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好き嫌いは多分ひとより多いタチで、まあわたしが人生において出会った中での(純粋な)好き嫌い王の双璧は、実習のときの教え子、「白米が食えない」という日本人のアイデンティティ真っ向から否定!なコと 仕事先の「肉しか食わない」という「それで生きていけんの!?」とつっこんでしまう元同僚で・(あれね、宗教上の問題で野菜しか食えないひとは除く)もちろんそれよりはソフトであると自負してはいるのだが・
10に満たない頃はご飯ひとくちで「ごちそうさま」なお子様だった、と言っても、家族以外のどのくらいのひとが信じてくれるだろう。
ええまあそうだったんですよ ガリガリのやせっぽちで 「成長するかしら?」って心配されるよーな、そんなお子様も今では立派に165センチ。。月日は偉大。
幼い頃食ことができなかったもの:
野菜(特にトマト・トマトソースもダメ)・煮物(三種類以上の食材がまざったもの)・まぜごはんの類・冷たい食べ物・麺類(細長い生物を連想したから)・オレンジジュース・色が異常なもの・形状が異常なもの・・・・
……まあ、保守的な日本人そのもの だったわけだ。
今はー、大概のものなら平らげます。
平均的日本人女子の二倍ほどの食欲(m談)で。
でも辛いものはムリ。
甘すぎるものもムリ。
胃が大きい人はうらやましい。食うことはまごうことなき快楽だと思うから。
もっといろいろ食べれればいいと思うんだけどねえ 体質の問題は如何ともしがたい。
自分の味覚なんて信用するに足らないと自覚してからは、美味い/不味いにかかわらず何でも食うようにはしてるんだ。それは本当。
B級グルメ と言われるゆえん。
コンビニとか屋台とかのね 安くて大量で美味しい食べ物が好き!
ミードという単語には聞き覚えがあって、まだわたしが飲酒を覚える前…というと12より下の頃だが、北欧神話やケルト神話で何度か見かけたのだった。
その当時わたしは神話伝説にやたら興味があり、子供向けのシリーズに飽きたらずブルフィンチやシュリーマンに手を出していたくらいの〈神話オタク〉だった。食い意地の張っていたわたしは、蜂蜜酒かあ、旨そうだなあ一度賞味してみたいもんだなあと思いつつ・そのうちに忘れてしまっていたのだけれど。まさか往年のユメが紀伊国屋にあろうとは。
懐かしさについ購入。甘くて飲みやすい。わりと蜜の香りや味が濃厚で、ロックで頂くのがオススメかな。
新婚さんが飲む=ハネムーンの語源、てのは有名だよね。多産・豊穣の印としてメロヴィング朝の王家の墓から蜜蜂のブローチが発掘されてたなあ。ルーブルのどっかに飾ってあった。そういや、中世ドイツでは蜂は牛から生まれると思われていたんだっけ。
…などととりとめなく思い付いた雑学などを。
とにかくミードをクリアしたので、あとは「ネクタル」を飲めれば完璧。ツクヨミがオホゲツヒメに呑まされた酒はイヤだ。一歩間違えるとスカトロになってしまう。
この時期は低気圧の襲来やら何やらで荒天になるものだが 今年は上天気でよかった。
しかしまあ、近年の新成人はカラフルでいいなあ。頭頂から毛先にかけてブルー~アッシュグレイの色調に染めた逆毛男が粋に紋付け袴などを着こなしているのなどを見ると、楽しそうで何よりではある。
T先輩から電話が来た。
「久しぶり!元気?今高円寺で飲んでるんだけど、来れる?」
「ムリです!」
……あいかわらずのいきなり具合。素敵だ。学生時代は週2以上一緒に飲んでたし、大好きな人なのだが、しかし今は地方にお住まいなので長らくお会いしていなかった。なので新年のご挨拶やら無沙汰の侘びやら していたら
「そうそう、今度Kが末期ガンで死ぬんだよ」
と コップが割れた くらいのライトさで言われて
「あら、そうなんですか」
と、こちらも軽く返してしまった。その後我に返ってしどろもどろに経過や病院のことも訊いたけれど、もう言葉も喋れず お見舞いもできないくらいの状態だという。
Kさんはわたしが20歳のとき、T先輩の弟分として紹介されたひとで、わたしは最初そのデリケートな声と喋り方に、彼のことをゲイかと思ったほどだ(真相はぼかされたのでいまだナゾのままだが・ちゃんとカノジョも居たところを見ると女の子にも興味はあったらしい)。好きな作家の話で『ロリータ』とナボコフの話題で盛り上がり、生意気な本をかじっていたので「ちょっとねえ、きみ、ほんとに20歳?証拠になるもの見せなさいよ」と言われたのをよく覚えている。
次に会ったときはトランスセクシャルとゲイの話をした、やっぱり恐ろしいくらい真剣に「そういうのどう思う?」て言われたのを覚えている。どう思うも何も、否定したら弾劾されかねない口調だった。そんな気迫だったので「個人の自由だと思いますが」とだけ答えた。
T先輩の誕生日に特上の葉巻をプレゼントして、わたしもひと吸いお相伴に預かった。
名刺入れがとても素敵で、訊ねると「これ?ふふん、アンティークショップでね」と嬉しそうに答えていた。全体的にとてもオシャレでセンスがよかった、もっと話したかったし会いたかった、会えると思っていた。
電話終わってから、涙があふれてしょうがなかった。
気付いたらmが貰い泣きしてて、びっくりして涙止まった。
生きなきゃな。