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ゆめ か うつつ か
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食生活が不安定だった先日、無性に食べたくなって大戸屋に走ったのがはじまりで、以来毎日のように食べている。ウマイし飽きない。

豆腐の発祥地は中国だけど、中国の豆腐は大抵黄色くて固い。日本は水がよいからあんなに白くてやわらかい豆腐が出来るらしい。

安価でヘルシー、調理法も多彩なので、『豆腐百珍』というレシピ本が江戸時代からあるくらいなのもうなずける。冷や奴におかかでも、湯豆腐にポン酢でも、ハンバーグにしても塩や味噌で漬けてもいい(漬けるなら木綿のほうが、しっかり水切りできてわたしは好き)。


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豚や牛は屠殺されるときに大騒ぎするが、羊は全く騒がないらしい。『羊たちの沈黙』とはまさにそのことで、御しやすいがために、古今東西、羊は生け贄として扱われてきたわけだ。


例えば美しいという漢字は「見事に肥った立派な羊」を意味し、聖書はよく人民を羊に例える。しかし、同じ羊の仲間でも山羊は不道徳や異端のしるしになるのは何故だろうか。

個人的には味の問題が大いに関わっているのだろうと思う、何となく山羊より羊のほうが肥っていて食いでがありそうだし旨そうだし(もっとも山羊のミルクやチーズはちょっと旨そう)。

学校は家から歩いて30分ほどのところにあるが、世界の果てのように遠い。

毎日まいにち道筋が変わる森の迷路を辿り、ぬるぬるした暗闇を抜け、雲つくような山の頂きを越え、いくつもの国境を越えて、なぜこんなに長い道のりを行かねばならぬのかさっぱりわからない。が、とにかく行かねばならない。

無表情な門番の居る校門から先は、バスに乗る。切り立った崖っぷちを走るバスは席だけで壁も天井もなく、急カーブに差しかかるたびに鞄を吹っ飛ばしそうになる。谷底にはいくつも渦が巻いている急流があり、一度沈んだものは二度と浮かんでこないので、「大喰いの川」と呼ばれていた。わたしはかつてこの川で本と上着と友人を無くしていた。友人を無くしたときも悲しかったが、本を落としたときは悲しみのあまり後を追おうとしたほどだ。書名まではっきりと覚えている、『サルパルナサス王の戴冠』上巻だった。下巻を失うよりも悲しいことだ、わたしのサルパルナサス王の物語は始まることすらなかった。

そんな思いをして教室に着くと、鰐そっくりの教師が欠伸をしている。なにひとつ教えてなどくれない教師。たまに腹が空くと生徒にかぶりつくのは、鰐だったころを思い出すのだろう。生徒のなかには子鰐そっくりなやつも居て、気がつくと共食いしている。

退屈と苦痛と恐怖。苦難の旅のあとに待ち受けているのはざっとこういうものなのだ。或いはその徒労感こそ学校教育の全てなのかもしれない。

ゆううつな気持ちでわたしは今日も。

 

で、せっかくリゾートっぽいとこ行ったのに、コント番組ばかり見てたという。

うーんしかし三年か・・・三年ねえ・・・中学や高校なら卒業できちゃうよ、すげえな。

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