ゆめ か うつつ か
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遅い朝、欠伸をこらえながら階下にゆくと、母がバタバタと走り回っていた。傍目にも明確に取り乱しているようなので尋ねると、95になる祖母が倒れたという。
仕事の都合をつけてもらい搬送先の病院まで車で駆けつけると、青白い貌でぐったりと目もろくに開けられぬ祖母が様々な管に繋がれていた。検査、入院とことこまかな手続きは母に任せわたしは家族や親類への連絡係に徹し、なお予断をゆるさぬ祖母に後ろ髪を引かれるように仕事へ向かった。
次の日の朝、ぎらぎらするような空の下、冷たい汗をかきながら祖母をおとなうと、繋がれた管をすべて自分で引き抜き「ご飯が食べたい、命が短くなってもいいからご飯が食べたい」などと我が儘を言うほど回復していた。
ばあちゃんスゲーわ。
仕事の都合をつけてもらい搬送先の病院まで車で駆けつけると、青白い貌でぐったりと目もろくに開けられぬ祖母が様々な管に繋がれていた。検査、入院とことこまかな手続きは母に任せわたしは家族や親類への連絡係に徹し、なお予断をゆるさぬ祖母に後ろ髪を引かれるように仕事へ向かった。
次の日の朝、ぎらぎらするような空の下、冷たい汗をかきながら祖母をおとなうと、繋がれた管をすべて自分で引き抜き「ご飯が食べたい、命が短くなってもいいからご飯が食べたい」などと我が儘を言うほど回復していた。
ばあちゃんスゲーわ。
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