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母・姉・姪と鎌倉へ。
前日、深夜まで仕事だったので寝付いたのが午前五時くらいで、三時間後に出発だったので、半死人の状態だったのだが、以前からの約束だったので行かないわけにもいかず。
いやはや 歩き始めの赤ん坊と外出するのがこれほど大変だとは思わなかった。いきなり泣いたり笑ったり、動物よりも行動が読めん。。本能だけで生きてるなあ。と 思いつつ、姉の荷物を引き受け鶴岡八幡宮へ。
かまくらアイス。おごってもらった!後ろの鳥居は鶴岡八幡宮。
さすがに休日、その上七五三が近いからか、かなりの人が参拝に訪れていた。
お守り。
この銀色バージョンは持ってるんだけど、母が「縁結びを買い与えたい」などと言い出したので必死でこちらにしてもらった。エナメルの白にオレンジも素敵!
ぎんなん。境内でからかららと鍋をとどろかせながら炒っていた。待ち時間が長かったためか、気を遣ってくれた屋台のオジサンが、「珍しいものあげるよ」と、まるい実と三角にとがった実をくれた。「ぎんなんにはオスとメスがあってね。それはメスの実で、2~300個にひとつしかないんだよ。これとオスの実を一緒に持ってると、いろんないいことを呼んでくれるんだって」。へえ!確かに他の実は全部丸かった。
殻を砕いてもらって、熱々のに塩を振って、食べ歩き。ぎんなんだいすき!!
鶴岡八幡宮で式をあげる花嫁花婿に行き会う。参道には礼服のひとが並んで歩いていた。素敵~!
上はかりかりクッキーのような食感で、中はふわふわのホットケーキ。美味しかった!後半は姉の恩師で、わたしも面識のあるK先生にごあいさつ。
四~五年ぶりくらい?本の話で意気投合して一時期は文通もしていた、わたしにとっては「おともだち」の感覚なひとなのだけど……なんだか素敵ないただきものをしてしまい、いたく恐縮。もっと体調のいいときにお会いしたかったな。
とにかく眠くて、迎えに来てくれた父に、「鶴岡八幡宮に鳩がたくさん居て」と言おうとしたところ「つるがおかはとまんぐうに…」と言ってしまい、こりゃ相当脳がやられてるな、と思った。
つかれた~。
とあるラーメン屋をネタにしたコントを見たらものすごく「ラーメンが食べたい!」衝動に駆られ、ようやく食べたラーメン。 旨かったので、携帯の待ち受け画面にした。
ときどき、ふと、食べたくてたまらなくて、そのためには深夜の夜道を車で疾走してしまうような、そんな情熱を感じさせる……それがラーメンの魔力。
*
放肆放埒に好きなものを食ったり飲んだり買ったり観たり、とかく散財しがちなときは、調子が悪いとき。
眠れなくて、体調も悪くて、そんでね こうね 生きるのがつらくてね。
そうして精神的に逼迫してくると、カネとかモノとか、物質的なものの意義まで見失うし。
わたしはかつて、目に見えないものでしかこの世を判断できなかった。それをひどく苦しい修行の末に、やっと見た目で人やモノを判断するように、なれてきたところなのに な。
どうでもいいけど ねむい。
わたし「何が??」
弟「そういう……自分がいいと思った言葉、格言とかことわざみたいな」
わたし「うーん、そういうのは特に無いなぁ。ライフスタイル的な言葉で感銘を受けたのは『高等遊民』だけどね」
弟「何それ」
わたし「明治の頃、大家族制の比較的裕福な家で、特に就職せず働かず結婚せず、たまに子供と遊んだり家の手伝いしたり、そうしてのらくら自分の好きな本を読んだり書いたり旅に出たり、でも家族からは『そういう子だから』って温かい目で見られてゆとりある日々を過ごした人のこと」
弟「ふ~ん そう…………勝った!」
勝ったの!?
弟「いや 俺これからいろんな人と座右の銘勝負しようと思っててさ。まず一勝!」
……『和して同ぜず』も文脈次第ではそんな良い言葉じゃねーぞ。。
って言うか!
座右の銘ってのは競うものではなく自分の心に秘めておくもので、あえて他人にアピールするとしたら、その言葉が自分の深部に届いた理由とかでないかなと思った。
高等遊民いいじゃない。ゆとりある生き方、したいじゃない。。 ←わたしの言い分
*
「海外に出たとき、安易に現地化するのではなく、日本人のアイデンティティをたもちつつ現地にとけこみたい」
←弟の言い分
なるほど。でもやっぱり、取りようによっては融通のきかない言葉だと思う。コンテクストによって左右されるっていうか。『和して同ぜず』、もとは孔子のことばだってね、だからかな、わたし 孔子はあまり好きではない。あまりにも正論すぎるんだもの。だって人間ってもっと醜いしもっと大雑把でいいかげんでしょ?
…・・なるほど、性格が出るね、座右の銘ごっこって。
碓氷峠をのらくら運転していたら親子連れの猿が山道いっぱい現れて、びっくり!
子猿が母猿のお腹にしっかりとしがみついていて、かわいかった。子育て会議でも開いてたのか??
その後、お気に入りのカレー屋→温泉にゆき、レストランで旬の栗ブリュレを食べた。
嵐の後だからか、空が澄んでいてとても美しく、これは期待できそうだと思ったので、夜、コートにどてらを重ね、ショールを羽織って裏山に上った。ビニールシートにねころがり、仰向けで星を眺める。流星、十個は見れた。とにかく寒かった。
あくる朝。親父が作成してくれたきのこMAPを頼りに、きのこ狩りへ。
廃バス。枯れ草を掻き分け、枯葉をふみしだき
きのこ!
なめこの一種らしい。あとはカタハなど、かなりの量を収穫。。
蛙。蛇も居た、シマヘビ。
豊穣の秋、ケモノの太る季節はやはり、生命にみちあふれているなあ。
夕暮れ。空がきれい。
しかし車の多さには、正直音を上げそうになった。三連休の二・三日目だからとナメてかかったら、40キロ近い渋滞。。で 下道に下りたのにまだ渋滞。仕方ないから遠回りして帰った、オバケの出そうな峠道だった、実際でかい鹿が出た。
m「この辺いきなり女の人がたたずんでたらギャアアアア!」
わたし「え?え?ワアアアアアア!」
……ノリで叫んでしまった。
鹿は悠然と、かつかつと、茂みに消えていった。
総じて楽しかった!
*
~間違いだらけの会話~
「ジーポンイッパン900円」→「ジーパン一本900円」
「ラルクアンドシエル」→「ラルク・アン・シエル」
……こういう脳だから しょうがないよね!