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ゆめ か うつつ か
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東京が思いのほか寒くてびっくりした!

結局またのらくら旅とあいなりました。行き先が関西でも欧州でもやることはあまり変わらないみたい、現地に住んでる人間のところに滞在するからいけないのか??

でもルーブルは二日間かけてじっくり観た。オルセーもオランジュリーもポンピドゥーも全部観た。むしろそれ(美術館巡り)しかやってない。

美術館なんて久しぶりで、観るほどにじわじわと忘れてた感覚が蘇って来てむしろ不安になるくらいだった、アートな感覚、遠ざけてたもの、平穏な日常を駆逐するような本能的な衝動っつうか。

脳みそひっかき回されてまだ落ち着いてないの、だってモローのふであともなまなましい「死せるオルフェウス」の原画観ちゃったらさあ!!

脳内が定まるまで、いましばし。






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5月5日、関東屈指の大祭 府中大国魂神社の暗闇祭に行ってきた。
実は近くに住んでるくせに一度も行ったことなくて、ちょうど岡本綺堂の『半七捕物帖』読んでたら暗闇祭の話が出てきてタイムリーだったので。

なぜ暗闇祭かというと、このお祭はお宮の数だけの神輿が夜中の12時に渡御するのが見所なんだけど、まっくらやみの中、街道のぼんぼりのあかりにてらされた神輿が渡っていくのはとても綺麗だったからだそう。

もっとも、暗闇の中の祭だけに喧嘩沙汰や事故が絶えず、死傷者も出たとあって戦後に時間がずらされたりなんだりで、現在は夕方6時から神輿が出るらしい、と聞いて、5時半には府中駅に到着。(ちなみに5日の昼はGと警察博物館やチョコレートカフェに行ってたんだけど、Gが新宿に用事があるというので後で府中で落ち合うことを約して、いったん解散)

大国魂神社は駅から徒歩五分、記憶の限りでは街中の閑静なお宮…のはずなんだけど…

  す っ ご い 人。

歩けないくらい。手前と奥は警官なんだけど、拡声器で懸命に見物人をなだめてるのが涙を誘った。ていうか見物人も言うこと、きかないきかない。入るなって言われてるとこにむりやり入ろうとしたり…神輿が出る前にそれぞれの神社の太鼓が引かれてくるんだけど、その太鼓衆が殺気だってて、ああ、祭の血が騒ぐってのはこういうのをいうのかしらと思った。そんな中をかいくぐり、あたかもゴール下のバスケ選手のような力技のポジショニングの結果、

 太鼓衆の目の前ゲット。

いやあ苦労しましたよ。人混み嫌いだけどこういった、お祭のほどよく緊張感の漲った雰囲気に紛れるのは、わりと、平気かも。
太鼓の上に登ってる人が「オーエイ」と合いの手を入れると、打ち手がドオン!と打つ。リズムがいい。餅つきを思い出した。年季の入った巧みな打ち手だと、大きく仰け反ってポーズをつけてから打ったりして、ものすごいかっこいかった!でもこれすごい疲れそう…途中で「誰か代わってくれえ」って叫んでる人も居て、笑いを誘った。

この後次々と太鼓と神輿が渡っていくのをひとしきり眺めてから、出店見物。
大きなお祭のせいか、あまり見たこと無いようなものも出ていて面白かったな。亀釣りとか。「アメリカから到来!」っていう看板に魅かれて覗いてみたらコーラ売りで、何世紀前の看板を掲げているのかと思った。

 いろいろギリギリな化け物小屋。

そうこうしてるうちに七時半過ぎになり、暗闇の街道に神輿と人が溢れる時刻になってきたのに落ち合うはずのGから連絡が無いので不安を感じて電話してみたら、神輿及び見物人及び警官を挟んだ対角線上にいやがったのでいささか絶望した。直線距離だと二十メートルくらいしか離れていないけど障害物が多すぎる。
一キロくらい人ごみの中を迂回して再会。

 暗くてよくわからないけど神輿。

この神輿、全部ちょっとずつ作りが違ってて、凝ってたなあ。担ぎ手はみんな声を張り上げながら自分とこの神輿を盛り上げて縦横無尽、道端の見物人に担ぎ手の汗がとびちらんばかりで迫力満点!神輿について、よく「揉む」「揉まれる」っていう表現を使うけど、すごくしっくりきた。
このあたりにくるとクライマックスでもあるせいか、酒の入った見物人がそこここで罵声や野次や与太なんかを飛ばしあっておもしろいのなんの。

「バカヤローてめぇこちとら見られにきたんじゃねえ 見にきてんだよォ!」とか、さすがに喧嘩祭といわれるだけある、警官も必死で喧嘩の仲裁に入ってて大変面白そう…じゃなくて、大変そうだった。

 境内。神輿が渡り終えた後。

いつもは夕方までの境内も祭のこの日は夜中まで賑わってます。昔はそのままボーイミーツガール…すなわち見知らぬ男女が睦みあうお時間とあいなったらしい。『燃えよ剣』で土方歳三なんかも来てたな…
厄除け守り、烏のぬいとりがしてあってラブリーだったので紺色のやつを購入してみた。

***

さすが、何百年も続いてる伝統のお祭だけあって、地元の入れ込み方も半端じゃない。半被着てハチマキ締めたら覚悟しな、って世界だ。とにかく迫力。

実は、儀式自体は4月の終わりから何日かかけてあるんだけど、そっちは神官だけで行われる本物の「祭」であって、私のような市井の俗人が見ることができるのはあくまでも「祭礼」の部分だけなんだなあと、熱狂する人に揉まれながら、少し考えた。

