食欲に胃がついていかない

精神的には餓え渇いているのに、身体的に飲食物を受け入れない。

どうにもこうにも胃がおかしい。

と　言っても、先ごろの北海道旅行で山海の珍味を吐きそうなほど食ったのが原因なのは明白なのだがしかし、以前のわたしならこのくらいの暴飲暴食はさらりとやり過ごしていたはずだ。さすればやはりこれは、カレーゆえの衰えであろうか。カレーは怖い。さいわい白髪はまだあまり無いが、時間の問題であろう。それにしても某ギャルソネとまではいかずとも、「やせの大食い」と名高いわたしが食えなくなるとは、けだし椿事と言えよう。

「膚」という字には「胃」が含まれているが、そのとおりで胃が悪いときはおハダもよろしくない。食いすぎは美容と健康の大敵、内臓の美しさはおハダのうつくしさ。


それでも幼いころは拒食紛いの偏食児だったと訴えても誰も信じない、まあ自業自得だろう。


あああ肥満できるほどの身体のキャパがあれば飽食も夢ではないのに。