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ゆめ か うつつ か
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アウトレットで買い物しただけなんであるが、しかもたかだか一万円くらいの、でも何だかとても罪深いような気がしたので懺悔しておく。

弟も引き連れてmと、三人でアウトレットへお買い物に行った。mも弟も何も買わなかったので結果的にひとりで買い物しまくってしまった。なんだろねこの背徳感。やるせねえな。自分だけ金を遣っているとなんか不安になって他人にまで浪費を勧めたくなってしまうのはこれこそ悪魔のなせる業ではないだろうか。神よわたしをゆるしたまえ。



アクセサリーはおおぶりなものが 好き。

mに弟を引き合わせるのは初めてではないが、やっぱり少し緊張する。どちらもわたしのとても大切な人なのでうちとけて欲しいと思う。大好きな人と幸せに暮らしたいというのがわたしのささやかなゆめだ。叶えるのは途方もなく難しいことだとは思うけれど。



弟に「実はわりと臆病だもんね」と評された、そのとおり!よく解ってるさすがァ!って思った、実はわりと臆病です。わたしが大胆になってるときはおおむね、命を捨てているとき。すなわち「to be or not to be」を実践、そうでもしないと平静を保てない。いつでもギリギリなの、かっこわるいでしょ。
 

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ナンバーがふってあるやつはMEIJIの100%チョコレートカフェにオーダーしたもの。
京橋にあるアレです。また行きたいな。

14日、mと共に収穫したチョコたちをおいしく食らう儀式を行なった。チョコよ やすらかなれ……





ところで韓国ではバレンタインに成就しなかった恋を悼むブラックデーというものがある。それは4月14日なのだそうだ。冗談かと思ってしまうが、複数の韓国人留学生に聞いた話なので本当だ。。
中国ではカップルの記念日といえば7月7日の情人節なんだよね。情人=恋人の意だが 情人って言うと何だかいろっぽいな。




突然、わたしは北京に居ることに気付いた。

Kちゃんと一緒である。何故だろうと考えて、ああそういえば月末に北京へゆくので下見に来ているのかもしれない、と思いなおす。ともかくホテルへ戻らなければ。Kちゃんは全く中国語を解さないので、わたしがバスを捕まえる。運転手はタバコを手にしたおばさんで、片手運転で道端のシマウマをひきころした。
「動物園さ」
おばさんがくわえタバコで言った、
「弱った動物はすぐ道路に放り出すんだ。処分がラクだからね」
ひどい話だが、あり得ない話ではなかった。なにしろここは中国なのだ。しかし運転が荒い。このままでは事故に遭いかねない。わたしはバスを降り、地下鉄でホテルまで行くことにした。
しかし地下鉄はモンスターさながらの物乞いに溢れ、さながらゲームの地下ダンジョンのようだ。地下鉄に乗るのではなかったと後悔する間もなく、列車はもの凄いスピードで走り始める…





嵐の中、車を駆って買い物へゆく。通りには水が溢れさながら洪水のようだ。倒れた看板がアスファルトに穴をあけ、ひどい有り様だ。しかしわたしは安全な車の中に居る。激しい風と雨から守られ、温かく快適な乗り物でわたしはスーパーへとたどり着く。
スーパーはしかし嵐に侵食され、ほとんど開店休業状態だった。床は水びたし、棚は荒らされ、電気は半分切れている。薄暗い店内に崩壊した天井から雷鳴の光が差し込み、店員ばかりがなすすべなくゾンビのようにさ迷っていて、客はわたしひとりなのだ。
この状態でよく店を開けるものだ、と思ったが、ともかくも散乱した缶詰めを拾いあげわたしは買い物を済ませる。
外へ出るといつの間にか嵐は治まり、目の前にははろばろと蒼白い氷原が広がっている。流氷が接岸したのだ。わたしの車はぺしゃんこに潰れていたがそんなことはどうでも良かった、わたしは袋を投げ捨てると一面の氷に向かって走り出した。




クラスメートの葬式が、母校のチャペルで行われている。

わたしは自分が鮮やかな黄色のデニムを穿いて来てしまったことに気付く。
このままでは参加できない、困ったなあと中を伺っていると、黒一色の会場に、滴るように赤いシャツの男がちらりと見えた。そうか、それでもいいのか、と思いつつチャペルへ入ったが、確かに見たはずの赤い男はどこへ姿を消したやら、とんと見えない。わたしは周囲の視線を避けるよう端に寄った、ひとりの男が寒いのかぶるぶる震えている。
広間の中心に、棺がふたつ用意されていた。

ふたつ?

