忍者ブログ
ゆめ か うつつ か
[749]  [748]  [747]  [745]  [744]  [743]  [742]  [741]  [740]  [739]  [738
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

霙の降る早朝にスーツケースを抱えたまま病院へ行き、そのまま空港に着いたら天候は雪。
午後五時すぎの便で北京に着いたらもう夜だった。

 
北京空港。これは帰りに撮ったもの。
しかし広くなったな北京空港。1997年は信じられないほど暗くて狭い空港だったのだが、いまや世界最大だそうで。五輪効果というやつか。

T公園附近のX飯店に宿を取る。ホテルまでの送迎含めmの方でこのへんの按排は済ませてくれており、非常にラクだった。送迎の兄ちゃんがカタコトで喋りまくる日本批判はちょっとイラっときたが。

一日目は「パンダ見たい」と言うmの希望により、北京動物園へ。諸般の事情により朝ごはんを食べそこねたので、タクシーで西単に寄り食事しようと思いつつも、あまりの混雑振りに心が死ぬ。(中国語で「死ぬ心」と書いて「諦める」。)

動物園は善良な中国人家族で賑わっていた。
「写真撮って」と中国のおばちゃんに頼まれ(しかも二枚も)撮ってあげた後、発票所に山のように黒だかっている中国人の群の中に特攻しチケットを手に入れると、我々はとりあえず真っ先に熊猫館へ向かった。
北京動物園は十年以上前の夏の盛りに一度来たきりだが、そのとき見たパンダは頭を壁の向こうに突っ込みおっさんのように尻をぼりぼり掻いていて最悪だった、だがさすが五輪を経ると違うものだ。まずパンダが八匹に増えていた。そして活動するパンダをいつでも見れるように、檻の数も増えていた。

  動いてる!!

「ジッパーがついてて中に日雇いの中国人が入ってたらどうしよう」とか言いながらひとしきり愛でる。
その後、獅子(ライオン)や虎、金糸猴(孫悟空のモデルになったサル)や斑馬(しまうま)などを見ておおいに愉しんだ後、動物園横のカフェでパールミルクを飲み 天壇公園へ。
天壇に来るのは…六度目かな。清朝皇帝が正月に天の神々を拝した神聖な場所。天円地方、中国の宇宙観に即したまるくて蒼い建造物はわりと好き。この横にある自然博物館は本物の人体模型を展示しており、mにはイチオシだったのだが 四時閉館で入館不可能であった。。「回声壁」(円形の壁に向かい叫ぶと、真反対の場に居る人に声が聞こえるという場所)では「ホゥイ!」とマイケルジャクソン並の叫び声を上げる外国人を発見。

場所が近いこともあり、その後京劇を観に梨園劇場まで歩く。30分~くらいかな。寒いことを覗けば北京は平たいとこなので歩きやすい。劇場では、チケットがべらぼうに値上がっててびびった。最低で3000円ほどなんだもんな。わたしが北京にいた頃は、同じ席で1000円以下だったのに。。その分演目は充実していた、「三CHA口」、「天女散花」、「盗仙草」。ここには姉も弟もGも連れてきたが、英語字幕もあるしアクロバティックな演目で外国人に解り易いのでオススメ。

京劇を見終わると午後八時半過ぎで、そのまま前門まで北京ダックを食べに行く。二人で1セットを頼むも、食えないんじゃなかろうかと懸念する。が ウェイトレスの姉ちゃんは「サラダとか炒め物も食べないと栄養が偏るわよ!二人も居るのに!!」と他のメニューまで勧めてきた。ムリ。絶対。

 この皿×2、プラス 鶏肉の炒め物大皿やまもりがついて1セット。

mは三枚ほどで脂っこさに音をあげ、「打包」(おもちかえり)に。

 長城。

二日目は朝八時にチャーターしたタクシー&通訳がホテルまでおでむかえ。十三陵と長城、北京郊外お定まりのコース。中国には「一生のあいだ一度でも長城へ行かなけりゃ漢(おとこ)ではない」という言葉があるが、わたしは個人で三回、観光案内で三回、今回で七回目の訪問。

やはり五輪の影響であろう、トイレが信じられぬほど綺麗になっていた。ことあるごとにみやげ物屋で熱烈な勧誘を受けるコースが不可避であり大変うざかった以外は、チャーターというのもなかなかよいものだと思った。

通訳さんにいろいろ、車事情のことなどを聞く。

北京では今、毎日4000台ずつ自動車が増えているそうで、渋滞が半端ない。そのため当局では、曜日ごとにナンバーを決め、該当する番号の車はその日一日運転を禁止されているらしい。ちなみに中国の車のナンバーはアルファベットのAから始まる数字の組み合わせで成っているが、わたしたちの前を走る車が異様にふらついていると思ったら「Z」ナンバーだった。高速道路で180キロは当たり前、十センチの隙間に割りこんでくる北京の車も、免許取りたては下手なんだな。。と思う。

しかしこのモータリゼーションの速さ。。世界があったまるのも道理だ。批判とか非難はできない、彼らはわたしたち日本が通ってきた道を、そっくり通ろうとしているだけだから。ただ怯えおののくだけだ。

夕方、天安門広場から王府井まで歩いて、かつて通いまくった新東安市場地下のカフェで夕飯。新東安市場はまだ、あった。あってよかった。今回、ここだけがよく知ってた場所でただひとつまともに残ってた場所で、なんか泣きそうになってしまった。mがいてよかった。独りで来ていたらたぶん泣いていたな。

  景山公園の頂上にて。

三日目は大変に寒かった。王府井で両替しておみやげとか買って、故宮はスルーして裏の景山公園とその横にある店で飯を食った、ここも庶民的な店だったのが高級店に変わってしまっていて相当びびった。

朝陽劇場で雑技を見るため移動。渋滞にでくわさぬようにはやめに動いたのだが、あえなくつかまってしまった。300メートルの移動に20分かかるってどうよ。

 チケット入手後、開演まであまりの寒さに耐えかねて喫茶店やファーストフードの店を探すが何もなし。わたしは「マック」を「マクッ!!」と口走り、道路で笑い転げて中国人の不審をかう。裏道で偶然見つけた茶館にて、ひまわりの種と緑茶。お湯は沸かし放題、場所代は別料金。あったまった。

 雑技!

少数民族を意識した衣装や演出が素晴らしかった。雑技は二度目だが、以前はもっと一場一場がこまぎれだった。技そのものはオーソドックスなものなのに、スモークや光、本物のオウムなどをうまく使って幻想的に仕立てている。これは見る価値アリ!

ちょうど7時くらいまでは通勤時間帯とのことで、混雑を避けるため地下鉄で移動。わたしが居た頃は2号線までしかなかったものだが、今は13号まであるというのだからびっくりだ。
南羅鼓街のあたり、すなわちわたしがかつて住んでいたあたりで夕食。昔は何もなかったのに今はすっかり外国人向けのカフェやみやげ物やが並ぶオシャレストリートになっていて、それもなんだか泣きそうになった。

どうしてもスパゲティが食いたくなって夜中飛び起きて外国人向けのカフェまでタクシーで20分走ったりしてたのに、今は徒歩3分の場所にカフェができてるんだよ!

「流水落花 天上人間」のこころもち。
そんな北京でした。


mありがとね。


 

PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ryu
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]