ゆめ か うつつ か
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*
吉屋信子の小説を立て続けに読んでいたら、無性に塚本邦雄が読みたくなった。わたしはどうも、悪意のある文章のほうが読んでてすんなりくるみたいだ。それでいて、たまに吉屋信子みたいにお綺麗な物語を欲する。
しかしまあ、吉屋信子はいくらなんでも話が綺麗すぎる。妻と夫とその愛人が居た場合、妻と愛人で結託して夫を欺くなんて・現実じゃなかなか考えられないぜ。
確かに「同じ男を愛した」、これ以上固い絆は無いのかもしれない。しかしその連帯は、義父と息子が手に手を取って駆け落ちする(by塚本『八朔』)くらい非現実的で、だからこそ甘美なのかもしれない。
要するに表と裏というわけか。
PR