無題

国家⇔アイデンティティ　全体に溶け込む自我　切り離される郷土　消極的抵抗と積極的服従はかみひとえ　演劇、ラジオ、言語　権力装置　教育か宣伝か　集団幻想としての国民創出　個であり全　割り切れない　芸術は権力に敗北する　ワーグナーとヒトラー　模倣による建設　模倣による支配　模倣による滅亡　芸術は権力より永らえる　文壇的政治家　解散と集合　バイアス　人間関係を構築することで作品に代える　コンテキスト　

問題意識　問題意識　問題意識

目が覚めるとテレビでは箱根駅伝往路の二区間目を中継していた。

うろたえた私は勢いよく起き上がろうとして途端に頭がもげそうな錯覚を覚え、慌てて両手でこめかみを押さえた。とすると私はクリスマスからこの方呑み続け酔いつぶれていたというわけだ。元旦すら寝過ごしたことに二重の意味で頭を抱える、いやそんなことよりどうやってくにに帰ろう、もうクリスマスはとっくに過ぎているので私には何の保障も手当ても無かった、おでん屋のオヤジの薄い頭が目に入る。そもそもはこのオヤジと意気投合してしまったのが運のつきだった、家ではワイフがかんかんになっていることだろう、ニューイヤーを独りで迎えさせてしまった、今年こそ離婚されるかもしれない。四月から年金の分担制度も施行されるし笑い事ではなかった、妻には特に未練は無かったがこの年で独りになるのはいかにも寂しい気がした、考えると憂鬱になってきたのでとりあえず外に出てぱらりらぱらりら正月から騒音を撒き散らす暴走族を捕まえて一発殴りお年玉を没収するとやつらのバイクに「惨侘・狂ー棲参上！」と書初めしてやった、泣きながら逃げていくやつらをみてちょっと気分が晴れたがしかしそういえば私はサンタだった、子供に夢を与えるはずなのに子供から金を奪っているのはいけないことのような気もしたがまあいっか正月だし俺酔ってるし・大体もうクリスマス終わってるしこの金でくにに帰ろっと・ああでも順天の往路優勝は見事だったな、明日の箱根駅伝も見ていこう、ついでに箱根で温泉でも浸かって帰ろう、強羅のあたりにいい宿があるんだよね…