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ゆめ か うつつ か
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折口信夫の歌論を読んで思ったことなどをとりとめもなく。。



文学において、愛の恋の折句の掛詞の、小手先の技術に頼るのは二流。さりとて描写のみでは素朴すぎる、甘ちょろい情感をギリギリまで排除して残る微かな余韻をよしとする。描ききらない良さ。

和歌、俳諧、茶の湯もそうかな。日本人特有だよね、はっきり言わない。もたつく、たゆたう、曖昧な。



文学と哲学の違いは、生きる哀しみへの、反応の違いではないかしら。文学は哀しみをありのまま書き出し眺める、写生した絵を額縁に入れて飾るみたいに。哲学は違う。哲学は哀しみを解剖する。丹念に腑分けしてひとつひとつ分析し、ホルマリンの瓶に入れ分類する。

わたしは文学少女ではなく、哲学少女になりたかった。









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