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真昼である。
眩し過ぎて何も見えず来し方を振り返ると、灰色の雪がごつごつと固まる向こう、絶えず風に吹きちらされヴェールのような粉雪に霞んで、緑の森が広がっている。麓の街は鏡の欠片のようにキラキラと光を反射し、わたしの眼を刺すようだ。
ずいぶん高くまで来たなあと思う。
しかしこの先一体どれほど進み続ければよいのだろう、進んだ先に何があるのだろう、わたしはどこへ向かっているのだろう。
頭がくらくらして思わず膝を着くと、凍った雪のそこかしこに足跡が入り乱れているのが見えた。わたしの前に誰かが居たのだ。
おそらくは、だが、しかし、そうだ。
わたしの前に誰かが居て、わたしの後に誰かが続く。
そうしてわたしはよろめくように立ち上がると、重い脚を引きずり、光の中を進みはじめた。
何となく近かったから靖国神社に行ってしまったのだけど、境内まで行って、ここはピクニックっていう雰囲気じゃねえな、と一寸後悔した。武道館のほうに行けばよかった。靖国には何度か来ているけど、いつ来ても重い場所でやりきれなくなる。警備員はにらみをきかせているし、やたら慰霊碑ばかりだし。
結局ちょっと戻って大村益次郎の銅像の前でおにぎりをもしゃもしゃ食べた。うららかな日だった。
拝殿入り口、例の紋章。
併設の戦争記念館、遊就館はいずれまたじっくり時間をかけて見学したいところ。
*
何かいろいろ考えちゃってダメだ。
どうしていつまでも繁栄していて当たり前だと思っているのだろう、それって自分だけは死なないと思っている幼い子どもと同じじゃないか。
どうしておとなしく老いていこうと思わないんだろう、
日本はどうありたいんだろう。
わたし「武将をアレンジしたキャラクターだとわっかりやすいね、眼帯に月形の前立てとか」
弟「俺、愛の兜の奴しかわかんねえや」
わたし「むしろそれピンポイントって難易度高いんですけど」
弟「え、だって愛媛の愛じゃねえの?」
わたし「…………………」
そうだよね。伊達政宗すらわかんないのに、直江カネツグが分かるわけないよね。
とりあえず「愛知の愛かもしれないよね」ってゆっといた。
仕事の都合上、タクシーに乗ることが多い。
長時間乗るとき、相手が話し上手なら会話を楽しむことにしている。よほどに会話のネタが無いときは、お決まりの「タクシーの怪」(乗った女性がいつの間にか消えていたとかそういう類の)について尋ねているが、「よく聞きますけど、経験したことはないですね」という答えがお定まりなところを見ると、そうそう怪異に出くわすものでもないらしい。
ところが先の夏、「この仕事では無いですが、若い頃は霊感が強くて、いろいろ経験しましたね」という運転手に出会った。あいにくその後すぐ家に到着してしまい話を聞きそびれていたのだが、つい二日ほど前にその運転手さんに再会し、せっかくなので怪異体験を話してもらうことにした。
……こう、予想以上に恐ろしかったので詳しくは記さないけど、ひとつだけ印象に残ったことを。
運転手「いやあ、実はね、あちこちに居るんですよ、霊って。何もしないけどうろうろしてるの。街歩いててふっと見つけたり、気付くと部屋の隅っこに居たり。ええ、生きてるひととはどこか違うんです、すぐ分かります」
そ そうか!そうだったのか!!
霊って言えば怖い話ばっかりクローズアップされてるから、なんとなく恐怖の対象にしか思えないけど、そうだよね 何の害も及ぼさないけどただそこに居るだけの霊ってアリだよね。何か納得した!
あとね。夜の山道を運転したりしてて、「こんなとこを何故人が歩いているんだ?」っていうような辺鄙なとこで人を見かけたら、それはもう50パーセントの確率でそーゆーのらしい。
面白かった!
「ひさピザ……?」
と 呟かれた。いいねそれ!
そういうわけで ひさピザの味は餅チーズめんたいこソースピザ。
でも脂っこくて全部は食べられなかった。コーラ欲しい。炭酸の飲み物って、脂っこい食べ物にマッチするよね。コーラでもビールでもいいけど、独特の飲み口の爽やかさが合うんだろうなあ、メタボ街道まっしぐらだけど。
*
この前自宅の近くにドラ焼き専門店ができるゆめをみた。ピンクの皮で桜ドラ焼きとか緑の皮の抹茶ドラ焼きとか、ドラ焼きのくせにスイーツ系でオシャレなの。目覚めてからちょっと真剣に商品・企画化を考えてみたけど、途中、自分はもともとあんこが好きではないことに気付いて、あっさり企画放棄。
ていうか どっかにありそうだよね。