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ゆめ か うつつ か
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Gがものすごい頑張りの末にGETしたチケットの恩恵にあずかって、Gと私とそれぞれの弟、の四人で富士の麓へ行ってきた。


 
朝五時出発、二時間ほどで着いた。あたしはこんなイベントがあるのすらついこのあいだまで知らなかったが、その筋の人々には大変人気なようで 車のナンバー見る限り南は九州から北は北海道まで、日本全国からもりもり人がやってきていてびっくり。

駐車場から演習場まではバスが送ってくれたのだけど、どうせならトラックとかで護送されたいねとか話していた。つうか開始まで三時間近くあるのに会場は既に相当な人数が入ってて、ベンチ席(よく見える)はおろか、シート席もいい場所全部埋まってんの。

G「アホだ…!」
私「アホだね…!」

としか言えない。みんなこの暑いのに何しにきてんだよ…!
午前八時ともなると暑さのあまり陽炎がたちのぼる始末。人ごみと熱気で朦朧となりかけるも、どかんどかん言う大砲やバルカン砲の音で我に返る。

今話題の防衛大臣も滞りなく会場入りをすませ、10時20分からドンパチ開始。



F-2?とかいうヘリ。向かってる先に富士山があって、その麓に造った標的めがけて一斉掃射してた。さすがに近くで見るとすごい迫力。立っちゃいけないって言われてんのに観客みんな立ち上がってるし。



パラシュート部隊。すごい綺麗に螺旋をえがいて、みんな同じところに降りて来るのには感心。



車吊ってるの。このあと、ヘリからするする下りてきたひとたちがこの車に乗り込んで走り去っていった。

実際いろいろ、戦車が大砲撃ったりしてるのは二時間ほどで、あっというまに終わってしまったかんじ。
戦車や誘導弾が、何キロも先に設置された的を正確に撃破したときは、観客が惜しみない拍手を送っていて、なんだかサーカスのようだと思ってしまった。大砲の音って本当に大きくて、耳ふさいでもまだ大きくて、空気がびりびり震えるのを体で感じた。こんなんで撃たれたらこっぱみじんだなあとか。
場内アナウンスがやたらパッションに満ち溢れててね、まあこういうのは「やれ!ぶっ壊せ!殲滅だ!皆殺しだ!」的にやるのが正解なのだろうけど、自衛もへったくれもないなあとか思ってしまった。
歩兵を一気に殲滅する散弾とかね。人に見立てた風船がすぱんすぱん割れていくんだぜ。えぐいぜ。

ヘリの機関銃、レーザーみたいな色と質感で、ぴゅいぴゅい飛んでいった。

全体的にすごくよくできていたとおもう、ラスト、ある戦闘行為が行なわれているという想定の上で全てのヘリや戦車や武器やバイクが総出で作戦が行なわれているところは見事の一言に尽きる。

こんなすごい武器、こんなすごい兵隊持ってたら、戦争したくもなるよね。



戦うのなら 絶対に自分が負けない戦がいい、って 誰でも思うもんね。





行過ぎた力が暴力になってしまわなければいい、と 切に願う。
私は、暴力によって手に入る平和や繁栄など認めてはいけないと思っているので。





で 帰りの行列に並び飽きたので駐車場まで45分かけて歩き、そこから富士吉田の方に抜けて、温泉入って帰った。何せ土ぼこりがものすごかったから…

一日でものすごい、焼けた。

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リーチです。



聴こえないものを聴こえるようにする研究に日々を費やす人々は実際に居て、それはたとえばPCのウイルスソフトなんかにも応用されてるらしい。とはいえあたしはその話を聞いて「メルヒェンだなあ」としか思わなかったのでメルヒェンにしてみた。

実は、私の活動も うつりかわり うつりかわる日々の
形無きもの を、なんとかしてとどめようというものなのです。

デイヴィッド・リンチ監督、ナオミ・ワッツ主演。

もっと気楽に見られるかと思ってたけどかなり神経を張り詰めて観ないとダメだこれ。それでも分かりにくくて結局もう一度最初の十分だけ見直してようやく一応の理解を得た・よーな・…?

