ゆめ か うつつ か
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久々にGと一泊半のドライブ旅行へ。
会社員であるGと自由業的なわたしとはなかなかお休みのタイミングが合わずにいたのだけど、ずいぶん前から行こうと約していた温泉旅行にようやく、行けた。訪問先は再びユネッサンで、まさか一月のうちに二度もいくことになるとは思わなかったけど、二度目なので楽しみ方も心得たもの、春節の中国人団体旅客に混じりつつ・こころゆくまでゆったりできた。
今回は変わり風呂の「チョコレート風呂」の名物「チョコレート投入」を体験できたのだが、特設の風呂らしく照明すら無い狭くて薄暗い風呂のなかで、係員が鍋に入ったチョコレートをおたまで両手を差し出す客に配って歩く光景は、「平成版ギブミーチョコレート」とでも名づけたいくらい切ない光景だった。ワイン風呂のワイン投入にもたちあったが、一升瓶に入った赤ワインをこれまた両手に受けるというもので、これ投入って言うよりもはや配給。
そんなしょっぱい投入イベントも、Gの犬神家的ばりのウォータースライダーアクション(着水時に水面に両足がにょきっとそびえる)とともに良い思い出となった。
見晴らし最高!の箱根スカイウェイを通り、御殿場アウトレットへゆき、中央道でまっすぐ帰宅。
また行こうなー、G。
会社員であるGと自由業的なわたしとはなかなかお休みのタイミングが合わずにいたのだけど、ずいぶん前から行こうと約していた温泉旅行にようやく、行けた。訪問先は再びユネッサンで、まさか一月のうちに二度もいくことになるとは思わなかったけど、二度目なので楽しみ方も心得たもの、春節の中国人団体旅客に混じりつつ・こころゆくまでゆったりできた。
今回は変わり風呂の「チョコレート風呂」の名物「チョコレート投入」を体験できたのだが、特設の風呂らしく照明すら無い狭くて薄暗い風呂のなかで、係員が鍋に入ったチョコレートをおたまで両手を差し出す客に配って歩く光景は、「平成版ギブミーチョコレート」とでも名づけたいくらい切ない光景だった。ワイン風呂のワイン投入にもたちあったが、一升瓶に入った赤ワインをこれまた両手に受けるというもので、これ投入って言うよりもはや配給。
そんなしょっぱい投入イベントも、Gの犬神家的ばりのウォータースライダーアクション(着水時に水面に両足がにょきっとそびえる)とともに良い思い出となった。
また行こうなー、G。
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Gんちに夕飯をたかりに行くと、あいにくテーブルの用意が無かった。
だがしかし、なぜかストーブが三台もあったのでそれを連結してテーブル代わりにし、食事をすませた。
だいぶ長いこと生きてるが、ストーブを台にカレーを食べるのは生まれて初めてで、新鮮な気持ちになった。
でもごはんは美味しかったです!! ごちそうさま。
Gんちはカレーに納豆をかける家だったのを失念していたわたしは、何の説明もなく「はい」と納豆を手渡されて少し戸惑った。でもけっこう美味い、納豆カレー。辛さも紛れるし。
G「かなり昔の話なんだけど、わたしが弟と一緒におじさん(わたしの父)に山小屋に連れて行ってもらったとき、夕飯がカレーだったんだ。それでわたしが、『うちではカレーに納豆をかけるんです』と言うと、おじさんがものすごく驚いていて。その日の夜中、わたしが目を覚ますと、みんなが寝てるなか、おじさんがひとりでカレーに納豆をかけて晩酌してたのが見えたんだよね。十五年くらい前の話だし、今となっては記憶も怪しくて、夢だったのかもしれないけど」
