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ゆめ か うつつ か
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同性間に愛情が成立しうるようにね。
いや、でも、男と女が相互理解を深めると恋愛関係に帰結しちまうんだよねどうしても。



あたしが何の拘りも隔ても気兼ねもなくありのまま全てを話せる身近な人は今のところGくらいで、でもGにはGの思うところや感じるところがあるしあたしはわりと普段から無理やり話を聞かせてるような気もするほどで、要するにGは健全かつ健康で前向きなのであたしみたいに病的なこと=実存とか、に興味を持たないんだ、そんで時々すごく申し訳なくなったりする。

昔から、そういうことを真剣に話し合える人が居ればなあっていつも、思うんだけど、やっと見つけたその貴重な人間が男だった場合、これまでのところ例外なく色恋沙汰が介入してくるのにものすげえ敗北感を感じる。
何ていうのかな、ひとがそれなり真剣に語ろうとしてるのにお前そこで口説きに入るのかよ、みたいな。
(あ、これ逆も然りで、真剣に語ろうとしてるあたしがときめいたりしちゃってるときもある。そんな自分にがっかりする)所詮対等じゃないんだよね良くも悪くも、「おんな」であることによって語ることすら許されない気分になったりする。頼むからてめえだけはそういう台詞を吐いてくれるな、と祈るように思っても無駄だったり。あたしが男だったらこういう煩わしさは無いんだろなとだからよく考える。

いや、実際は男と男の間にもそういう…口説きっつうかゲイっつうか、十分ありうるんだけどさー、男女間の愛は利益にもとづいている(子孫、系図、相続、財産)から純粋ではないってゆったの、あれソクラテスだっけプラトンだっけ?ああゲイと古代ギリシャの親愛(もしくは江戸の念友)は精神性が全く異なるんだっけ、まあどっちにしろ友を喪うくらいなら恋人は不要だしあたしにとっては愛よりはむしろ理解が必要なのだけど、愛と理解を切り離せるひとはなかなか、居ない。もちろん奇跡的に、愛と理解が同量ふりむけられるならそれに越したことはないのだけど、大抵の場合は愛が芽生えた瞬間に理解がふっとぶみたい。

そう、わりと勘違いしてる人が多いけど、愛=理解ではないし、愛されてるからって理解されてるわけではない。



まあ…なんていうかあたしにとって世界って全然わかんないことだらけで、だから本なんか読むわけだけどますます、疑問は深まるばかりで、いつか誰か世界のことをとてもよく理解してる人が目の前に現れてあたしの疑問を全て解決してくれるんじゃないだろうかとかほんのちょっと期待してるわけです。あほでしょ。

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