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自分土産。巨神兵カードスタンド。腕と首が動くんだよー!いつでも机に巨神兵!
てのひらサイズ家庭菜園キット・オームの抜け殻バージョン。黒猫ジジのやつとか、かわゆいのもあったんだけど、私の好みから言って絶対オーム!!!抜け殻ですよ。虫大嫌いだしナウシカのオームのシーンはけっこうトラウマなんだけど、でもこれはいい。心憎い。オームの抜け殻で緑を育てる…ナウシカのストーリーに見事にマッチングした演出!うなった。
実は展示よりもみんなお土産に夢中だったよね絶対!ステキなものが多すぎる…手作り飛行機キットとか…心ときめいた。飛行石ペンダントが15000円もしてたけど買う人いるんだろーな絶対…。ほんとはまっくろくろすけのぬいぐるみを十個ほど買って、山小屋に置いときたいと思ったんだけど一個1500円とかして諦めた。くそ…!誕生日とかに知人に一個ずつ頼んでみようかな(せこい)。
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おとーとが居るうちにフランス行っておこうかと思ってそれなりに予定立ててたんだけど、なんか彼女ができて生活一変してしまって家族の相手する余裕ないみたいで…宿も提供できない、とか言うのでやめようかなあと。宿代が浮くからこそ無理してまで行こうと思ってたのにさー!いいさ別に…フランスはまだそこまで行きたいわけでもなかったし…でもせっかくだからヨーロッパには行きたいなあ、行くとしたらスペインかイタリアかなー。それか北欧。スペインからアフリカに渡ってエジプト行くとか。ギリシャからトルコ経由でもいいな。でも順番としては疲れてきたあたりにヨーロッパがいいんだろな…安チケでバックパックなら2・30万くらいあれば1ヶ月いけるかなー。
アジア含め、ちっとばかし危険なところに行くのは若いうち・すなわち失うものが少ないうち・のほうがいいんだよね。地位とか金とか責任とかそういうの持ってると、ただ普通に道を歩くだけでもいろいろ心配しなきゃならないみたいで…なくすものはなにひとつない、なにも持ってない、この身と頭脳以外には…それは人が生れてきたときの姿そのもので、時々そういう気持ちを思い出すのは大切。
生きていく上で本当に重要なことは、「自分には何も無い」という自覚、その絶望、その覚悟だけだ。
*Iさんと新宿でお会いする。美味しい炭火焼のお店を教えていただいて(しかもご馳走になって;)しまったり、喫茶店で長々おしゃべりしたり、都庁で夕陽見たりした。進路のこととかいろいろ、アドバイス貰ってすごく励まされた。あたしは素直といえば聞こえはいいけど、辛いときは辛いとすぐ叫ぶしぐちるし要するに見苦しいことこの上ないのだが・Iさんは辛いときでも黙々とすべきことをしているイメージがある。でも寡黙というわけではなく、晩婚化とか少子化とか性差の問題とかその辺、歯切れよく語りながらも、やっぱり「いいお嬢さんだなー」と思わせる身のこなし 雰囲気 みたいな、ああいうの、どうやったら醸し出せるのだろう…
*Aちゃんが大阪から上京してきたのでKJ駅の「もんくすふーず」でランチして、それからかねての約束であったジブリ美術館へ。低気圧の影響で飛行機が遅れたらしいけど、むしろあたしのほうが大遅刻してしまった…二人で修論の惨憺たる出来について語る。もはや傷の舐めあい。どうにか論文提出して卒業してこれから遅い就職活動だというどっかで聞いたような境遇なので、なんだかしみじみと励ましあってしまった。そういうわけでジブリ美術館でもずっと論文のこと話していた。うーん展示はねえ…美術館というよりは「アニメーションの歴史博物館」だな。アニメの仕組みについてはよくわかった。でも人間が多すぎる…。。巨神兵はかっこよかった。館内映画、「コロの大散歩」では不覚にも涙ぐむ。そのあとレモンドロップでケーキ食べて、久しぶりに大学行きたいというので行って、うっかり先生と遭遇してまた落ち込んで、激しくなる雨の中行きつけの店でごはん食べて別れた。Aちゃんは変わってなくてとても安心した。好きだ。
*Gとカラオケ。中学の頃以来カラオケといったらほぼこいつとしか行ってないくらい一緒なのでもはや互いのネタは知り尽くしているのだが、Gはなかなか流行に敏感でいつのまにか最新の曲を用意してたりする、そこで私は旧曲の用意に余念が無いわけです。旧曲ってのは造語だけど「古いけど今でも通用する」、さだまさしから八神純子からはてはシャンソンまでノンジャンル、でもそういった攻防はたいてい一時間ほどで終わるので残りはひたすら気まぐれに知ってる歌を入れてみたり映像もので楽しんでみたりして、最後はたいていラップ&ヒップホップをいいかげんにがなりたてて終わる。ストレス発散にはもってこいなのだけどこんなカラオケスタイルは他人には通用しそうにない…
*母がフランスから帰ってきたので挨拶がてら実家に行ったがやたら不機嫌で参った。弟のせいだろなこれ…母は弟に不満があると、弟本人ではなくあたしに訴えるんだな。なんかね、弟には嫌われたくないみたいで直接言わないんだ。そいであたしが意見しようとすると怒るんだ…ま 当事者には告げられない不満とゆうのがあるのはわかる、でもなあ…。。
おみやげに星の王子様の原書とアンティークピアスもらった。原書…あたしにもフランス語やれと…?べつにいいけど…。ピアスは安っちいやつだけど、かわゆくて気に入った!
