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ゆめ か うつつ か
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西多摩の山奥、車でないと絶対に行けないような山の中にあるのにステキなログハウス風、焼きたてのふかふかパンに豆のスープと四種のスプレッドを添えて、気分はアルプスの少女ハイジ。

 ピスタチオとクリームチーズのスプレッドがいちばん美味しかった!!

これで芋虫が落ちてこなければ完璧だったんだけど。
テラス席、要注意。

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明治期、巡礼僧に身をやつしタイを探検した岩本千綱というひとの旅行記を読んでいたら、偽僧侶とは知らぬタイの村人に読経を頼まれ仕方なく大津絵節を日本語で唸った、というくだりがあっておおいに笑う。

もともと念仏すなわちお経とゆうのはインドの言葉、外国語をむりやり日本語(漢語)で読み下したものなので、意味もわからずナムアミダブツだのナムミョーホウレンゲキョーだの、有り難い呪文のように唱えているひとも多かろう。

孔雀明王経とか、名前はいかにもカッコイイけど、内容は蛇に噛まれた坊さんを釈迦が祈って助けたとかいう他愛ない昔話、内容で言えばイソップ物語のほうがまだしも論理的・教訓的な気がする。

そんなことを言えばもちろん聖書だってそういった理性を超えた奇跡譚なんだけどさ。


ホワイトチョコがバー状に固められたやつにマシュマロと胡桃がぎっしり入ってる、カロリーの塊に他ならないんだけど何故かいつも夜に食べたくなる。甘いものって主に夜、食べたくなるんだよな。美容・健康上、非常にヤバイということはわかってるんだけど。このスリルというか背徳感というかが甘味に加わって、何というかもうたまらない感じ。

 くるみ+マシュマロ+チョコレート=クルマロチョコレート!

 すごいぞ らぴゅたはほんとうに あったんだ というせりふが脳内を駆け巡った。

mは「ベッドでは寝れない人」で、旅行の際は和室を選ぶよう気を遣ったりするのだが、和室だと「とても高級な宿」か「とても低級な宿」かの両極端の場合が多く、ちょうどいいものを探すのに苦労する。

それでちょっと考えたのは、日本人は、寝床が固いのはそんなに苦にならない人が多いようで、逆に、掛け布団にはそれなり凝る人が多いように思える、ってことだ。

これは西欧とは逆で、以前も例に出したアンデルセンの「本物のお姫様」という童話の挿絵では、何十枚と重ねた羽根布団の上お姫様がちょこんと乗っていた。日本では、羽根布団といえば当然上掛けの布団だが、西欧では敷布団をも指し、かの地では掛け布団よりも敷布団がふかふかであるべき、という価値観につながると思われる(ソファとか、ふかふかのものに囲まれたいっていう発想は西欧的だよね)。

思うに日本人は、敷き布団にはこだわらない、というより「なくても平気」な人がわりと居るのではないかな。平安時代の寝具は自分の着物もしくは「衾」といって、主に上にかけるものしかなかったようだし、日本の枕が固くて高いのは、床と地続きになるのを避けるための発想のような気がする(西欧では寝る場所そのものを高くして、ベッドという空間にしているしね)。

まあ、西欧は日本より寒冷地で、上下から暖めないととても眠れないってのもあったろうけど。

西欧の枕がわりと平たいのは、寝る場所そのものを高くして区切るという、「日常空間」と「寝床」との差別化がはかられているからではないかとも思った。


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