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ゆめ か うつつ か
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長らく無沙汰をしていたRちゃんに手紙を書いて、封テープを切るハサミを取りに立った隙にRちゃんそのひとから着信していた。何だなんだ、超能力かスパイ衛星か。こちらの動きは筒抜けか。と、驚きつつもこちらから折り返すと

「この前手紙送ったんだけど、住所合ってるかなーと思って確認。あと今新宿に居るんだけど、良かったらお茶しない?」

……タイミングの良さが神がかり的に薄ら気味悪いレベル。

そういうわけで手紙を手渡しに新宿へ向かうことにして、支度を終えて郵便受けを覗いたら、当のRちゃんからの手紙が鎮座ましましていたのでもうなんていうかゾッとする。

いや、Rちゃんは好きだし手紙もお誘いも嬉しいけどね!











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歯科治療中、ふと聞こえてきた隣の会話が恐すぎて震えた。

医師「……つまり虫歯じゃなくて、顎の骨が溶けてるんですね」

患者「えっ!」

医師「原因は喫煙です。歯がしっかりしてても根本が緩んでるので、このままだと全部抜けますねー」

患者「えっ、えっ!」

……患者の狼狽がよくわかって、気の毒なほどだった。


*以下、残酷描写注意










久生十蘭の『新西遊記』に出てきた処刑法に、夫婦の頭を剃り、夫は妻の、妻は夫のすべての歯をお互いに麻酔なしで抜き合わせ、抜いた歯をやはりお互いの脳天に打ち込ませるとゆーオソロシー話があった。歯科にかかるときはいつも思い出す。













やま、
おやしろ、
みずうみがみえる。





ここは山の麓だったが、いつの頃からか「港」と呼ばれていた。南北に伸びる山脈は尾根伝いに諸国に繋がり、その登山口にゆくには街の奥にある渡し場から澄んだ湖水を渡らねばならない。

交通の要所であるこの地にはさまざまな人が行き交っており、そんなことも「港」と呼ばれる所以だったろう。

絶えず動き、或いは留まる人の流れを眺めわたしは育った、落葉が風に吹かれて砕かれ積もる、腐葉土の微熱を持つ遊廓で。

わたしを生んだとおぼしき女は三人居た。みな同日に出産したが、ほかのこどもはいずれも死産だったという。故意すら感じる産婆の取り違えにより、死んだこどもと生きたこどもの正しい母は明らかにされることなく、三人の母の闇雲な愛を享けわたしは育った。人拐いに遭わぬよう、どこに居ても分かるようにと手足に無数の金の鈴を付けられたわたしの歩みはのろく、鈴だけが軽やかに、さららさららと高く澄んだ音を響かせた。

そんなわたしをからかいこそすれ、遊びに誘うこどもはなく。

わたしはいつも独りで湖を眺め遊んだ。

初めて人魚を見たのは、五つになるかならぬかの秋だ。空と湖とをもろとも赤く染め上げる見事な夕暮れ、対岸にあるお社が金色に輝くさまに見とれていたら、不意に大きな魚の尾が跳ねた。次いで女の頭がゆっくりと現れ、濡れた瞳をわたしに向けてすぐ、とぷりと水面下に没した。不思議にうつくしい、慕わしい光景。

母達には言わなかった。湖に来ることを禁じられるのではないかと恐れたから。

それからときどき、人魚はわたしの前に姿を現した。ひとりで、あるいは仲間と連れ立って、湖のなかからもの言いたげな瞳を向け。
彼女らの後を追い、幾度わたしは湖に入ったろう。そのたびに鈴は湖上に高く響き渡り、大人たちをしてわたしを此岸に連れ戻させた。





山、
お社、
湖が見える。

わたしの心臓は破裂しそうなほどだった。街中から湖畔まで、息もつかず走ってきたのだ。鈴は鳴らなかった、今日、母の最後のひとりが死んだから。

こときれた母の目を静かに閉じると、わたしは家を出、歩き出した。はじめはのろのろと、地面の感触を確かめるように。やがて軽やかに、ステップを踏んで。跳ぶようにわたしは駆け出した、走りながら鈴をむしり、むしっては地に投げ捨てた。しとど流れる汗が目に入る。わたしの後には金の鈴が点々と落ちていることだろう。

人魚は居た。ああ、とよろめきながら水の中を歩むわたしの耳に、彼女たちのささめきが聞こえる。

――おかえりなさい
――おかえりなさい
――迎えにきたわ、兄さん


そしてわたしは知る、彼女たちは、かつて遠い日、母達によって湖に沈められたわたしの姉妹そのものだったのだと。


姉にそして妹に両の腕を捉えられ、わたしは恍惚のうちに水底へと、…………















先々週くらい、ラフォーレのパーティセールにmのお供で行ってきた。ぱーちーというからにはご馳走のひとつやふたつあるだろうかと期待していたが、アイスとかジュースとかお酒とか、やたら液体が多かったな。まあファッションビルのお祭りだからな。そもそもファッションと食うことは相反する性質を持っているとわたしは思う、見た目を着飾ることは精神の快楽、食べること味わうことは肉体の快楽。食いすぎたら流行りの服も着れないしね。


もらった新作のアイス。うまかったが、正直いちどに二つはキツい。


















計算のレポートを出さねばならない。単純な問題だが、なにしろ量が多くいりくんでいる。汗をにじませつつなんとか仕上げると、時間ギリギリに提出した。

数日経ち、友人に「美術の課題、展示されてたよ」と言われ見てみると、確かにわたしの名前で人頭の彫像が展示されている。

「こんなもん彫った覚え無いよ、計算のレポートなら提出したけど」と言うと、「何言ってんだ。今どき手で彫るなんて感覚的なことするわけないだろ。陰影とか高さとか、全部計算式でだして、あとは機械だよ」

それが彫刻だぜ、と言われ、そんなもんだっけ、と納得。





ちょっと前にそんなシュールな夢を見て「いかにも夢だなあ」と思っていたら、先日ニュースで立体のものをコピーできる3Dプリンターの話を聞いた。

……計算を手書きでやっているぶん、わたしの夢のほうがまだ手間ひまかけている!(のか?)


しかしドラえもんの秘密道具みてーだな、3Dプリンター。便利だしスゲーとは思うけど、ワクワクするより「大丈夫かなぁ」「犯罪に利用されないかなぁ」とか考えちゃう。

技術に関しては保守なくらいでちょうどいいんじゃないかなーと。今あるもので十分間に合ってるし、過分な技術はいろいろ疲れる。なにより技術の立派さに見合う人格がどうも貧困なものでイヤハヤ。










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