いや、カレーも納豆も好きな親父のことだから、その話を聞いてこっそり試したくなったんじゃないかな。
と、思った。
でも、今現在の親父はカレーはカレーだけ・納豆は納豆だけで食べているのを見ると、その新しい食べ方はきっと彼の中で受け入れられなかったんだろうね。
だがしかし、なぜかストーブが三台もあったのでそれを連結してテーブル代わりにし、食事をすませた。
だいぶ長いこと生きてるが、ストーブを台にカレーを食べるのは生まれて初めてで、新鮮な気持ちになった。
でもごはんは美味しかったです!! ごちそうさま。
Gんちはカレーに納豆をかける家だったのを失念していたわたしは、何の説明もなく「はい」と納豆を手渡されて少し戸惑った。でもけっこう美味い、納豆カレー。辛さも紛れるし。
G「かなり昔の話なんだけど、わたしが弟と一緒におじさん(わたしの父)に山小屋に連れて行ってもらったとき、夕飯がカレーだったんだ。それでわたしが、『うちではカレーに納豆をかけるんです』と言うと、おじさんがものすごく驚いていて。その日の夜中、わたしが目を覚ますと、みんなが寝てるなか、おじさんがひとりでカレーに納豆をかけて晩酌してたのが見えたんだよね。十五年くらい前の話だし、今となっては記憶も怪しくて、夢だったのかもしれないけど」
いや、カレーも納豆も好きな親父のことだから、その話を聞いてこっそり試したくなったんじゃないかな。
と、思った。
でも、今現在の親父はカレーはカレーだけ・納豆は納豆だけで食べているのを見ると、その新しい食べ方はきっと彼の中で受け入れられなかったんだろうね。
雑誌の付録に、水だけで出来るインスタントお節がついてきた。
世の中便利になったものだと感心する一方、どうせ即席、味のほうはお粗末だろうと醒めた感興を催す。
とはいえ珍しいものには違いない、早速作ってみることにする。重箱はプラモデル風に組み立て式、餅は米粉に水を加えるだけで、かまぼこやくりきんとんも粉末状。まるで駄菓子をこしらえているような面妖な気分。
そうして最後に取り上げた、「黒豆」と書かれた袋には、たった一粒、干からびた豆が入っていた。これにも水をかけるだけ? と半信半疑でただの一滴、水を振りかけると、あれよあれよと豆殻にひびが入り、すっくと立ち上がる芽、やがてふさふさと生いでる葉や蔓と目まぐるしく生長を続け、しまいに小さな豆が鈴生りに、枯れゆく花の蜜をしとど浴びてつやつやと仕上がってゆく。
気付けば重箱いっぱいに湯気のたつ出来立ての黒豆が詰まっていた。わたしは浦島太郎さながら、煙めいた湯気に包まれ呆然とする……。
世の中便利になったものだと感心する一方、どうせ即席、味のほうはお粗末だろうと醒めた感興を催す。
とはいえ珍しいものには違いない、早速作ってみることにする。重箱はプラモデル風に組み立て式、餅は米粉に水を加えるだけで、かまぼこやくりきんとんも粉末状。まるで駄菓子をこしらえているような面妖な気分。
そうして最後に取り上げた、「黒豆」と書かれた袋には、たった一粒、干からびた豆が入っていた。これにも水をかけるだけ? と半信半疑でただの一滴、水を振りかけると、あれよあれよと豆殻にひびが入り、すっくと立ち上がる芽、やがてふさふさと生いでる葉や蔓と目まぐるしく生長を続け、しまいに小さな豆が鈴生りに、枯れゆく花の蜜をしとど浴びてつやつやと仕上がってゆく。
気付けば重箱いっぱいに湯気のたつ出来立ての黒豆が詰まっていた。わたしは浦島太郎さながら、煙めいた湯気に包まれ呆然とする……。
満員まではゆかずともなかなかに混み合った中央線に乗り合わせ、車内はいい加減パーソナルスペースの確保も覚束なくなってきた、その頃。