わからん。

そういえばこの前U田市のS古書店に行ってきた、小学生の頃からU田市に行くと必ず寄っているところで土着資料も充実してる、由緒正しい古書店なんだけど…やっぱり今時の古書店は経営が苦しいみたい…神田みたいにデータベース化したら絶対くいつく全国の研究者やマニアが居るはずの、良い店なんだけどなあ。でもデータベースにしちゃうと絶版本の値が上がっちゃうからなあ…(いくつかそこで欲しかった絶版本を安値で手に入れているので・なんだかもったいない気もする)。



『パノラマ島綺譚』 江戸川乱歩
夢見る書生、人見廣介は自分とそっくりな富豪の菰田源三郎と入れ替わり、パノラマ島と名づける夢の島をつくる。しかし源三郎の妻千代子と契ったことによりその入れ替わりが暴露しさらに千代子を殺したところで…
ペダンチックな島の描写はいささか飽きた。裸体の人魚どうの、椿の花の下の裸体の少女がどうの、きれいはきれいだけどエログロと紙一重・・・
千代子への想いが日増しに募っても千代子と契ってしまったら全てが露見するからと禁断の愛に耐える主人公の、せつないとこはよい。萩原朔太郎が褒めてたらしい。

「闇に蠢く」
踊り子お蝶がホテルで謎の消失を遂げ、旦那の画家と、お蝶をおいかけていたやくざと、学生が生き埋めにされる。ヤクザの男は過去船で漂流しているときに人肉食を犯した秘密を語る。
犯人は途中でわかる上に解決をみているわけでもない、ここは人肉食をめぐる奇怪な描写を愉しむ読み方で。いやーこえー。



『世界怪談名作集』 
岡本綺堂選。いろいろ入ってて面白かった、幽霊屋敷の話なんぞも。綺堂翁のチョイスはさすが。昔読んだものもあるけどとりあえず幻想的でうつくしー怪談を。

「クラリモンド」/ゴーチェ
老僧が語る生涯ただひとつの恋。美しき娼婦クラリモンドと出会い恋に落ちたロミュオーは、クラリモンドの死のウワサを聞く。彼女は何度も死んだことの有る女だと警告されるが、ある夜どこからか迎えにやってきたクラリモンドの魅力に、ロミュオーはヴェニスに贅沢な日々を送るようになる。
しかしクラリモンドは日に日に弱っていく。或る日果物の皮をむいているとき、あやまって指を切ったその傷の血を吸い、クラリモンドはよみがえる。彼女は吸血の化け物だった。
ロミュオーの師セラピオンがクラリモンドを退治し、二人は別れる。

欧風「白蛇伝」かな。クラリモンドは本当に美しく貞節でロミュオーのことを愛してる(ゆえに他人の血が吸えなくなった)のに、セラピオンが台無しにしてくれた…いいじゃん人外でもー。

「ラッパチーニの娘」/ホーソーン
有名な「毒娘」のお話。イタリア、パドヴァの大学で学ぶジョヴァンニは隣家の植物学者、ラパチーニの娘ベアトリーチェに恋をする。ところが、庭の中心の花と姉妹同様に育ち外の世界を知らぬけがれなき彼女に、小虫や蜥蜴などが彼女の身に触るとたちどころに死んでしまった。また、ジョヴァンニ自身もベアトリーチェの毒気を受け、毒のある身に変じてきた。パグリオーニ教授はジェヴァンニにアレキサンダー王を狙った毒娘の話をして、銀の小瓶に入った解毒剤を与える。しかし毒が彼女の命だったように解毒剤は彼女にとって猛毒であり、彼女は死ぬ。

ラパチーニは見ようによっては娘を最強にしようとして無茶な特訓を課すスポコン親父にもみえる。パグリオーニ教授がラスト〆たのは驚愕した。しかもあの言葉。「これが君の実験の終局か!」って、これはジョヴァンニとベアトリーチェの物語だと思ってたんだけどラパチーニとパグリオーニの物語でもあったのかしらん。
「わたくしはおそれられるより愛されとうございました」←なける。



『鳥少年』 皆川博子 
「火焔樹の下で」
精神病院患者の絵描きと絵画セラピストの女医と看護婦と作家の手紙で構成された四角関係とその決裂と最後。推理仕立て。
「指」 孤独を抱えた女二人が少年を眠らせ化粧する・よろこび。
「坩堝」 鏡師の女性とフリーライターの恋と裏切り。魔鏡(仕掛け鏡・覗いたものと別のものが写る仕組みになっている鏡)の話は久々に読んだ。ホラーだ…
「鳥少年」犯罪を犯した少年を救いかけて見放した女・鳥のような「残語」に弾劾される。

総括:結末があっというまに訪れる。最後の数行で前の文章を解きほぐす手法、わりと好み。

『重力の都』 中上健次
短編集だし中上のほかのものより読みやすい。「ふたかみ」が印象的、姉弟をひきとって育てる男、やがてその姉弟に翻弄される。喜和の魔性、弥平の愉楽、立彦を閉じ込める狂気、目を針で突く。おさなくとも、おんなであること。呑。

