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ゆめ か うつつ か
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●おいらくの。

世を捨てた光源氏の傍らに、いつしか六条御息所の亡霊が佇むようになる。
ひとり静かに庭に下り木や草を愛でる静かな日々によろこびを覚えるかつての美男子に、彼を恋したがゆえ恨み死んで行った女はただ微笑むばかり。
自分に寄り添う青春の残骸、記憶の名残はやさしく源氏を包む、 

…この年齢になって初めてあなたとこころかよわすことができる気がする、… 

光る君の呟きに、御息所は声を出さずに笑う。
悲しみでも愛しみでもまして悋りでもない、 

「それを人は諦めと言うのですわ」


●夢の中で描いた絵

季節は雪解け、落葉松の林に日差しが銀色のしずくとなって降り注ぐ。黄緑いろのやわらかな芯に翡翠が混じったような葉が燃えている。ちょっとゴッホみたいだとわたしは思う。左に山小屋、赤い絵の具で輪郭だけ大雑把に描いてある。実際には落葉松が画面いっぱいに圧倒していて小屋があるのに気付かないほどだ。
画面中央の空間には遠く春の空と、小川べりに積もった雪が見えている。 





夢。



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