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ゆめ か うつつ か
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映画感想でも。最近一日一本は観てるなー。
わりと、「ええ?アレ観てないの?」とか言われることが多いんだけどあたしは映画に関しては全然、観たといえるほど観てないんだな…好みも偏ってるし何観ても泣くし…


「北京バイオリン」
「マルコヴィッチの穴」 
「ラベンダーの咲く庭で」


「北京バイオリン」
チェンカイコー監督がさりげに作中にも居たのでびっくりした。
息子のバイオリンの才能を信じて北京にやってきた父親と少年の物語。ラスト、少年の出生にまつわるエピソードの部分でぼろ泣きした。だめだ…

主役の男の子もだけど、親父がすごいいい味出してる。あの逆コーディネーターが必要なほどめためたな服装センスとか、「中国の田舎の親父」感醸し出しすぎ。江先生も素敵すぎる…音楽と猫を愛するしょうもねえおやじってそんな。「出世」のために先生を変えるときはむしろ私が泣いた。あと、リリ姐さんもかっこよい。なにあの生き様。わたし北京に居たけどあんな素敵なねーさん居なかったぜ…!
ってか北京も変わったなー、と映画観て実感してしまった…少年の故郷(蘇州だろな、あの水路は)は全然変わって無さそうなのに。

今回北京語と日本語両方一回ずつ観たけど字幕に違和感ありまくりで、むしろ日本語吹き替えの方が原文に近かった。うーんやっぱ映画の訳ってむつかしいよね、中国語は一文字ですんじゃうとこ日本語だと何フレーズにもなったりするし…





「マルコヴィッチの穴」 スパイク・ジョーンズ監督
これも観たかったんだー。何人か感想聞いたんだけど全く不明瞭で、どうやらC・ディアズがレズらしいということはわかったんだけど…

人形師クレイグは何とか就職したファイリング会社で秘密の抜け穴を見つける。それは俳優、ジョン・マルコビッチの脳内に繋がる穴だった。クレイグは会社で出会った魅惑的な女性マキシンと共に、「疑似体験」を商売にする。しかしクレイグの妻ロッテは自分がレズであることに目覚め、マキシンとマルコビッチの体を使い不倫する(この時点でかなりややこしい)。クレイグは嫉妬に駆られマルコビッチの体を操り、マキシンと結婚するが…

一体物語がどこを目指しているのか、途中まで全く読めなかった。こんなのは久々だ。多分主役のクレイグはカワイソーなことになるんだろなあと思いつつ、まったく思った通りだったので笑った。でも一番カワイソーなのはジョン・マルコビッチか。。
冒頭の人形劇、「7と1/2階」のオフィスとか、全体を通して漂う黒さ/暗さはあたし好み。マルコビッチが自分の頭の中に入るとどうなるのかなーと少し期待してたけど考えてみればそれは「自分の脳をより掘り下げる」作業に他ならないわけであって、ゆえにあの恐ろしい「全てがマルコビッチに」現象は納得できる。爆笑。キャメロンがぜんぜんダサいかんじでそれも驚いた。そしてあのラストも。すげえよ女って。すげえよ愛って。いや、わたしは好きですけど、男性が見たらわりとヒくんじゃないかな…どうなのかな…





「ラベンダーの咲く庭で」
第二次大戦前のイギリス、海岸の館で二人暮しをしていた老姉妹、ジャネットとアーシュラは或る日海辺に遭難していたポーランド人の青年、アンドレアを助ける。老姉妹はアンドレアに仄かな情を寄せつつ、共同生活をするがアンドレアは美人の女流画家オルガにバイオリンの才能を見出されロンドンへ行ってしまう…

母が見たがってたやつ。なんとも抒情的で繊細な心理描写で、円地文子の小説思い出した。老女の描写。こういうこまやかさ、なんとなく解るような気はするけど真実理解してはいないんだろーなあ…これ、姉妹に感情移入できたら相当人間ができてる人だと思った。

海が虹色に輝いててうつくしく、ああこれはコーンウォールかな、と思ってたらそのとおりだったので嬉しい。あたしコーーンウォールの海なんて本でしかお目にかかったこと無いんだけど…言葉で伝えられるイメージそのままだった、嬉しかった。
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