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仕事のアポとるために必要な電話を受けた直後に壊れた。
なんていい子(携帯)なんだ……!
思えばこの三年半、台風直撃の台湾や猛吹雪の網走、土砂降りの熊野エトセトラで酷使したにもかかわらずひとつの不具合も無く頑張ってくれたマイ携帯。ありがとうありがとう。
……と感謝しつつ新しい携帯に換えに行ったけど なんかこう いまひとつ……
もうちょっと考えたいのでとりあえずなんとか使えるようにならないかとショップに相談しに行ったら解決策を教えてくれた。具体的に壊れた部分は充電端子だったので、電池パックを他携帯に入れて充電すればOKとのこと。なるほど!
それで携帯電話一式拝借してきた。さっさと換えればいいんだけどね、ちょっと迷うところがあって。
どうしようかなー。。
「創造神」「新世界の創造」「生命の創造」なんて文句はきまって男が言うもので、「世界を造る」っていかにも男性的な表現だと思う。でも残念、ほんとうに何かを生み出す力を持ってるのはいつだって女性なんだな。
「生む」のは「つくる」なんて機械的で大雑把なものではない。もっともっと想像を絶するくらい複雑で濃やかな作業なの。それは意図されたものではなくて、それは自然がなしてゆくものだから。
男の子がロボットに夢中になるのは、より完璧なヒトを求めるからかしら?
完璧…
完璧な人間…
完璧な頭脳
完璧な美しさ
完璧な所作
完璧…
何故そのままではいけないのかな?
生まれ落ちた人間そのものがもっとも素晴らしいものなのに?
全ての汚点含めてうつくしい、
そう、例えば、痛ければ泣いて叫ぶ、完璧な人ってそういうもんでねーの?
耐えるのが美徳なんて男の原理。我慢を知らない女の方がより完璧にちかい、ほんとうは。
ごとんごとん…
電車の中で 立ったまま うつらうつら。
ごとごとん…
ゆられる、
あたしは売られにいく子供。
震える、馬車の中。
あたしは追われる犯罪者。
怯える、汽車の中。
はこばれてゆく…
毎朝、蜘蛛の糸ならでいっぽんの吊り革にすがりつくように目を閉じている、それで天上に昇れるわけではない、ただ自分を地上に立たせてくれるものが欲しい。
毎日同じ景色と仕事、何も生み出さない、見えないものをやりとりする不毛な日々。
ねえあたしにも、ファウストみたいに『時よ止まれ!お前は美しい!』と 叫ぶ日は来るかしら?
「永遠に女性なるもの、われらを天上に引き寄せるなり」
…あたしは女なのに・地上にすらきちんと立っていられないの。
崩壊する足場、とめどなく滑落してゆく。
落ちて行くなら底まで辿り着きたい、いっそ砕けてしまいたい。
ゆられ ゆられて 一駅ごとにゆめみては飛び起きる。
立て続けに十ばかりの夢があたしを通り過ぎてゆく、ものすごい勢いで、全て違う内容のゆめが。
目的の駅に着いたらくたくた、短い時をどれほど濃密に過ごしたのだろう……
……疲れた。
ぐらり、倒れる。
ごとんごとんごとんごとん…
*
前働いていたときは、まいにち こんなかんじだった。
夢と夢の移動ほどにも現実の移動はたやすくはなくて。
*
金曜日の夜中に昔付き合ってた奴から突然連絡があって、そもそもこいつは二三年おきくらいに不意に連絡寄越してはまたぱったり・っていうやつなんだけど、実に毎回鮮やかに十代の一瞬をよみがえらせてくるので洪水のような記憶の波にさらわれてその夜はあまり眠れず、寝不足気味のまま・土曜の朝から新宿でRちゃんとだべってきた。
彼女もわたしもこの世界が、そして自分が続いていくことをうまく認識できていない類の人間なので、とりあえず『存続を目指そう同盟』を結成。一年後の自分を思い浮かべられるように、がんばる。いろいろ喋ったけどしゃべりたりなかった、彼女はおしゃべりなほうだと思うけどわたしと居るときはわりと聞き役に回ってくれてるのが何だか申し訳ないような気がした。
彼女と会うときは自分に余裕無いときが多くて、そういうときは基本的にあまり他人に会わないようにしてるんだけど(自分に余裕がないときは他人に気を遣えないから)、でもそれっていうのは多分に「きらわれたくない」っていうエゴから来ているのであって そういう エゴをのりこえたところに居る人はわりとぞんざいな扱いなの、って前も言い訳したかな。わたし 身近なひとには酷いんです。
*
日曜日は研究会で知り合ったAみちゃんとカラオケ。この前Jのライブ行った時に、彼女の公務員試験が終わったら二人でカラオケ行こうねーと約束してたのだった、二人ともチャイニーズスピーカーなのでカラオケも当然中国語しばり。。二時間は意外と短くて、持ち歌が尽きるまでもいかなかったな。ワンフェイ(フェイヲン)とか張惠妹はともかく張宇なんて七年ぶりくらいに歌ったのに意外と覚えてて愕然。「月亮惹的禍」渋くて好きなの……。最後はJの「七里山」で〆。ほぼ全部中国語の歌で、「何人だよ!」って二人でツッコミあってた。
いいキャラだなあAみちゃん。
*
生きることは存続すること、なべてみなつづいてゆかねばならぬ、終わらないために。
姉は痛いのがキライなので、自然分娩ではなく無痛分娩にしようかどうか迷っていて、でも姉のかかる病院では無痛分娩だと完璧に計画出産にしなければならないそうで……
計画出産と言うのは簡単に言うと、「生れる日を決めてその日に必ず生れるように陣痛促進剤を使う」ってこと。
その話を聞いたときのわたしの率直な感想は、
……生れる日って人工的に決定できるんだ!!
ってことだった。
すごいよなそれって、そりゃまあもともと「六月」に生れる予定なんだろうけど日にちまで完全に指定できるのって、星座とか占いとかの運勢も決めることができるってわけで、うーん、それって……なんか違和感あるよね……
無痛ってさあ、だってユダヤキリストの神はアダム(男)に労働のくるしみを、イブ(女)に産みのくるしみを与えたっていうじゃない、わたしは信仰を持ってはいないけど・咄嗟にその話を思い出した、何だかとても涜神的な気がした、『自然に反している』と母は言ったけど、そんな感じ。
でも姉いわく、無痛にすると赤ちゃんの負担も少ないんだって。
自然に従えば、そこで体力の弱い子は死んで、淘汰されていく、自然の均衡は保たれる。だからやっぱりわたしの心情的には自然分娩派かなあと思ったやさき……
母「それにずるいわよ、お母さんすごく痛い思いしたのよ。わたしの時代にあったらやるのに!!」
……今までさんざ語ってた話よりも、そのひとことの方が重みがあった。そんでもって、ほんとにほんとにものすごく痛いんだろうなあと思ったので、じゃあまあ無痛でもいいんじゃん?って気になった。
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ちなみにその話の何日かあと姉に会ったら
「もうどっちでもいいやって気になってきた。生れてきてくれれば」
ってすっかり「母親」の顔で言っていた。
それでわたしは、姉をすごく尊敬したのだった。
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よのなかにはものごとを、哲学とか倫理とかそういうもので判断するひとと、本能で判断するひとがいる。
すべてを男女という枠で区切れるかどうかわからないけど、男性は前者、女性は後者がより多いのかしらね。