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ゆめ か うつつ か
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 某イベント会場に置かれていた氷柱の花。かきごおりみたような色彩がポップ。

氷柱花を見ると、こどものころに読んだミステリーを思い出す。真夏の庭で見つかった打撲死体のそばに凶器はなく、ただ萎れた花が転がっていた。犯人は氷柱花を被害者の頭に投げ落とし、氷はあとかたもなく溶けてしまったのだという凶器消失トリック。花、氷、そして真夏の死体という不協和音が心に残った。

ちなみこのトリックを応用し、丸めた新聞紙を凍らせて被害者を殴るという「新聞紙殺人事件」を思いついたが、クラスメートは大笑いして取り合ってくれなかった。わたしがまだ一ケタの年齢のころ、やたら捻りのある殺人トリックを考えるのがひそかなブームだったころの話だ。やばいガキだった。



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先ごろ職場が新宿に移転したGと昼飯を約し、昼過ぎに西口で落ちあった。さて何を食おうか、となり、気温は35℃を越えようとしていたにも関わらず、刀削麺の店へ。

刀削麺というのは、小麦粉を練ったものを包丁で麺状に削ったもの。日本で言うならうどん、ほうとうの類い、パスタも近いな。うまいとこのはもちもちして大変にうまい。

初めて刀削麺を食ったのはシルクロードへの列車を乗りつぐため「中国のへそ」炎天の蘭州で一時下車した、そのときだった。刀削麺は食すときのみならず、製作過程をも楽しめる麺料理で、ガラス窓越しに、次々削られ湯に投じられる麺になかば誘われるように、わたしはその店に入った。ひどく辛かったのを覚えている。熱くて辛い、それが刀削麺。タイ料理やインド料理もそうだが、暑いところで人はスパイスを求めるらしい。空調がなく熱気がこもる店で、辛いスープに汗が滴る、あの単純な、強烈な味を思い出した。


 この花はもう萎れた。

突然だが、わたしは蚊に悩まされることがほとんどない。

蚊に刺されやすいのは若い人や汗っかき、アルコールを摂取した人……つまりは代謝がよく、体温が高い人らしい。

わたしは比較的代謝がよく体温も高いほうなのだがしかし何故か、ここ二十年近く、蚊に刺されて困ったということがないのだ。夏、草深いところに居ても、決まってわたし以外の誰かが蚊に刺されることになる。一方わたしはなんら痛痒を感じないので、これはもう、蚊に刺されにくい体質なのではないかと勝手に思っていた。

ところがである。

今朝、新聞を読んでいたら、「同種の蚊に大量に刺されると、痒みのもととなる分泌液への抗体ができ、刺されても痒くなくなる」という記事があり、わたしは思わずウームと唸ってしまうほど納得したのである。

というのも、わたしは昔とある海外友好団体の計らいでシベリアの河畔へゆき、限りなくサバイバルに近いキャンプをしたことがあるのだが、それがとにかく凄かった。シベリアの夏は短い、とは言えちゃんと暑いし、短いがゆえの生命の氾濫、すなわち虫・虫・虫! 虫の嵐! 実に蚊と虻の渦に投げ込まれたかのような日々だった。テントの幕に蚊がぶつかってくる音が絶えず細かい雨のように聞こえてくるわ、スープは飛び込んできた蚊でたちまち黒くなるわ、そのときわたしは3日ほどで百数十ヶ所以上蚊に食われた。真偽は知らず、同行者の中には蚊に食われすぎて貧血になったという人まで居たと聞く。

……つまり、わたしは蚊に刺されにくいのではく、後天的に蚊に刺されても痒みを感じない体質になったのだな。あのとき一生ぶんの蚊に食われた、と思っていたのはあながち間違いでもなかったのだな。

などとうなずきつつ、わたしは、一生ぶんをまとめて痒くなるのと、少しずつ痒くなるのと、どちらが幸せなのだろうと考えていた(多分後者)。



mに勧められ、久方ぶりにゲームをたしなんだ。ホラー&サスペンスものでアクション要素が薄いので、ミステリ好きのゲーム音痴なわたしにもできるのでは、というわけだ。そのうえmに真横に付いてもらい指導を受ける徹底っぷり。これでクリアできないほうがおかしい。

……で、きっちり、クリアはしたが。不可解な事実が浮かんだ。

現実世界では地図が読めず方向音痴なmが、ゲーム内の地図や位相は一瞬で読みこなすのは何故か。

現実世界では運動神経及び反射神経に定評のあるわたしが、ゲーム内ではこの上ない運動音痴になるのは何故か。

m「黙ってたけど、実は自分、二次元の住人だったんだ!」

いや、一種のゲーム脳ってやつじゃねえの?

しかし、「ゲームが上手い」って、一昔前のいわゆる「不良」に匹敵するクール&アウトロー感がありつつも、やはりそれらよりははるかに健全な匂いがする。つまりラヴ&ピースというか。暴力は外界への発散であり自己をぶちまける作業だが、ゲーム(および二次元)への没頭は実に内的作業だ、ゆえにこうも言おう。バイオレンスよりはオタクであれ。オタクってある意味、愛の達人だからね。

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