいられてはいたようだが、近年の研究では「肝障害の恐れがあるので多量に服用しないこと」とあってやはり衝撃を受けた。
そんなわけで体力も尽きたので、午後はずっと寝ていた。
*
今回初めてプリウス運転したけど、あの運転中に表示される「エコ運転グラフ」みたいのに操られて、ついつい80キロくらいでのろのろ、帰ってきてしまった。いつも高速では100以上かっとばしてさっさと帰るのに!
でもリッター30キロはかるく走った。エコの力ばんざい!
どこからか、天地をつんざくような音が響いてきて、いつまでも鳴りやまない。わたしは冷静に、対話相手に
「ちょっと待ってて、ケータイのアラームが鳴ってるから止めてくる」
と告げると、ぱっちり目覚めたのだった。
まさに夢と現実の間。
*
Kさんの腹には赤ん坊が透けて見えた、
ふりあおぐと、赤い岩山がくっきりと荒々しい陰影を見せている。雲がしゅうしゅうと通りすぎてゆき、なにか凄惨な景色にわたしはうつむく。いつの間にかKさんは消え、足首まで真っ白な雪が積もっていた。
*
わたしは何となく歩いている。
のどかな田んぼ道を抜け、木漏れ日の杉林を抜ける。苔むした地蔵や稲荷のしっとりとした緑がびろうどのように滑らかだ。
見下ろすと、川原では狐の嫁入り。かわいらしい花嫁が水を渡ると、赤い牛がその後を追いかけていく。
道は傾斜を増し、山道に差し掛かる。それでもまだ歩いていくと、寺にたどり着いた。奥殿にはお祓いを受けないと入れず、仕方なくわたしも正座する人々に交じり読経を受けるが、やがて閑を覚えそこを抜け出す。
気儘に御堂を覗き歩いていると、「いをの間」と書かれた小さな部屋がある。壁には箱もろとも人魚のミイラが打ち付けられており、わたしはそれを見た瞬間から、水が恋しくてたまらなくなる。きよらかな水を浴びたい、滝に入りたい……
と、突然がらりと襖が開き、瞑目の坊主に喝破された。
「お前さん、人魚に憑かれなすったね」
「ちょっと待ってて、ケータイのアラームが鳴ってるから止めてくる」
と告げると、ぱっちり目覚めたのだった。
まさに夢と現実の間。
*
Kさんの腹には赤ん坊が透けて見えた、
ふりあおぐと、赤い岩山がくっきりと荒々しい陰影を見せている。雲がしゅうしゅうと通りすぎてゆき、なにか凄惨な景色にわたしはうつむく。いつの間にかKさんは消え、足首まで真っ白な雪が積もっていた。
*
わたしは何となく歩いている。
のどかな田んぼ道を抜け、木漏れ日の杉林を抜ける。苔むした地蔵や稲荷のしっとりとした緑がびろうどのように滑らかだ。
見下ろすと、川原では狐の嫁入り。かわいらしい花嫁が水を渡ると、赤い牛がその後を追いかけていく。
道は傾斜を増し、山道に差し掛かる。それでもまだ歩いていくと、寺にたどり着いた。奥殿にはお祓いを受けないと入れず、仕方なくわたしも正座する人々に交じり読経を受けるが、やがて閑を覚えそこを抜け出す。
気儘に御堂を覗き歩いていると、「いをの間」と書かれた小さな部屋がある。壁には箱もろとも人魚のミイラが打ち付けられており、わたしはそれを見た瞬間から、水が恋しくてたまらなくなる。きよらかな水を浴びたい、滝に入りたい……
と、突然がらりと襖が開き、瞑目の坊主に喝破された。
「お前さん、人魚に憑かれなすったね」