ねむい…ここんとこ、そういう「遊び」の合間に論文修正とか読書とか実家の面倒(主に食事や犬の世話)とか別宅の面倒(主に食事・洗濯・掃除)とか入ってて睡眠時間がナイ。
②そもそも何故私はここにいるのだろう?誰かとここで約束をしているような気もするが…
そこまで考えたとき、見知らぬ男が私の前にぬっと表れた。男は棒切れのように細いジェラルミンの杖を持ち、体が不自由で足をひきずっていた。その顔には真一文字の傷跡があり、奇妙にひきつれた表情には憎しみの色が浮んでいる。「とうとう見つけたぞ」、とその男は言った。「オレをこんな姿にしやがって。お前のせいでオレの一生はめちゃくちゃだ、どうしてくれるんだ。」私は思っても見ないことを言われてあっけに取られた。そのような男に見覚えは無かった。「失礼ですけど、どなたさまでしょうか」、と尋ねると男は益々たけり狂い、その杖をふるいあろうことか私を打ち据え始めた。私は悲鳴を上げ、周囲の人々は仰天して彼を押し留めた、その間に私はそこを逃げ出した。彼は悲痛な声で「このままでは済まさないぞ、追い詰めてやる、絶対に復讐してやる」、と叫び続けていた。
③町に出て混乱した頭の中を整理し、さっきの男のことを考えてみたがやはり私とは一面識も無いように感じられた、大体あんな大男を、どうやったら私が傷つけられるというのだ。頭の中ではそう整理をつけたが、心ではじわじわと恐怖感がこみ上げてきていた、そう、どこかでこんな日が来るような気がしていた、どこかで私は、いつか自分が殺した男が私に復讐しにやってくるのだと知っているような気がした、自分でも覚えていないような過去 あるいは前世において私が傷つけた人間が私を責め苛み破滅させる日がやってくるはずだと…
④突然名を呼ばれ私はこわばった顔で振り返った、先生だった、私はあからさまに安堵し「どうなさったんですか、なぜここにいらっしゃるのですか」と尋ねると「オーケストラの招待券をもらったから一緒に観ようと約束していたじゃないか」とおっしゃる。それで私は先ほど誰を待っていたのかようやく思い出した、そう私が待っていたのは先生であって断じてあんな凶暴男ではない…そう思うと少し気がラクになった、先生にその話を冗談めかして伝えてしまえばその男の存在も希薄になるのではないかと期待すらした、しかし私はそのことを先生に伝えることはできなかった、口にしたら再びあの男をここに呼び生けてしまうのではないだろうかという危惧のために。
⑤開演の時刻が迫っているのでタクシーを飛ばしてコンサートホールへ行くことになったが、雨が降り出してなかなか車が捕まらない。ようやく捕まえた白タクの助手席に私は乗り、行き先を指示した。運転手は低い声で諾と答えると、ものすごいスピードで走り出した。水しぶきを上げて走る車の中から青看板が見え私はふと不安になり言った、「おじさん、青梅方面じゃないよ、反対…」
ミラー越し、運転手の顔を覗き込み 私はそこに 先の男の一文字の傷跡をみた。
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夢でよかった、と心底思った。
覚えの無い(あるいは忘却の彼方の)過去の悪事が蘇ってくる悪夢ってほんとうにこわい…後味がわるい…
私にはわりと…自分はどこかで人を殺しているんじゃないだろうか、という恐怖感があるんだけど、それって特殊なのかしら。ああ怖かった。
TCについて尋ねられたけどあんな初歩的なことはどっかそこらへんでホテルのあんちゃんにでも聞けばわかったんではなかろうか…
おみやげに最近流行ってるらしいマカロン頼んでみたけど「粉々になるから土産向きではない」らしい。まああんまりマカロンとかそういう繊細なお菓子はよくわからんのでおいしそうなお菓子だったら何でも、って言っておいた。見た目じゃなくて味重視!
