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ゆめ か うつつ か
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直訳してみた。





石が好き、

といっても別に宝石好きなわけではなく、奇岩に執着するようなマニアでもない。ただ旅先、川原とか海とか山とかで綺麗な石や趣きのある小石を見かけるとつい拾ってしまうくらいの、ライトな石好き。

女子なら誕生石やパワーストーンなんて話題も耳にすることもあるだろう、こういう知識は男女で格差あるよね野球とか競馬みたいに。でもわたしが石を好きなのはそんなマジカルでスピリチュアルな要素じゃなくて、もっとマテリアル、メモリアルな要素。

石は硬くて壊れにくい、不変性、永遠性を感じさせる。いつかは腐り溶ける肉体を持つ身としては、変わらないものが羨ましいのかもしれない。記念や記憶の象徴によく石が選ばれるのも、きっとそう。。












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焼きたてのチーズチョコパイを片手にわたしはタクシーに乗った。いつになく美味しく焼けたとろけるようなパイを、姉と姉のこどもたちに届けよう。灰色の車が、緑の並木道を滑るように走り出す。

橋を渡るとそこは閑静な住宅街で、わたしは首を傾げる。おかしいな、橋の向こうは駅になっていたはずだ。
そう思っていると、運転手も困惑したようにわたしを振り返った。「弱りました、こんなはずはないのですが。もしかしたら迷ってしまったかもしれません」

とにかく道を尋ねよう、と細い路地裏に車を停める。庭師が草を刈っていたのだ。旧いがよく手入れされた庭の、薔薇やジャスミンの香りにむせながら車を降りると、趣きのある家からはちょうど上品な老婦人が如雨露を片手に出てきたところだった。

「おやまあ、道に」。運転手の話を聞いた婦人は少し感慨深げに呟いた。「じゃ、とうとう、お客が来たのね」。そして片手でわたしをもさしまねいた、「では少しの間、わたしのお茶を飲んでいらっしゃい。地図を出してあげるから」。

妙なことになった。婦人の誘いを断りきれず家に上がると、年代物の茶器で、お手製のミントティーとレモンタルトを供された。

「わたしは失礼して、外で一服してきます」甘いものは苦手だと言わんばかりに運転手が外へ逃げてゆく。仕方なくかじったタルトは思ったより美味で、ああ、わたしのパイが冷めてしまう、とわたしは思い出す。

「あのう、そろそろ、地図を…」。
「地図?」婦人はほほえんだ、「そんなものはもう必要ないのよ。あなたは、ここに住むのだから」。

言うやいなや婦人は倒れ息絶えた、そこに慌てた運転手がやってくる。庭師もまた、同時に亡くなったのだ。

そうしてかつて運転手だった男は手慣れた様子で庭に二つの遺体を埋め、そこに花を植えた。まるでずっと前から庭師だったような、そんな顔で。そしてわたしははるか昔からここの主だったかのように毎日まいにち花を愛で、パイを焼く。


次の 客 が来るまで。










  六月なので真珠のブレス。

真珠って、構成物的には骨とか血と変わんないんだけどね、きれいだね。不思議だね。





鮫人っていうのは中国の伝説に出てくる人魚(魚人)で、その哀しみの涙が真珠となる・・・。
人の場合は、恨みの涙が凝って数年で碧(エメラルド)になるらしいね。赤と緑のみごとな入れ替わり。




















姪っ子Aは夏至の生まれ。夏至といえば『真夏の夜の夢』、夏至には妖精が生まれてくるという。

わーじゃあAちゃん妖精の取り替え子(チェンジリング)だったりして、なんて個人的トキメキは別にしても、一年でいちばん日が長い季に生まれたというのは、晩秋生まれのわたしとしてはちょっとうらやましい。


冬至に生まれたから「とうじ」と名付けられた人の話は聞いたことがあるが、夏至生まれはさすがにそのまま「げし」とは名付けられないから、読みなども一捻りしなけりゃならないだろう。

ありきたりなところで朱夏、夏が来るから夏来(なつき)、夏の夜で夏夜(かや)、夏衣(かい)もさわやかでいいなあ。などとしばし名付け妄想に駆られる。


ま、日本の夏至は高確率で梅雨だけどね!






眼精疲労宣告を受けてから、一日一冊読んでいた読書を一週間に一冊にペースを落としたのだが、辛くてつらくてしょうがない。

読むペースは落としても、買うペースは変わらないから、たまるたまる。須永朝彦小説全集は定価8000円を5000円で買えたから思わず買っちゃったし、小栗虫太郎の短編集も破格だった、スペイン幻想小説集は集めてるシリーズ。須永さんの吸血鬼小説はとにかくお耽美! 少女漫画みたい。

漫画といえば最近Gに『シティハンター』をごっそり借りて一気に読んでいて、懐かし面白い。しかし改めて読むと内容きわどい。これR指定じゃないの?って表現とか… よく連載できたな~。



活字読みたいo(><)o












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