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ゆめ か うつつ か
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ネタ①

「最近、髪の毛が痛んでるんだ」
「辻トリートメント魔に襲われたいところだね。
 髪の毛が痛んでいるひとを襲って、トリートメントしてくれるの。
「なにそれいいひと! キメ台詞は『サラサラ御免!』とか?」



ネタ②

腐ったバナナの処理をいたしかねて庭に埋めた。
「この地をバナ平(だいら)と名付けよう!」
「バナ平・・・バナ平定信とかいう大名が居そう」
「なにそれ、ちょんまげがバナナだったりするの?」



ネタ③

「中国の歌を歌いましょう! シャーンハイ!」



おまけ

 なんか ホ の一部分が落ちてる。 ホ。


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最近ホラー映画について会話していて思ったのが、「ああ、わたしってホラーに耐性あるんだな」ということだ。これはちょっと意外だった。べつにわたしは怖い話が好きなわけではない。嫌いなわけでもないけど。それでも、サイコホラーやクライムサスペンス程度だったらまだ観るけど、心霊ものやスプラッタはまず見ようと思わないジャンル。それでも一般のひとに比べたらかなり観ているし知っているのは、なんといってもmがそのテのホラーが大好きだからだろう。

それでまあいくらか怖い映画を観てきて思ったのは、ホラーって、「怖いことが起こる」から怖いんじゃない。「怖いことが起こりそう」なのが怖いんだ。だから良質なホラーっていうのは、「怖い場面」ではなく、「怖いことが起こりそうな場面」のほうが多いと思う。

ちなみにわたしは「怖いことが起こりそうな場面」の時点ですべての怖い展開を予想してしまう。そうするとあまり怖くなくなるので、たいへんよろしい。

なんかホラーって一歩間違えるとギャグになっちゃうんだよ。Gは『リング』のサダコが井戸から出てくるシーンで失笑したというし、わたしは『着信アリ』のオバケがハイライトの病院シーンでやたら張り切ってあちこち、出たり消えたりするところで思わずツッコミを入れてしまった。

むずかしいよね。





  
きんもくせいの木が庭にあるので、これが咲くと秋が来たなあと思う。

もくせいの花は中国では桂花とよばれて、お茶やお酒の香り付けに使われている。ストレス緩和の作用があるそうで、確かに街中でふとこの香りをかぐとほっとするものね。

明るい月の夜にきんもくせいの香りがこぼれてくると、桂花庭院月紛々・・・っていう高啓の漢詩を思い出す。
月夜にきんもくせいの香りがただようなか、ほろよいでひと枝おりとれば、たちまち袖に香りが満ちる、という内容なんだけど、現代の衣はいたって実用的で、袖も裾もないので香りを孕むこともできないのがさみしい。



題桂花美人

桂花庭院月紛紛   
按罷霓裳酒半醺   
折得一枝携満袖   
羅衣今夜不須熏   





  姪っ子姉妹。妹のSちゃんがいいかんじに相撲取りみたいなご面相になってきた。

 退屈そうな猫。最近はことあるごとに姉娘のAちゃんに向かい毛を逆立て威嚇しているらしく、カタコトで「こわく、しないのー!」と、たしなめられているらしい。



姉の家に行くと、なんか「ロハス」な雑誌が喜んで掲載してそうな構成だなーとよく思う。スタイリッシュな家電、白い壁に間接照明、木綿のカーテン、木製のおもちゃ、テーブルにはガラスの果物皿。

ちなみにわたしの部屋は、本棚に収まりきれず床まであふれた本の群れ、世界中であつめた貝殻や石やお守りの類、人体標本の模型、装飾代わりの世界の絵葉書。

それぞれ「なりたい自分」には、なれている。











砂のように変幻自在な街で、図書館を見つけた。それはまるで蜂の巣のような六角形をしていて、蜜を運ぶ蜂のように、ひとびとが入っては出て、出ては入ってゆく。せわしげに列を成す人に交じったのは、好奇心からでもあったし、街から抜け出す正しい道を見つけられずいいかげん苛々していたからでもある。しかし入ってみると、中はだだっぴろい空間に過ぎず、その中央に異国の黒い少年が単座しているのであった。見渡しても、本らしきものは一冊も無い。少年がくちを開いた。「何の本をお探しですか?」「いったいどこに本があるんだ?」尋ねると、少年は笑って自分の頭をゆびさした。「すべてここに」。「じゃあ、頼むよ」風変わりな司書に、わたしは言った。「この街の地図が見たいんだ」。「そんなものがあったら」少年は笑った、「とっくにぼくが逃げ出していますよ」。

暑い日だった。図書館を出ると、街はまた姿を変え、モザイクのような迷路を成していた。もと来た道すら定かではなく、わたしは立ちすくむ。とにかくも進まなければならない、と、小道に逸れると、巨大な氷削機械が看板代わりのカキ氷屋兼小料理屋があった。美味しいスープとマントウを頼むとわたしは壁際に座り、いつもやるようにナイフで土の壁を引っかこうとして、既にわたしが以前つけた印を見つける。そういえばこんな店に来たことがあった。わたしはうんざりとナイフを投げ捨てる。

 

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