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ゆめ か うつつ か
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「天体現象のなかでなにがいちばん好き?」と問われたら、わたしは「流星群!」と答える。流れ星はいつ見てもワクワクするが、それが大挙してやってくる興奮と言ったら! 星の子が夜空をついつい滑ってゆくのは、何時間見ていても飽きない。

巷では金環日食が話題を拐っていたが、個人的に日食は、躍動感に乏しくやや地味な気がして物足りない。

ところで「金星太陽面通過」当日の朝はあいにくの雨だった。わたしはそんな現象があることすら意識していなかったのだが、たまたま約束があって姉と井の頭公園を歩いていた際、雨上がりの木々の間から漏れるわずかな陽光に反応し、姉が電光石火、日食グラスを取り出したので大層驚いた。

「!? こないだの日食、見たの?」
「ううんー、日食は興味なかった。だって日食は、お金と時間さえあれば世界のどこかでまた見られるんだから! でも金星太陽面通過は今回逃したら次は百年後、ラストチャンスだもん」

なるほど、そういう考え方もあるのか。

「それにしても、そういうイベント好きだったっけ?」
「え、はじめは興味なかったんだけど。ネットで『バレーボールくらいの太陽を、パチンコ玉くらいの金星が、すーっと通り過ぎる』って書かれてて、なにそれカワイイ!!ってなった」

ようは天体萌えー!みたいなことだろうか。我が姉ながら変なヒトだ、と思いつつ、わたしもグラスを貸してもらって覗いたところ、煙のようにたなびく雲間に輝く太陽のなか、ぽつりと黒い点のような金星が佇んでいた。

うん。確かに、なにかこう、ケナゲな感じがカワイイ。







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