訝しく思っていると、長柄の燭台を捧げ持った女、隠しきれない年齢を派手な化粧で覆っている修道女が厳かに呟いた。

「このふたりは、ひとりの男を取り合って、お互いに殺し合ったのです。天にまします我らの父よ、御名が尊ばれますように。御国が来りますように。その大いなる慈悲の翼をお示しください」

アーメン、という唱和と共に、参列者がゆるやかに動き始める。毒々しい紫色の蘭の花を死者に供え列は進む。わたしの隣にいた男は震える足でおそるおそる棺に近づくと、花を投げ入れ逃げるように立ち去ろうとした。
そのとき棺の中から死者たちの手が伸び、男の腕を掴んだ。

「「お前を待っていた!私たちを殺したお前を!!」」

身の毛もよだつような声でそう言うと、死者の腕はたちまち男を引き裂いた。男のシャツは血に染まり、わたしは、先ほど見えたシャツの赤は、男自身の血を幻視していたのだと気付いた。


礫=コイシ、と読む。

招待券をもらったので、仕事前の時間を利用してKちゃんと後楽園にある浮世絵美術館に行ってきた。ビルの五階にあるこぢんまりした美術館だったけど、展示のボリュームは満足いく内容。
展示を初刷りで揃えているところ、限られた展示スペースに英泉の壮絶美女から富岳三十六景色なんかの有名どころ、枕絵が忘れず配置されてるのも非常にやらしい、いやよろしい。

洋風浮世絵なんてのがあって、縁にでたらめなアルファベットがデザインされている。同時代のヨーロッパでジャポニスムが流行ってたみたいなものかしら。逆オリエンタリズム、いや オクシデンタリズムか?「読めないけどカッコいい!」って思って取り入れちゃったんだろうな。なんかかわいい。

滝夜叉姫の妖術お化け骸骨図絵、海底のいくさ図絵なんかもユーモラスで面白かった。

とにかく線が鮮やかなんだよね、あの単純ながらも洗練された線と色は、現代日本の漫画文化に通じるものがあるんじゃなかろか。

金曜日 仕事終わってから車飛ばしていってきた、伊豆。
今回は免許取得中のmがお供。はやく免許取ってね。。

そのままいきなり土曜日寝過ごして、午後起床。なのに 居住者限定の温泉などに入ったものだから、出発がひどく遅れる。風は強いが天気はまあまあだった。
アンティークジュエリーミュージアムで19世紀のドレスコスプレを愉しんだ後、夕暮れの城が崎へ。

 吊り橋。海にかかってる吊り橋って珍しい。太平洋を望みながら、風に吹かれる。

夜は道の駅 伊豆マリンタウンで、海鮮に舌鼓。新鮮な魚介を豊富に使った石焼ご飯セットは美味だったwww生魚苦手なmはワタリガニのスパゲッティを食していた。

またしても寝坊した日曜日は、「海が見える温泉へ!」をコンセプトにO温泉へ。またしても時間はギリギリ。

 左の青い屋根が温泉です。

m「思った以上に波打ち際!」
そして思った以上に掘っ立て小屋!!

 でもオーシャンビュー。ここの番人のおばちゃんがすごくよかった。なにがってキャラがよかった、パンチパーマに前掛けといういでたちもさることながら、「はいおつり!500万円!」・・・現代日本でまだいたんだ!この台詞使うひと!!

 中はこんなかんじ。こぢんまりした露天風呂がたったひとつ、シャンプーなどアメニティはなし。でも人は少ないし湯銭は500円だし、わりとよかった。

難点は 立ち上がると釣り人と眼が合うという点かな!

 伊豆マリンタウンで売ってる クッキーシュー。外はさくさく、中はふわふわ。食うべし!




タノシカッタ!!!

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