ゆめ か うつつ か
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ベーグルは日本に出たての頃から好きで、もっさりした粉っぽい食感、あんまり洗練されてない素朴な味に好感を持っている。
そいで最近、途中に店が出来たのでちょくちょく買い始めたんだけど、今朝がた新作の「ハイココアベーグル」、真っ黒でつやつやしたやつ・をちぎって食べてたら、母が
「何か…に…似てるわねえ…」
ってもにょもにょ言い出した、うんそうだね色といい艶といい形といい…
「雲古?」
って
口にしたら怒られた。
食べてるのあたしなんだけどね!
そいで最近、途中に店が出来たのでちょくちょく買い始めたんだけど、今朝がた新作の「ハイココアベーグル」、真っ黒でつやつやしたやつ・をちぎって食べてたら、母が
「何か…に…似てるわねえ…」
ってもにょもにょ言い出した、うんそうだね色といい艶といい形といい…
「雲古?」
って
口にしたら怒られた。
食べてるのあたしなんだけどね!
去年の一月に上げてた小文、気に入ってたのでいずれ「何か」にしたいなあ、と思っていたやつを、移動。手抜きではない……わけでもない……。。
「かまぼこ」は、恐らくあたしの書いたものを一番読んでるにもかかわらず・めったに言葉をくれないGにすら「すごいと思った」と言わせた思い出の話。。
このシリーズは、全編こんなかんじのよくわからない短編連作にする予定。
タイトルに(仮)がついてるのは、「気狂い」って、書面上使っちゃいけない言葉だったはずなので……これはいずれ変えるかも、どうもまだしっくりきてないし。
*
最近時間が無くてなかなかPCが触れない、でも物語はどんどん頭の中で増殖してゆくので、仕方なくケータイで打ち出したりしてるけどケータイじゃやっぱりもどかしい。いいかげん書かないと物語が耳から溢れそうなのだが・今週末もまた休みは無いのであった。
あたしが物語的な夢をよくみるのは、もしかしたら脳内にある数え切れない物語の整理作業かなあとちらと思った、ほらよく夢って言うのは意識とか記憶の整理だとかって言うじゃない、あたしの場合、日々の意識が物語とあまりにも結びついてるからさあ。
……ほんとうに、ねむい。
彼はあまりにも怯えていたので、わたしが彼を救いに来たのだということも理解できずに噛み付いたりむちゃくちゃに暴れたりした、わたしは彼の恐怖を感じ取り困惑よりもむしろ哀れみを覚えた、なので彼の攻撃に傷つきながらもうんうんとうなずきその体を抱きしめた。
こんなにちいさな子供を虐めるなんてひどい親も居るものだと思った、わたしは彼を自分の家に連れて行った。わたしは彼を護り、社会に……世界に導く役目を持っていた。
わたしたちはぎこちなく、しかし確実に、打ち解けていった。しばらくすると、彼は見違えるように穏やかになり、わたしの言うことを熱心にきくようになった。課題をひとつ終えるたびに、わたしは彼の頭を撫でてやる。すると彼は本当に幸福そうに微笑むのだ。
もうだいじょうぶだろうと彼を世間に送り出して二・三日したころ、わたしは庭の薔薇の手入れをしていた。ふいに薔薇の茂みが揺れ、草の陰から彼が現われた。腕に片目の子猫を抱いている。驚き、どうしたか問うと、うつむいて「ここがいい」とだけ言った。
彼は外界に馴染めず、誰の言うこともきかず、ついには再び逃げてきたのだった。
わたしは彼を救い、世界に導いてやるつもりだった、しかし世界は彼にとっては新たな監獄に過ぎず……ここだけが彼の生きられる場所なのだ、家でも社会でもない「何処でもない場所」、「避難所」が……
しかし果たしてそんな場所があることは幸福なのか?
一生避難所に篭もりきり 外界を遮断して生きることははたして幸福なのか??
不意に、片目の子猫がくちをきいた。
「結局ね、あんたは誰も救えないんだよ」
こんなにちいさな子供を虐めるなんてひどい親も居るものだと思った、わたしは彼を自分の家に連れて行った。わたしは彼を護り、社会に……世界に導く役目を持っていた。
わたしたちはぎこちなく、しかし確実に、打ち解けていった。しばらくすると、彼は見違えるように穏やかになり、わたしの言うことを熱心にきくようになった。課題をひとつ終えるたびに、わたしは彼の頭を撫でてやる。すると彼は本当に幸福そうに微笑むのだ。
もうだいじょうぶだろうと彼を世間に送り出して二・三日したころ、わたしは庭の薔薇の手入れをしていた。ふいに薔薇の茂みが揺れ、草の陰から彼が現われた。腕に片目の子猫を抱いている。驚き、どうしたか問うと、うつむいて「ここがいい」とだけ言った。
彼は外界に馴染めず、誰の言うこともきかず、ついには再び逃げてきたのだった。
わたしは彼を救い、世界に導いてやるつもりだった、しかし世界は彼にとっては新たな監獄に過ぎず……ここだけが彼の生きられる場所なのだ、家でも社会でもない「何処でもない場所」、「避難所」が……
しかし果たしてそんな場所があることは幸福なのか?
一生避難所に篭もりきり 外界を遮断して生きることははたして幸福なのか??
不意に、片目の子猫がくちをきいた。
「結局ね、あんたは誰も救えないんだよ」