斜め向かいに立っていたサラリーマンがおもむろに深々とため息をつきながら「辛いなあ!」と叫んだ。いかにも長嘆息をもらすといったオモムキに車内が一瞬動揺した後も、「辛い、つらい」と独りうなずく。
そうか辛いのか、仕方ないよねみんな辛いんだもの、などと言ってやる奇特な人間も居らず、そのサラリーマンは自分の周囲に出来たわずかなバリアに気づかぬように、しきりに「つらい」を連呼しつつK駅で降りていった。
彼に幸あれ。
*
この数日後、駅のホームで、おとなしそうなサラリーマン風青年が突如温厚さをかなぐり捨て「くそ!!」と叫ぶと自分の通勤かばんを地に投げつけ、鮮やかな蹴りを二、三発いれてぼこぼこにひしゃげさせ、また何事も無かったかのようにかばんを拾って去っていった。
彼に幸あれ。
斜め向かいに立っていたサラリーマンがおもむろに深々とため息をつきながら「辛いなあ!」と叫んだ。いかにも長嘆息をもらすといったオモムキに車内が一瞬動揺した後も、「辛い、つらい」と独りうなずく。
そうか辛いのか、仕方ないよねみんな辛いんだもの、などと言ってやる奇特な人間も居らず、そのサラリーマンは自分の周囲に出来たわずかなバリアに気づかぬように、しきりに「つらい」を連呼しつつK駅で降りていった。
彼に幸あれ。
*
この数日後、駅のホームで、おとなしそうなサラリーマン風青年が突如温厚さをかなぐり捨て「くそ!!」と叫ぶと自分の通勤かばんを地に投げつけ、鮮やかな蹴りを二、三発いれてぼこぼこにひしゃげさせ、また何事も無かったかのようにかばんを拾って去っていった。
彼に幸あれ。
と、ズバリ言ってしまうと不穏当なので、ここは炊事が得手ではない、程度に表現を留めおく。
おそらく料理を始めた当初はそこまで不得手ではなかっただろうと思われる。大食漢の夫と食べ盛りの運動部男子二人を含む四人の子供を満足させるため、次第に味は二の次になり「食べられて栄養が取れれば良い」というスタンスになっていったのかもしれない、と推測もできる。
でもね、とにかく調味のセンスが絶望的なの。すき焼きに思い付きでたらを入れてみたり(白身魚は甘辛醤油ではなくあっさり塩味で食べたい)、クリームパスタにみそクリームスープを合わせたり(こってりしすぎて気持ち悪い)。しかも大量に作るので余りまくり。 頼むから味見くらいしてくれ、と何度も提言しているのに、一向に味見もしてないし。なにこの漫画みたいな失敗料理!
この間は数の子をサラダに仕立てていた。聞いたところは悪くなさそうだが、あの独特なプチプチ食感がしゃっきりレタスにあわないあわない、しかも取り合わせの野菜がことごとく生臭くなるおまけつき。
料理は足し引き、と言うが、1+1をマイナスにする母、恐るべし。。
おそらく料理を始めた当初はそこまで不得手ではなかっただろうと思われる。大食漢の夫と食べ盛りの運動部男子二人を含む四人の子供を満足させるため、次第に味は二の次になり「食べられて栄養が取れれば良い」というスタンスになっていったのかもしれない、と推測もできる。
でもね、とにかく調味のセンスが絶望的なの。すき焼きに思い付きでたらを入れてみたり(白身魚は甘辛醤油ではなくあっさり塩味で食べたい)、クリームパスタにみそクリームスープを合わせたり(こってりしすぎて気持ち悪い)。しかも大量に作るので余りまくり。 頼むから味見くらいしてくれ、と何度も提言しているのに、一向に味見もしてないし。なにこの漫画みたいな失敗料理!
この間は数の子をサラダに仕立てていた。聞いたところは悪くなさそうだが、あの独特なプチプチ食感がしゃっきりレタスにあわないあわない、しかも取り合わせの野菜がことごとく生臭くなるおまけつき。
料理は足し引き、と言うが、1+1をマイナスにする母、恐るべし。。