
……「六日のあやめ」のモジリだけど、「六日のあやめ」という言葉自体、使ったの初めてだわ。「時季外れ」って意味の慣用句だが。
六日でも遅いのに、二十四日ともなるとさすがに枯れ萎れかけている、が、水辺の菖蒲なんて風情ある風景には近頃なかなかお目にかかれないので、五月の記念に。
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五月の花といえば愛らしい鈴蘭が人気だけれど、菖蒲の凛とした佇まいも捨てがたい。わたしの最も好きな草花は海芋(カラー)だが、菖蒲も海芋と同じサトイモ科だから、なお好ましく思うのかもしれない。

カラー、または和蘭海芋(オランダカイウ)。シンプルなうつくしさ。
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