『第一阿房列車』 内田百閒 鹿児島・東北・奥羽の列車旅行記。
弟子のヒマラヤ山系(名前)とのつれづれエッセイ。ほんとに思うままに思うことを書いてる。味のある文章を書く人だなあと思う。。だからかどうか、短いエセーならともかくわりとだらだらする。
でも「行って帰ってくるだけ」「私のに朝の八時とか九時とかいう時間は無い」ので、わざわざ全て午後以降に出る列車に乗るために福島で途中下車して宿をとったり、ばかばかしくおもしろいなあと。



『黄金の指紋』 横溝正史
ジュブナイルだわこりゃ。
前半は岡山の灯台に遊びに来ていた東京の少年邦夫が、難破船から投げ出された青年に指紋のついた黄金の燭台を預かり、それを狙う二組の悪漢に連れ去られるまで。後半は金田一の縦横無尽の推理と活劇。
鉄仮面の少女(玉川伯爵の孫、小夜子)、意味ありげな指紋、ゴリラの体に天才の頭脳を移植した怪獣男爵、
「また会おう金田一君!」に至っては怪人二十面相かよ!とつっこみたくなった。いや、でも、おもしろいけどね。



『ヰタ・マキニカリスⅡ』 稲垣足穂
「青い箱と紅い骸骨」 兄妹相姦テーマ・人形のような死体
「随筆ヰタ・マキニカリス」が面白い。ありもしない本をでっちあげるほら吹き足穂、師匠の佐藤春夫はじめ、谷崎やら芥川やらの純文作家を愛しつつこきおろすような・フザけたエセー。この人の文章はほんとに、物質というものが無い。一千一秒物語を読んだのは小学校六年生のときだったが、その頃から不思議に乾いた文章がたまらなく好きだった、美術館に飾るような文章、異端。



『懲戒の部屋』 筒井康隆
「走る取的」相撲取りこわい。の話。正直ギャグとしか思えなかった。きもい。「蟹甲腺」とかよく最後まで読んだと思う。異世界の惑星に移り住んだ先で、頬が蟹の甲羅になる病気が…。
「熊の木本線」みたいな話はあたしも考えたことある、偶然タブーに触れてしまう話。



「虫の文化史」 小西正泰
民俗から生態まではばひろく。虫好きの女性は精神異常扱いだったとか、『虫めづる~』は知ってたけど17世紀ドイツの女性が蝶をめでていたら魔女扱いされた話は初耳。文学者と虫、室生犀星は言われれば虫の詩が多いかも。血を吸う虫の記述に一章丸々さかれててて、詳細かつ豊富で気持ちわるくなった。本草綱目の虱の項…味、塩辛いって…。ノミ虱のたぐいはそれだけ人間に密着してるという話かー。あたし現代にいてよかった…



あと、マルケスを読み返したり(「コレラの時代の愛」「わが悲しき娼婦達の思い出」その他)、東欧怪談集とか吉屋信子とか。エリアーデの「一万二千頭の牛」はアポリネールの「一万一千本の鞭」とタイトルが酷似しておりときめいたのだが・ふつうに防空壕で幽霊に会う話だった、ちえ。(*アポリネールのやつは好色譚)(宗教辞典を書いたミルチア・エリアーデ書く好色な話ってどんなだ)。あと個人的にムロージェックの「笑うでぶ」は面白かった、出てくる奴みんなものすごいでぶで痩せてるやつが異端っていう。おもしろこわい。

漫画もそれなりにいろいろ読んでるけどとりあえずこないだ読んだ山岸りょうこの漫画に全部もってかれた。さらわれた。前々から読みたくてこないだやっと通しで読んで、つきおとされた。自分と同じ名前のキャラ、しかもかなりいいキャラクターで、ものすごく感情移入してたのに何の前触れもなくそのキャラが自殺した。あまりの展開に目を疑った。これだからヤマギシはトラウマ漫画とかゆわれちゃうんだ…

幼稚園だか小学校低学年だかのときにおとーとと二人でかかさず観てたし、プラモデルではお人形さん遊びしていたし、「トランスフォーム!」って掛け声かけたりしてた。コンボイが大好きだった。終わりの歌が確か「トランスフォーマーもおねしょするのかな」とかいう歌詞で、当時幼児だったあたしですら「ロボットがおねしょするわけないじゃん」と思ったのを覚えて居るのだが・しかし・誰よりもよく観ていたおとーとに「そんなんだっけ?」と言われて自信が揺らいでいる…
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