人のための祭ではなく、神のための祭 神が居る祭 というのは、どんなに乱れても、どこか厳粛に思える。





武者行列は見ごたえあった。馬に触らせてもらったり、目の前で立ち回りしてもらったり…なんかもう圧倒的に写真会のようなノリで皆カメラ構えてた。甲冑保存会の皆様が自ら紙で甲冑を作って行列に参加していらっしゃるとかで、兵の数が多くて迫力があったのも良かったな。

 真田幸隆役の役者さん。
で お昼をはさんで真田三代の玉入れ(三チームあるのに二戦しかしてない謎なゲーム)があって、いよいよ祭りはクライマックスへ。

 十勇士VS徳川軍。三好兄弟がどっから連れてきたんだ、ってくらいハマり役だったな~。でも海野六郎がメガネをかけていらっしゃった…そりゃこの当時は既にメガネが日本にもたらされてたらしいけどさあ…(もたらしたのはザビエルらしい)。。十勇士だいすきなので扱いが大きくて嬉しい。

 VS徳川秀忠!合戦が今真田の交差点でよみがえる!
この演出がなかなかよろしかったです。プロ忍者集団(余談だけど私は忍者にもプロとアマがあるのを初めて知った)が交差点を縦横無尽!

あたしはもとより京劇ファンなので、アクションには辛口なんだけど…それでもやっぱりナマでこの近さでノーチャージ(しかも日本で)っていうのはけっこうすごいことのような気がする。惜しむらくはやっぱり誘導がな…
「今夜は反省会だね!」BYノミさん ノミさんいちいち的確すぎる…。Bさんが生き生きしてらしてあたしまで嬉しかったです。

このあと真田神社におまいりして十勇士手ぬぐいを購入して帰りました。



今年で25、6年目のお祭だそうで、見物人と祭催行者が見事に分かれているのは典型的な「祭礼」ってやつ…総じて町おこし的な祭だなあと思った。進行がぎこちなかったりするのはご愛嬌、むしろそういうところも楽しめた。参加してる人が楽しいと思えればそれだけでよいお祭だと思う。大河ドラマ「風林火山」に真田もちらっと出てくる関係か、地元の人以外の参加者も多そうだったなあ。

なにはともあれ、今まで何気なく訪れていた上田の街が、もっと好きになった。よかった。



おまけ:フレンチトースト製作中のFさん。クレイマークレイマー(映画)の話ししてて、「食べたいなー」と思ってたら作ってくれた!





そんで見事に財布とケータイの充電器を忘れたのでありました。
祭は神事を行う神職(そしてまつる当事者)のみで行われるもの、祭礼は見物人が発生したもの。

と いうわけで時を同じくしてふたつの祭礼を見物してきたので祭日記。

***

4/28~30、GW初めの三日間で山に行ってきました。
ついでに戦国好きのBさんFさん、そして戦国はともかくまったり大好きなノミさんNMさんたちと五人で、真田祭見物。

信州上田は何十回となく通り過ぎてはいるものの、恥ずかしながら真田祭はお初でした。
29日は八時半から駅の周囲に交通規制がかかるというので、がんばって七時起き。前日酒盛りで焼酎一本あけてたBさんが一番早起きしてた…すごい…

上田城。小学生以来。

上田のお城駐車場、さすがに八時前はがらがらだった。城には続々と祭参加者の市民が集結中で、いったん駅で朝マックしてから祭開催地である競技場へ。競技場で忍者鍋なるもの(うすい豚汁)を配っていたのでNMさんと二人して朝マックが消化しきれてないままにいただいてみる。
陣太鼓で始まり、獅子舞やマーチングバンドなど地元ならではの演出満載。

 で、その背後にこういう武者がスタンバっていたわけですが、ミッ●ーの耳つけたマーチングバンドが軽快に演奏してる間、ずっと後ろで睨みをきかせてる甲冑武者というありえないコラボに軽く眩暈。これはこういう演出なんだろうか??マーチングバンドの演奏はかなりよかったー。シルクドソレイユのテーマとか…長野県って吹奏楽盛んなのだろうか、あたしの知り合いの長野県民は楽器をやっている人が多い…

で、真田鉄砲隊の演武はさすがの迫力。写真を撮り損ねて残念なんだけど、これはナマで観ないと音とか硝煙の匂いとか、分からないと思った。かっこいいな~ 鉄砲を戦に本格的に導入したのは信長で、とにかく鉄砲をかき集めさせたっていうけど、そりゃ飛び道具はこええよ…と、勝手に思った。この時代の銃は連射ができない上に暴発とかがコワイ…
出陣のろしがあがって使者が戦況報告に来て…って流れだったんだけど…観客席の真裏(四角)でのろしあがっても…のろしってほんと、煙が立つだけで音も無いし地味なんだよ…困惑した観客が暴走して競技場内になだれ込むハプニングにBさんとちゃっかり便乗してみた。武者だもんね!間近で見たいよね!!
ちなみに真田三代の親子を、今回は役者さん・市長さん・真田氏の御子孫を演じておられました。いずれも凛々しく堂々とした武者ぶりで眼福ゝゝ。

 で、競技場を必死で走る使者。旗は折れるわ刀は落とすわ、え これも演出?なわけないよね、でも必死!とにかく必死!!がんばれ!って言ってあげたくなる使者でした。
「でもこれが戦場だったらあの使者死んでる」BYノミさん

 武者行列しゅっぱ~つ!
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