[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
姉は痛いのがキライなので、自然分娩ではなく無痛分娩にしようかどうか迷っていて、でも姉のかかる病院では無痛分娩だと完璧に計画出産にしなければならないそうで……
計画出産と言うのは簡単に言うと、「生れる日を決めてその日に必ず生れるように陣痛促進剤を使う」ってこと。
その話を聞いたときのわたしの率直な感想は、
……生れる日って人工的に決定できるんだ!!
ってことだった。
すごいよなそれって、そりゃまあもともと「六月」に生れる予定なんだろうけど日にちまで完全に指定できるのって、星座とか占いとかの運勢も決めることができるってわけで、うーん、それって……なんか違和感あるよね……
無痛ってさあ、だってユダヤキリストの神はアダム(男)に労働のくるしみを、イブ(女)に産みのくるしみを与えたっていうじゃない、わたしは信仰を持ってはいないけど・咄嗟にその話を思い出した、何だかとても涜神的な気がした、『自然に反している』と母は言ったけど、そんな感じ。
でも姉いわく、無痛にすると赤ちゃんの負担も少ないんだって。
自然に従えば、そこで体力の弱い子は死んで、淘汰されていく、自然の均衡は保たれる。だからやっぱりわたしの心情的には自然分娩派かなあと思ったやさき……
母「それにずるいわよ、お母さんすごく痛い思いしたのよ。わたしの時代にあったらやるのに!!」
……今までさんざ語ってた話よりも、そのひとことの方が重みがあった。そんでもって、ほんとにほんとにものすごく痛いんだろうなあと思ったので、じゃあまあ無痛でもいいんじゃん?って気になった。
*
ちなみにその話の何日かあと姉に会ったら
「もうどっちでもいいやって気になってきた。生れてきてくれれば」
ってすっかり「母親」の顔で言っていた。
それでわたしは、姉をすごく尊敬したのだった。
*
よのなかにはものごとを、哲学とか倫理とかそういうもので判断するひとと、本能で判断するひとがいる。
すべてを男女という枠で区切れるかどうかわからないけど、男性は前者、女性は後者がより多いのかしらね。