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ゆめ か うつつ か
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税金やら何やらを納めに市役所へ行き、通帳を眺めてひとしきり、やるせなくも憤ろしい気分になった勢いで、事前投票してきてしまった。いや、勢いでっていうと良くないな。日曜日、母に頼まれた用事をこなさなければならないかもしれなかったので(まあ、心情的には税金を払ったその勢いで、だったんだけど)。

けっこうな人が居て、こりゃ今年の投票率は高そうだ、っておもった。

まあ、歴史に残る投票だろうことは、明らかよね。





わたし 「『コンカツ』って、あんなの、所詮は流行でしょ。もし本気で出生率を伸ばしたいなら、出会いを作るだの結婚だの、そういう迂遠な方法とってたってだめ、もっと即効性あるやり方でいかなくちゃ。今年の新生児の数は百万くらい、1945年(敗戦の年・もっとも出生率が少なかったとされる)だって135万いるのに、それを考えても、二十・三十年後の日本リアルにやばいよ(年金とかね)。日本はまず堕胎を減らすべきなんだ、毎年堕胎されてる子供がまともに生まれてればそんだけで一気に出生率はねあがるはずだもん。シングルマザー支援や里子制度を充実させればてっとりばやいのに、日本の伝統的な家制度とか因習、雇用における男女の不平等なんかが邪魔してんのね。正式な結婚してママとパパとこどもはふたり、一戸建てで犬を飼って・て、そういう幸せ、否定はしないけどさ、結局は理想論、マテリアリズムの極地だと思う。なにかしら、物質、モノ、カタチに拠らないと自分の幸せを描けないの。そういう既存の幸せと沿えないひとはさ、こぼれていくわけよ。」

そこをできるだけ掬い上げてくれる政治をしてほしい、とわたしがいいかげんな世相批判をすると、Gはうなずいたあと、「でも、べつに結婚してもいいな、って思ってるひとにとっては、相手探しが難儀な時代ではあるよね」と言った。

「べつに結婚してもいいな」っていうのは、いかにもGらしくていい。





オフに入ったとたん両親がそろって黒部に行ってしまい、久々に夕飯を作った。

一日目


・豚肉のじゃがいも千切り炒め
・完熟トマトと卵のスープ
・オクラのおひたし
・冷奴たらこ和え

二日目


・秋刀魚の炊き込みご飯
・白菜とたまごの味噌汁
・なす味噌田楽
・きのこの焼き浸し


(上)夏のメニュー(下)秋のメニュー、みたいだな。
炊き込みご飯はわれながら会心の出来。冷蔵庫の一掃セールには、なった。

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こないだ地上波で1をやってて、相当面白かったので、ぜひ2を観たいと思っていた。夜な夜な展示物が動き出す博物館に警備員として勤めるようになった主人公の、展示物たちとの交流……っていう話で、世界史好きにはたまらない話運び。

で 映画の始まる前にトイレに寄ったら、たまたまわたしの入った個室に、折りたたみ式の携帯電話が置き忘れられていた。

壊れていたりおもちゃだったりしないかどうか、また、自宅からの着信が入っていたりしないかどうか、待ち受け画面だけ開いて確認すると、そこにはラブラブカップルのプリクラ写メが。

「つきあって四年目!イェ~イ!ばかっぷる」の
書き文字と共に、相合傘の下で仲良く笑っていたのはふたりとも

おんなのこ

だった。

こういうの最近多いのかしら、、と思いつつ、とりあえず映画館の従業員さんに渡しておいた。(ちなみにその従業員さんは、「そこのトイレに携帯電話が置きっぱなしになってました」と伝えると「マジすか」と、大変丁寧な態度で受け取ってくれた←もちろん皮肉)

後から、あの従業員なり誰なり、今日中に持ち主が現れなかった場合はやはり連絡するために携帯を開くであろう、そしたらあの待ち受けを見るであろう、いうやそれよりも、ご家族に連絡が行ってしまったらコトだ、わたしが返してあげたほうがよかったかしらん、などとつらつら考えた。

mの知人の娘さんで、やはりビアンのカップルが居るそうで。チュー(ほっぺではなく)してるプリクラを見せてもらった。

すげえな、と思った。
リスクを省みないその度胸っていうか。若さゆえ?



で 2の感想→「登場人物が増えてにぎやかになったが、ごちゃごちゃしすぎ。子供向けの派手なシーンを取り入れたからか、いまいち幼稚。でもまあ、面白くなくはない。あと、わたしは吹き替え版を観たのだが、ある登場人物が『駿馬(しゅんめ)』を『しゅんば』と発音していて、思わず笑った。かっこいいせりふだっただけに、なおさら」
 

つまり日常を構成しているものについて。


*姉が姪っ子を連れてきていた。

姪(1歳)はちょっと前まで具合が悪くて入院していたのだが、すっかり健康そうなばら色のほおをしていた。あいかわらず人見知りで、わたしを見て泣きかけたあげく、ろれつのまわらぬ舌で「バイバーイ」と手を振る。なにそれ?今すぐどっか行けってこと?と愕然とするわたしに、姉がひとこと。