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院の同期から安くて早い製本のとこ教えてもらった!よかった!とてもじゃないけど締め切りにまにあわない…とか思ってたのでほんとたすかった。みんな何で生協の言うなりになってるんだ…いくらハードカバーとはいえ一冊7000円とかっておかしいよねどう考えても。
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で 安心したとたんにまた本とか読んでる…そういえば戦後の純文学をまともに読んでいないってことに気付いて今更石川淳とか大江健三郎とかそのへん。
うーんなんかねえ、純文学って子供の読むものなんじゃないだろうかとか思ってしまうんだよな、それは戦前の文学見てて特に思うんだけど(戦後の文学は殆んど読んでないに等しいので何もいえない)…。個人の悩みとかね、そういうちっぽけなことをせいぜい重大事件のように扱うのって子供でないとできない気がする。これは自分も含めて、ね。中国でも優雅な文としてもてはやされたのは文体が主で美辞麗句ばっか・内容なんてほとんど無いし・江戸時代の戯作とかあのへんって実はすごく洗練された文学だっていう評価もあるよね・ユイスマンスみたいなもんか?ユイスマンスは『さかしま』しか読んでないけど、しかも挫折したけど。読んでて楽しい、わくわくするっていうのを読書の基本に置くなら確かに、俗っぽくなっちまうのかもしれないな。
そうなんだ、あたしは所詮竹内好より武田泰淳だし太宰より小栗虫太郎だ…太宰は十分大衆作家か。
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ピエール・マッコルラン著 大野たかし他訳 『恋する潜水艦』
自我を持ち言葉を発しベネズエラ女に恋する最新型潜水艦U-713号に関して航海日誌を綴るカール大佐。荒唐無稽な深海の生物の挿絵がかわゆい。こういう妄想は誰もが一度は考えると思う、ラスト、暴走した潜水艦が海の生物と番って半機械・半生体の子供を作るくだりはメルヘンとしか言いようが無い。うろこが鋼鉄でできた魚達ってなかなか、素敵ではない?たとえ乗組員が潜水艦に消化されてしまったとしても…鯨の腹の中のピノキオのようにはいかなかったか… 一度原文で読みたい。
中井秀夫 『磨かれた時間』・『虚無への供物』
中井秀夫の随筆を借りてきたら今更ながら『虚無への供物』関連のエセーが多くあって、どうせだからと虚無も借りてきて再読。一晩かけて夢中で読んでしまった。やっぱおもしろいー。アンチミステリと謳ってるだけあって、真のテーマは謎解きじゃない。だから犯人も指摘されるだけ。示唆されるだけ。似たようなものを狙った(と思しき)ドグラマグラは、それこそ難解で分かりにくいけど・虚無はすらすら読めちゃう。ゲイバーやらアリスやら民俗やら宿命やら時事問題やら地理やら歴史やら放り込んでしかも全てに意味を持たせる、これはそうとう構成力ないと無理だと思ってたら五色不動とか青い薔薇のあたりは小学生の頃から構想してたって・すげえ。なんか希望が湧いた。あたしもかれこれ十年来構想し続けてる物語があるけど書けそうな気がしてきた。それにしても1993年まで生きてたんだこの人…綾辻さんのミステリに言及してるのをみて、自分と時代が重なってるんだなあと思うと何か不思議な気がした。それにしても晩年になって娘さん達からバレンタインチョコやら花束を送られるようになったとゆってたが・中井さんの晩年である80~90年代初期という時代を考えるとその『虚無』ファンの娘さん達がどういう意図を持ってこの作品を読んでいたか少し気になる。 すなわちこの話って漫画向け、っつうかサブカル向けだよね。
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ドノソ『夜のみだらな鳥』は挫折しそう。長編ラテアメ文学ってどうしてこう人名・場面が入り乱れるのか・イリスが「処女懐胎」したあたりで既にうんざりしてたのだけど今の状態では最後までゆっくり読む気になれない。文章が分かりにくいのは訳の問題か著者の問題かあたしの読解力の問題か…(多分最後)
あとは、米原万里さんのエッセイ。『うそつきアーニャの真っ赤な真実』オススメ、深い。『ヒトのオスは飼わないの?』は犬猫好きなヒトに。犬を飼うヒトは常識人、猫を飼うヒトは多少おかしい、一番やばいのは鳥を飼うヒト・っていう話とか面白かった。それにしても個性的な人だったんだなー。つくづく惜しい方をなくしたものだ。