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ゆめ か うつつ か
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「男同士で飲む」と「女同士でランチする」は、どちらも独特の排他性があると思う。否応なしに異性を排除する力が働いているのだ。

学生時代、ゼミの飲み会に参加すると決まって女子から櫛の歯が欠けるように抜けていったものだった。

わたしはというと、女子ランチは苦手だった(一応参加はしたが、二回くらいで飽きた。話題の大半を占める芸能と恋愛、に付いていけなかったから)が、男子飲みにむりやり参加するのは好きだった。朝まで本や哲学や人生について語りつつ飲みたおして先輩(男)や友達(男)の家で雑魚寝なんてのもザラで、まあ実はそんな、「帰らない女」は、男にとって扱いに困るシロモノらしいというのは途中で自覚したけど。

人生の果てしない課題についてやっと堂々語りあえる場所にたどり着けたと思っていたので、それは結構凹んだ。排除に働かない男は、逆に「女の部分」しか見ていないしね。

結局男にとって、女は「疎外するか/襲うか」のどちらかの存在でしかないのかな。女にとって男は、本質的に「道具」(生活の・子育ての)以外の何者でもないように。

そりゃまあ男女間で友情は成り立たないよね……、ていうか、この世を「男女」で分けると、非常にサツバツとしちゃうなあ。

ランチも飲みも、こころが通う相手とならば、同性・異性問わず楽しめるものではある。

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