「最近やっと少し言葉覚えてきたんだ~ まだバイバーイくらいしか言えないけどね」

……

それって
「バイバーイ」って言う言葉が一番身近な単語だったってことかな、、

まあね、姉の家も共働きだしね、0歳のうちから幼稚園に預けられてれば、「バイバーイ」を言う機会も多かろう。

ちょっと さみしくなった、でもそんなこと、言えなかった。


*本
ドストエフスキーの『永遠の夫』『白痴』、ファン・フーリクの復刻本二冊、先だって逝去された氷室冴子嬢のエッセイ、同じく杉浦ヒナコ嬢のエッセイ、横溝正史に松本清張、昆虫読本エトセトラ。

神保町ってユーワクが多い。


*パヒューム
少し前に教えてもらったラッシュのソリッドパヒューム「ミツバチマーチ」をつけていたら、いつもいいにおいがする美しい方に「いいにおいですね」とほめられた。蜂蜜レモンとバターの混ざった香り。しいて言えばおいしそうな匂いっていうか、お腹がすいてるときに嗅ぐと「んまそー」って思うだろう。

ムスクだとかフローラルより、カカオとかミルクとかそういう美味しそうな匂いが好き。こどもだから。


*恋
好きな人を中心に自分を再構成する作業のこと。
もうどこへも行きたくはない、ただ傍に居られればそれでいいとか思う自分が正気の沙汰ではないと思う。この前の新聞、日曜刊に「恋は原始の脳が司る。感情とはまったく違う分野から発せられる」みたいなこと書いてあったっけ、確かにそう思う、感情というよりはもう少し素朴な、欲とかそういう、本能に近い。
制御不可能な分野ってこと。



夏の宿題だった「花火」「海」を果たすべく、mと伊豆へ。基地見学後に向かったのだが、暑さにうだっていたにもかかわらず、mがすべて運転してくれた。初心者なのにごめんよー。

着いたら夕方だったが、花火には良いころあい。

 花火ってさ タイミングよく撮るの、難しいよね。。



  海!

Uビーチ。お盆も過ぎたからか、そんなに混んでなかった。
ここですっごいはしゃいだ!はしゃぎすぎておニューの水着のベルトとお気に入りのイヤリングを波に持ってかれた。。

ああ・・・・

いいよ いつか地球の裏側とかにさ、たどりついて、誰かに拾われて、「わあ、かわいいw」って思われれば。。

っていうか、海の力ってすごいな。と、あらためて。
わたし海嫌いなんだ、でも、飲み込まれるような力のうねり、いきづく波打ち際、よせてはかえす命の攻防なんかには、魅了される。

mは、浅いところにごろーんと寝転がるのを楽しんでいた。
こどもみたいにただただ、自然と戯れるって いつ以来かな?


 帰り、シャワー代わりに寄った温泉。
 熱海にあるお目当ての温泉が満車で、どうしようもなく立ち寄ったけど、すごくよかった。山の中の隠れ家のような湯。あいにく夕方で蚊がものすごく多かった以外は、満足のひとことに尽きる。。

 禅寺を思わせる質素な内装。


 玄米おむすび!地海苔うどんにあわせていただいた。


楽しかった!!


 

 Y基地の友好祭に行ったことがないと言うmを案内がてら何年かぶりに覗いてきた。

この前行ったのは911テロの直後で、セクハラまがいのボディチェック…いや、ボディチェックまがいのセクハラを受けた不愉快な記憶があったが、今回は手荷物検査のみ。それにしても、物見高い日本人でごったがえす基地内を歩くだけでも汗がしたたる暑さ。

 ヒコーキ。と書くと幼稚園児のようだ。戦闘機なのかな?不気味な色のパイや分厚いステーキの屋台を通り抜けると、こういうのがいっぱい並んでいて、重そうなカメラを抱えたおにいちゃんやおじさんが嬉しそうに写真を撮っていた。

 サムライペイント仕様。もう一台(機?自動車じゃないもんね)、ねぶたのペイントがしてある戦闘機も。戦闘機もオシャレする時代に!?それとも、平和の証?

  赤富士と鳥居をバックに、Heme of the Samurai Warriorと書かれた鳥居型電光掲示板。ご丁寧に赤い欄干の橋まであった。ということはその奥は何が祀られているのか?まさかイラク戦争で亡くなったアメリカ兵の御霊?それとも単にジャパンなムードをフィールしたいだけなのか??

多分に後者である可能性が強いが、真相は不明。なんにせよ面白い。

通りすがりのおじさんが持っていた宇宙人の血液めいた緑色の液体がいかにもキッチュで不味そうでわたしの挑戦心に訴えたので、ちょうど喉が渇いていたこともあり 購入。その正体はゲータレードのライム味、964ミリリットルペット。

 でかっ!

これ飲み干すのに二日を要した。とにかく甘い。ベリー味もあった、血の滴るようなワイン色。
帰りになじみの店のお兄さんに「ビール飲んでって!」などと腕をつかまれたり(mが)しつつ、帰る。

とにかくめちゃくちゃ暑かった。

mは暑いとだんだん無口になる。少しでもエネルギー消費を減らすためなのだろうか。

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